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04/28/2010

驚異のネオユニ あとは牝馬

わずか2世代でクラシックホース3頭を送り出し、重賞10勝目をあげたネオユニヴァース。ディープインパクト初年度産駒のバカ騒ぎを横目に、同馬が早くもSS系の本流に躍り出たことは間違いあるまい。
しかしネオユニヴァース産駒には気になる点もある。決めつけるには時期尚早だが、今のところ「牝馬が走っていない」ということだ。
JRA重賞を10勝以上しているSS2世種牡馬の、重賞ウィナー頭数と重賞勝利数、およびG1ホースを性別でみてみると以下のようになる。

フジキセキ(12世代48勝)
牡馬 13頭26勝 カネヒキリ・キンシャノキセキ・ファイングレイン
牝馬 15頭22勝 コイウタ・エイジアンウインズ

ダンスインザダーク(10世代36勝)
牡馬 19頭30勝 ツルマルボーイ・デルタブルース・ザッツザプレンティ・スリーロールス
牝馬 5頭6勝

アグネスタキオン(5世代33勝)
牡馬 11頭18勝 ディープスカイ・キャプテントゥーレ・ロジック
牝馬 8頭15勝 ダイワスカーレット・リトルアマポーラ

アドマイヤベガ(4世代22勝)
牡馬 8頭16勝 テイエムドラゴン・メルシーモンサン
牝馬 2頭6勝 キストゥヘヴン・ブルーメンブラット

スペシャルウィーク(7世代19勝)
牡馬 5頭9勝
牝馬 5頭10勝 ブエナビスタ・シーザリオ

ステイゴールド(5世代19勝)
牡馬 4頭13勝 ドリームジャーニー
牝馬 4頭6勝

マンハッタンカフェ(4世代14勝)
牡馬 10頭11勝 ジョーカプチーノ
牝馬 3頭3勝 レッドディザイア

マーベラスサンデー(9世代11勝)
牡馬 4頭11勝 キングジョイ
牝馬 0頭0勝

ネオユニヴァース(2世代10勝)
牡馬 4頭10勝 ロジユニヴァース・アンライバルド・ヴィクトワールピサ
牝馬 0頭0勝

牡牝ほぼ同等と言えるのは、フジキセキ、アグネスタキオン、スペシャルウィーク(重賞7勝のドリームジャーニーを除けばステイゴールドも牡牝拮抗)だが、フジキセキはクラシックを勝てず、スペシャルウィークは牡馬がG1を勝てない。返す返すもアグネスタキオンの早世が惜しまれるところだ。
ネオユニヴァース同様、牡馬が優勢なのはダンスインザダークとマーベラスサンデー。特にダンスインザダークは、サンプル数が多い中、勝利数に大差がついており、G1ホースも牡馬4頭に対し牝馬は0頭。ただし牡馬も春のクラシックとは無縁であり、その点はネオに後れをとっている。
レッドディザイアという大物牝馬は出したが、マンハッタンカフェも基本的に牡馬優勢。同馬の問題は、頭数と勝利数がほぼ等しいように、重賞2勝目が遠いということ(目下重賞2勝馬はジョーカプチーノのみ)。しかも2~3歳重賞を勝った馬の多くが、その後大スランプに陥っている。ヒルノダムールが皐月賞で好走できたのは、なまじ重賞を勝っていないからかも。
アドマイヤベガも一見、牡馬優勢に見えるが、16勝のうち6勝は障害であげており、牡馬のG1ホース2頭もJ・G1ウィナー。キストゥヘヴンとブルーメンブラットを出している牝馬と大差あるまい。
まだランク外だが、アニメイトバイオ、コスモネモシン、ギンザボナンザ、サンテミリオン、アグネスワルツを牝馬クラシックに送り出しているゼンノロブロイは、今のところ明らかに牝馬優勢。しかし今週の青葉賞に参戦する土付かずの2頭、ペルーサとハートビートソングはかなりの器と目される。オークストライアルに続いてワンツーをはたし、牡馬も走ることを示す可能性は小さくない。

牡馬クラシックの実績はすでに十分すぎるほど。ダートでも交流重賞ウィナーを輩出。ネオユニヴァースがタキオンに替わって「後継筆頭」の座につくためには、あとは牝馬の大物を出すだけだ。

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