« 今年は切れない阪神JF上位組 | Main | 「西高東低」際立つ牝馬 »

04/14/2010

本番勝ちきれない弥生賞馬

ヴィクトワールピサが弥生賞を勝ち、ローズキングダムがスプリングステークスを負けたことで、世間のムードは2強から一転、1強へ。単勝オッズは前者が2倍前後、巧者が4倍前後というところだろう。
しかしヴィクトワールピサには、データ的に大きな不安要素がある。それは、弥生賞と皐月賞の連勝が難しいということ。過去46頭の弥生賞勝ち馬のうち本番も制したのは、ワイルドモア、タニノムーティエ、ハイセイコー、カブラヤオー、ファンタスト、ミスターシービー、シンボリルドルフ、サクラスターオー、アグネスタキオン、ディープインパクトの10頭を数えるが、近20年ではアグネスタキオンとディープインパクトのみ。この怪物2頭とて、2着馬との着差はともにキャリア最小だったのだから、弥生賞馬が本番で苦戦するのは、もはや「お約束」と言って差し支えあるまい。

一方、スプリングステークスの勝ち馬はどうか。同レースの歴史は弥生賞よりも古いため、弥生賞が始まった64年以降に限れば、スプリングステークスと皐月賞を勝ったのは、シンザン、マーチス、ワイルドモア、タニノムーティエ、ハイセイコー、キタノカチドキ、ミホシンザン、ミホノブルボン、ナリタブライアン、ネオユニヴァース、メイショウサムソン、アンライバルドの12頭(ワイルドモア、タニノムーティエ、ハイセイコーは弥生賞も制覇)。うち近20年では5頭。こと連勝という点においては、スプリングステークスの直結度の方が明らかに上である。つまりデータ的には、ヴィクトワールピサよりアリゼオの方が「買い」ということだ。

では、この2レースで権利を取った3頭の「着順別本番成績」はどうか。近20年と近10年で見てみよう。

弥生賞
近20年          近10年
1着馬 2-1-6-8  1着馬 2-1-2-4
2着馬 3-0-3-10  2着馬 1-0-2-6
3着馬 2-3-1-10  3着馬 0-2-0-7

スプリングS
近20年          近10年
1着馬 5-1-1-9  1着馬 3-1-1-4
2着馬 0-1-1-14  2着馬 0-1-0-6
3着馬 1-1-0-14  3着馬 1-1-0-6

近20年では弥生賞組が優勢だが、近10年ではほぼ互角。落ち込みが目立つのは、弥生賞3着馬。今年のダイワファルコンは「2戦目で勝ち上がり、500万条件を負けて、トライアル3着」という臨戦過程が叔父のダイワメジャーとダブるが、叔父はスプリングステークスで3着。ダイワファルコンも弥生賞ではなくスプリングステークスで3着なら、叔父の後に続くチャンスはもっと大きかったかも…。
スプリングステークス3着馬は、長らく掲示板に載ることすらできなかったが、ここ6年で2連対。ダイワメジャーが10番人気で弥生賞1、2着馬を一蹴し、ドリームパスポートも10番人気でスプリングステークス1着馬メイショウサムソンの2着。弥生賞2着馬とともに一発の魅力を秘めている。今年のスプリングステークス3着馬はローズキングダム、弥生賞2着馬はエイシンアポロン。確かにくさい。

ヴィクトワールピサをアグネスタキオン、ディープインパクト級とみるなら、同馬の1着固定。そこまでの器ではなく相手も強いとみるなら、同馬からの3連単マルチで配当妙味を追求。今年の皐月賞はこの二者択一が正攻法だろう。

|

« 今年は切れない阪神JF上位組 | Main | 「西高東低」際立つ牝馬 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93032/48087065

Listed below are links to weblogs that reference 本番勝ちきれない弥生賞馬:

» 今週の重賞レース【皐月賞】PART3 [明日の勝利のつかみ方(JRA版)]
皐月賞の枠順発表 前の注目馬 ◆皐月賞の枠順発表前の注目馬 『クラシックと言えばJRAが最も重要視する最高の格式 にあたるレースです。そんじょそこらの馬に勝たれては困る。 勝つのはエリート中のエリートです。』 ... 皐月賞 展望 その2 | 競馬ジャーナル 上に挙げた僅か5系統しか皐月賞では連に絡んでいない。しかもサドラーズウェルズ、ヌレイエフ、ニジンスキーはどれも欧州色の濃いノーザンダンサー系と括っても良い...... [Read More]

Tracked on 04/15/2010 at 04:11 AM

« 今年は切れない阪神JF上位組 | Main | 「西高東低」際立つ牝馬 »