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03/03/2010

江田照4年ぶりの一発

一昨年の6月、マーメイドステークスをシンガリ人気のトーホウシャインが勝ったあと、「超人気薄の重賞制覇」をテーマに取り上げ、最後にこんなことを述べた。

ちなみに、10番人気以下での重賞最多勝騎手は、イメージどおり、江田照男。全25勝のうち7勝が14、12、10、11、16、11、14番人気で、25勝の平均単勝配当はなんと4,043円! 一昨年、東京新聞杯を11番人気のフジサイレンスで、関屋記念を14番人気のカンファーベストで勝って以降、鳴りを潜めており、そろそろ警戒が必要か…。

その後江田照は、09年の新潟記念(ホッコーパドゥシャ)で3年ぶりの重賞制覇を果たしたが、残念ながら(?)このときは5番人気。しかも、1番人気アルコセニョーラの単勝が630円という、何が勝っても不思議のない大混戦。江田照らしくない。
それから半年。穴党ファン待望のホームランがついに出た。13番人気トーセンクラウンでの中山記念制覇だ。1986年以降、10番人気以下でJRA重賞を4勝以上しているジョッキーは以下の9人。江田照の「8勝目」「単勝2万馬券以上2回」は、まさに無人の野を行くがごとしである。

8勝江田照(重賞全27勝)
90年新潟記念    (サファリオリーブ ・14人/15頭・ 3,640円)
98年日経賞     (テンジンショウグン・12人/12頭・35,570円)
98年セントライト記念(レオリュウホウ  ・10人/12頭・ 3,750円)
99年エプソムカップ (アメリカンボス  ・11人/18頭・ 4,660円)
00年スプリンターズS(ダイタクヤマト  ・16人/16頭・25,750円)
06年東京新聞杯   (フジサイレンス  ・11人/16頭・ 5,180円)
06年関屋記念    (カンファーベスト ・14人/18頭・ 6,830円)
10年中山記念    (トーセンクラウン ・13人/16頭・ 3,640円)

6勝池添(重賞全35勝)
98年北九州記念    (トウショウオリオン・12人/14頭・4,250円)
02年桜花賞      (アローキャリー  ・13人/18頭・4,290円)
03年京都新聞杯    (マーブルチーフ  ・10人/14頭・3,020円)
05年宝塚記念     (スイープトウショウ・11人/15頭・3,850円)
08年フィリーズレビュー(マイネレーツェル ・11人/16頭・5,310円)
08年ファンタジーS  (イナズマアマリリス・13人/14頭・7,460円)

5勝後藤(重賞全44勝)
94年福島記念     (シルクグレシッシュ・10人/14頭・2,210円)
01年クリスタルC   (カチドキリュウ  ・13人/15頭・9,110円)
02年東京新聞杯    (アドマイヤコジーン・10人/12頭・4,480円)
06年京成杯オータムH (ステキシンスケクン・10人/15頭・1,900円)
07年ニュージーランドT(トーホウレーサー ・11人/16頭・5,110円)

4勝松岡(重賞全14勝)
05年ダイヤモンドS  (ウイングランツ  ・10人/14頭・3,580円)
06年スワンS     (プリサイスマシーン・14人/18頭・3,940円)
07年ヴィクトリアマイル(コイウタ     ・12人/18頭・6,030円)
09年天皇賞春     (マイネルキッツ  ・12人/18頭・4,650円)

4勝武幸(重賞全25勝)
97年マイラーズC (オースミタイクーン・11人/14頭・5,220円)
97年阪神牝馬特別 (エアウイングス  ・10人/16頭・5,750円)
00年チューリップ賞(ジョーディシラオキ・11人/13頭・9,160円)
00年秋華賞    (ティコティコタック・10人/18頭・2,710円)

4勝勝浦(重賞全12勝)
99年共同通信杯 (ヤマニンアクロ  ・10人/14頭・ 3,300円)
00年函館記念  (クラフトマンシップ・14人/16頭・ 4,710円)
06年富士S   (キネティクス   ・16人/18頭・ 7,520円)
06年フェアリーS(アポロティアラ  ・13人/16頭・10,200円)

4勝秋山(重賞全17勝)
04年中京記念    (メイショウキオウ・16人/16頭・16,190円)
06年函館スプリントS(ビーナスライン ・13人/13頭・ 7,740円)
08年キーンランドC (タニノマティーニ・16人/16頭・16,140円)
09年中京記念    (サクラオリオン ・15人/18頭・ 5,680円)

4勝藤田(重賞全84勝)
92年エリザベス女王杯  (タケノベルベット・17人/18頭・9,130円)
92年アルゼンチン共和国杯(ミナミノアカリ ・10人/14頭・1,800円)
93年函館記念      (ゴールデンアイ ・11人/15頭・2,270円)
93年アルゼンチン共和国杯(ムッシュシェクル・10人/17頭・1,530円)

4勝角田(重賞全38勝)
02年菊花賞  (ヒシミラクル   ・10人/18頭・3,520円)
06年北九州記念(コスモフォーチュン・11人/14頭・2,540円)
07年北九州記念(キョウワロアリング・11人/16頭・7,300円)
09年小倉記念 (ダンスアジョイ  ・16人/18頭・6,470円)

なまじ藤田のようにトップジョッキーになってしまうと、超人気薄に騎乗する機会が激減し、「記録」は伸びない。今後、江田照を追いかけるとしたら、25歳にして「14分の4」という「重賞穴濃度」を誇る松岡か。もちろん当人は、江田照よりも藤田を目指しているに決まっているが。
江田照以上の記録をもっているのは秋山。江田照の2回を超える3回の「シンガリ人気優勝」だ。上記9人のうちシンガリ人気で勝っているのはこの二人だけ。わずか17勝で12年連続重賞制覇という時計仕掛けのような(?)秋山は、一方で希代の穴ジョッキーという顔も持っているのである。

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