父父SS馬の隠れた快挙
上半期のグランプリは、アグネスタキオン産駒ディープスカイがダントツ人気を裏切ったものの、ステイゴールド産駒ドリームジャーニーが優勝。これは、SS2世種牡馬を父にもつ牡馬にとって、記念すべき勝利となった。古馬芝2000m以上G1、いわゆる「古馬王道G1」の初制覇だったのである。
SS2世種牡馬の産駒でJRAG1を勝ったのは、いまのところ以下の20頭。
ダイワスカーレット 07年桜花賞 07年秋華賞 07年エリザベス女王杯 08年有馬記念
カネヒキリ 05年JCダート 06年フェブラリーS 08年JCダート
ブエナビスタ 08年阪神JF 09年桜花賞 09年オークス
ディープスカイ 08年NHKマイルC ダービー
ドリームジャーニー 06年朝日杯FS 09年宝塚記念
キストゥヘヴン 06年桜花賞
シーザリオ 05年オークス
キャプテントゥーレ 08年皐月賞
アンライバルド 09年皐月賞
ロジユニヴァース 09年ダービー
ザッツザプレンティ 03年菊花賞
デルタブルース 04年菊花賞
ロジック 06年NHKマイルC
ジョーカプチーノ 09年NHKマイルC
コイウタ 07年ヴィクトリアマイル
エイジアンウインズ 08年ヴィクトリアマイル
リトルアマポーラ 08年エリザベス女王杯
ブルーメンブラット 08年マイルCS
ファイングレイン 08年高松宮記念
ツルマルボーイ 04年安田記念
牡馬の古馬G1ウィナーは、ドリームジャーニーのほかには、カネヒキリ、ファイングレイン、ツルマルボーイの3頭しかいない。今やどっちを向いてもSSの孫だらけなのだから、今後は当然増えてくるだろうが、成長力があってしかるべき菊花賞馬2頭や、上の世代が壁になっているディープスカイの体たらくをみる限り、SSを父の父にもつ牡馬は「底力不足」の疑い濃厚だ。
一方、母の父にSSをもつG1ウィナーは、以下の11頭。
アドマイヤムーン 07年宝塚記念 07年ジャパンC
ヴァーミリアン 07年ジャパンCダート 08年フェブラリーS
ラインクラフト 05年桜花賞 05年NHKマイルC
トールポピー 07年阪神JF 08年オークス
フサイチリシャール 05年朝日杯FS
セイウンワンダー 08年朝日杯FS
レジネッタ 08年桜花賞
ソングオブウインド 06年菊花賞
アサクサキングス 07年菊花賞
スクリーンヒーロー 08年ジャパンC
サクセスブロッケン 09年フェブラリーS
当然のことながら、母父SS馬は父父SS馬よりはるかに少ない。頭数比で言えばこれまでのところ、ざっと6対1。それでいて、G1ウィナーは父父SS馬の半数にもなるのだから、走る確率は明らかに「父父SS馬<母父SS馬」と言える。
母父SS馬は、牡馬も優秀。古馬G1ウィナーは4頭を数え、うち2頭はJCホース。宝塚記念では、サクラメガワンダーがG1初連対をはたし、スクリーンヒーローも復調の兆し。この春はシンゲンという晩成の上がり馬も現れた。
クラブ馬への出資やPOGドラフトの際は、母父SS馬を狙うのが断然、効率的だ。

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