春2冠への勝ち上がりリミット
クラシック出走枠をめぐるサバイバルレースがいよいよ本格化してきた。確実にトライアルに出走するためには、収得賞金900万以上が必須。つまり、「2勝」もしくは「1勝プラス重賞2着」がボーダーライン。共同通信杯やきさらぎ賞に出走する1勝馬の多くは、よほどの大物でもないかぎり、2着狙いが本音だろう。
「2勝」もしくは「1勝プラス重賞2着」にこぎつけるには、当然のことながら、まずは1勝をあげなければならない。では、クラシック制覇にぎりぎり間に合う初勝利はいつか。グレード制導入以降、3歳で勝ち上がった春のクラシックホースは以下のとおり。
皐月賞
04年ダイワメジャー 2戦目1月17日(新馬戦12月28日)
02年ノーリーズン 新馬戦1月5日
99年テイエムオペラオー 3戦目2月6日(新馬戦8月15日)
98年セイウンスカイ 新馬戦1月5日
88年ヤエノムテキ 新馬戦2月27日
85年ミホシンザン 新馬戦1月6日
ダービー
08年ディープスカイ 6戦目1月26日(新馬戦10月8日)
00年アグネスフライト 新馬戦2月6日
96年フサイチコンコルド 新馬戦1月5日
93年ウィナーズサークル 4戦目1月22日(新馬戦7月23日)
桜花賞
06年キストゥヘヴン 4戦目3月5日(新馬戦12月17日)
95年ワンダーパヒューム 新馬戦1月8日
93年ベガ 2戦目1月24日(新馬戦1月9日)
88年アラホウトク 2戦目2月14日(新馬戦1月31日)
オークス
06年カワカミプリンセス 新馬戦2月26日
01年レディパステル 3戦目2月11日(新馬戦1月8日)
00年シルクプリマドンナ 新馬戦1月30日
98年エリモエクセル 新馬戦1月31日
95年ダンスパートナー 新馬戦1月29日
94年チョウカイキャロル 新馬戦1月5日
93年ベガ 2戦目1月24日(新馬戦1月9日)
88年コスモドリーム 2戦目1月23日(新馬戦1月10日)
85年ノアノハコブネ 新馬戦1月26日
牡馬の場合、2歳デビューの早熟馬の多くはマイル路線に進むため、3歳デビューでも皐月賞に手が届くケースが少なくない。しかしダービーとなると、勢いだけでは通じない。2歳でデビューし、早めに賞金を加算し、余裕をもって仕上げていくのが王道となっており、3歳デビュー馬は苦戦傾向にある。
逆に牝馬は、1冠目がマイル戦であるため、2歳デビューの早熟馬がそのまま桜花賞でも好走しやすく、3歳デビュー馬が付け入る余地はあまりない。しかし距離が一気に伸びるオークスでは早熟マイラーがほぼ壊滅するため、距離適性に勝る3歳デビュー馬が台頭しやすくなっている。
また、上記の牡馬10頭の初勝利はすべて、3歳新馬勝ちか、2歳デビューの3歳未勝利勝ち。つまり、3歳デビュー馬は、新馬で勝ち上がれなければ春2冠を勝てないということ。最も遅い勝ち上がりは、ヤエノムテキの2月27日だが、常識的には2月第1週がリミットか。今年はしかもハイレベル。目下未勝利の馬はお呼びでなさそうだ。
一方牝馬は、3歳新馬を勝てなくても、2月第2週以降の勝ち上がりでも、戴冠のチャンスはある。最も遅い勝ち上がりはキストゥヘヴンの3月5日。目下未勝利の馬も望みを捨てる必要はないだろう。ただし今年はブエナビスタという大物がいる。これを負かす3歳デビュー馬がはたしているかどうか…。

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