豪華4重賞ウィナー参戦のトライアル
あたかも異常事態、大問題であるかのごとく、競馬メディアが声高に唱える「主役不在のクラシック」。それが「思考停止状態」と映るのは、この萬馬だけだろうか。
メディアが言うところの「主役」とは、トライアルまでに突出した実績を残している明快な実績上位馬。それもできれば良血。しかしそんな分かりやすい馬が、毎年毎年ポンポン現れるわけはない。デビュー戦から能力全開するSS産駒も、もういないのだ。
真の「主役」とは、最終的にクラシックを勝つ馬にほかならない。ダービー馬もオークス馬も、もうすでに私たちの目の前に現れている。03年の2冠馬ネオユニヴァースや06年の2冠馬メイショウサムソンのような馬を、早々に最有力候補とみなすことこそ、専門家の腕の見せどころではないか。スーパーホースがおらず、「2強」「3強」といった単純な図式にもならない年を「主役不在」だけで片づけるのは、あまりに稚拙だろう。
例年に比べて全体的なレベルはどうなのか。混戦の中にも存在する力関係はどうなっているのか。春に向けて各馬の上積みはどの程度見込めるのか。言及すべきことはいくらでもあるはずだ。
ラジオNIKKEI杯の覇者サブジェクトは毎日杯に回ったが、それでも重賞ウィナーがなんと4頭も出走するスプリングステークス。中央の重賞ウィナー4頭が顔を揃えるのは、実に21年ぶり。シンザン記念、共同通信杯、きさらぎ賞の覇者の参戦となると、グレード制を導入した84年以来、24年ぶりである。
84年以降、この3レースを勝ってスプリングステークスに挑んだ馬の成績は以下のとおり。
シンザン記念
84年 キタヤマザクラ→(きさらぎ賞3着)→6着
95年 メイショウテゾロ→(アーリントンC6着)→11着
00年 ダイタクリーヴァ→1着
01年 ダービーレグノ→(きさらぎ賞6着)→6着
02年 タニノギムレット→(アーリントンC1着)→1着
05年 ペールギュント→6着
08年 ドリームシグナル→?
共同通信杯
84年 ビゼンニシキ→(弥生賞2着)→1着
94年 ナリタブライアン→1着
95年 ナリタキングオー→1着
97年 メジロブライト→2着
08年 ショウナンアルバ→?
きさらぎ賞
84年 ゴールドウェイ→7着
86年 フミノアプローズ→3着
87年 トチノルーラー→10着
91年 シンホリスキー→1着
94年 サムソンビッグ→9着
01年 アグネスゴールド→1着
03年 ネオユニヴァース→1着
06年 ドリームパスポート→3着
08年 レインボーペガサス→?
パーフェクト連対を果たしているのは、共同通信杯ウィナー。前回、この3レースの勝者が相まみえた84年も、ビゼンニシキが勝って最先着。今年は、愛馬ショウナンアルバが不動の中心か…。

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