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06/18/2010

2歳王者は早熟にあらず

セイウンワンダーがエプソムカップで朝日杯以来の勝ち星をあげた。いまやすっかりクラシック登竜門と見なされているラジオNIKKEI杯にくらべ、朝日杯は「早熟馬輩出」のイメージが強い。実際のところどうなのか。ラジオNIKKEI杯がマイルから2000mに延長された1991年以降の、両レースの勝ち馬とその後のJRA重賞タイトルは以下のとおりである。

ラジオNIKKEI杯(ラジオたんぱ杯)
91年ノーザンコンダクト
92年ナリタタイシン   皐月賞 目黒記念
93年ナムラコクオー   シンザン記念 NHK杯 プロキオンS
94年タヤスツヨシ    ダービー
95年ロイヤルタッチ   きさらぎ賞
96年メジロブライト   共同通信杯 ステイヤーズS AJC杯 阪神大賞典 天皇賞春 日経新春杯
97年ロードアックス
98年アドマイヤベガ   ダービー 京都新聞杯
99年ラガーレグルス
00年アグネスタキオン  弥生賞 皐月賞
01年メガスターダム   中京記念
02年ザッツザプレンティ 菊花賞
03年コスモバルク    弥生賞 セントライト記念
04年ヴァーミリアン   JCダート フェブラリーS
05年サクラメガワンダー 鳴尾記念2回 金鯱賞
06年フサイチホウオー  共同通信杯
07年サブジェクト
08年ロジユニヴァース  弥生賞 ダービー
09年ヴィクトワールピサ 弥生賞 皐月賞

朝日杯FS(朝日杯3歳S)
91年ミホノブルボン   スプリングS 皐月賞 ダービー 京都新聞杯
92年エルウェーウィン  アルゼンチン共和国杯
93年ナリタブライアン  共同通信杯 スプリングS 皐月賞 ダービー 菊花賞 有馬記念 阪神大賞典2回
94年フジキセキ     弥生賞
95年バブルガムフェロー スプリングS 天皇賞秋 鳴尾記念 毎日王冠
96年マイネルマックス  マイラーズC
97年グラスワンダー   有馬記念2回 京王杯SC 宝塚記念 毎日王冠
98年アドマイヤコジーン 東京新聞杯 阪急杯 安田記念
99年エイシンプレストン アーリントンC ニュージーランドT 北九州記念 毎日王冠
00年メジロベイリー
01年アドマイヤドン   フェブラリーS
02年エイシンチャンプ  弥生賞
03年コスモサンビーム  スワンS
04年マイネルレコルト
05年フサイチリシャール 阪神C
06年ドリームジャーニー 神戸新聞杯 小倉記念 朝日CC 大阪杯 宝塚記念 有馬記念
07年ゴスホークケン
08年セイウンワンダー  エプソムC
09年ローズキングダム

19頭中15頭がその後重賞を勝っているのは、ラジオNIKKEI杯も朝日杯も同じ。しかしクラシックウィナーとなると、ラジオNIKKEI杯が7頭、朝日杯が2頭。確かに「クラシック直結度」は段違いだ。
ではこれをもって朝日杯勝ち馬は早熟と言えるのか。答えは明らかにノーである。それは古馬重賞タイトルを見れば一目瞭然。クラシック後に重賞を勝っているのはラジオNIKKEI杯が6頭で、朝日杯が12頭。古馬G1ウィナーもラジオNIKKEI杯が2頭で、朝日杯が6頭と、完全に逆転している。
朝日杯勝ち馬の多くは決して早熟ではない。クラシックシーズンの停滞は、2歳暮れに一度ピークをもってきたことの反動とみるべきだろう。それは朝日杯がタフなレースであることの裏返し。ハンパな能力、ハンパな状態では勝てない。JRAが今年の朝日杯の1着賞金を6,300万円から7,000万円にアップしたことを(ラジオNIKKEI杯は3,200万円に据え置き)、軽く考えてはなるまい。
停滞期間は馬それぞれ。2歳王者には復活劇がよく似合う。

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