新潟芝の超絶基準タイム
タスカータソルテが札幌記念で記録した「1分58秒6」は、初めて樹立された札幌芝2000mのコースレコードで、それまではグレートモンテが90年に記録した「1分58秒9」が基準タイム。基準タイムとは、「馬場改修後の最初の開催でコースごとに記録された最高タイム」のことであり、これを初めて上回ったタイムが最初の「コースレコード」となる。
つまり札幌芝2000mの場合、札幌競馬場に芝コースが新設された90年の札幌記念におけるグレートモンテの勝ちタイムが、18年の長きにわたって破られなかったということだ。平地レースで、このような基準タイムという名のコースレコードは、あと7つある。
札幌ダ2400m 2分32秒5 サンキャノン 89/7/1
新潟芝1600m 2分31秒8 マグナーテン 01/8/5(関屋記念)
新潟芝1800m 1分44秒6 サイレントセイバー 01/7/29
新潟芝2000m(外)1分56秒4 ツジノワンダー 01/7/14
中山ダ2500m 1分41秒9 フォスタームサシ 86/12/20
中京芝2800m 2分55秒2 ムッシュシェクル 94/3/13(阪神大賞典)
京都ダ2600m 2分43秒3 エリモローラ 84/1/22
ダートの長距離戦と、代替開催で行われた中京芝2800mは、めったに使われないコースであるため、実質的には新潟の芝3コースだけと言える。
リニューアル後7年しかたっていない年間3開催のローカル競馬場とはいえ、リニューアルしてまだ2年弱の阪神競馬場では基準タイムがすでに一掃されていることを考えると、この集中ぶりは普通じゃない。当初あまりに時計が出すぎて馬への負担が大きすぎたため、その後「デチューン」を施したと考えるのは勘繰りすぎだろうか。
3つのコースのうち最も驚くべきタイムは、新潟芝外回り2000mの「1分56秒4」。これは芝2000mの日本レコードでもある。レースは、2001年リニューアル初日に組まれた「NiLS21ステークス」という準オープンのハンデ戦。休み明けで57キロのトップハンデを課されたツジノワンダーが、前半57秒6で飛ばすロードブレーブを2番手で追走し、アタマ差で競り落とした。
その後、同コースの新潟記念を55キロでも「1分58秒8」でしか走れず、惨敗を喫してしまったのは、格負けというより、超絶タイムの反動が出たためだろう。2着のロードブレーブは、その後半年の休養を余儀なくされている。「デチューン」が事実なら、この2頭が果たした役割は大きそうだ。
雨の影響もあり、今年の新潟記念も「コースレコード」樹立は難しそう。しかしそれでも良馬場なら1分57秒台の決着か。中距離の時計勝負に強い4~6歳馬、オペラブラーボ、コスモプラチナ、トウショウヴォイスあたりが狙い頃とみる。毎日王冠レコード勝ち実績のあるチョウサンは、仕上がりと58キロが鍵。

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