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07/22/2010

最強世代からまた1頭

アイビスサマーダッシュで、史上5頭目、牝馬初の「同一平地重賞3連覇」に挑んだカノヤザクラは、まさかの故障、予後不良という最悪の結果に終わってしまった。合掌。
しかし、奇しくもと言うべきか、勝ったのはカノヤザクラと同じ6歳牝馬、ケイティラブ。ウオッカ、ダイワスカーレットを頂点とする最強牝馬世代からまた1頭、新たな重賞ウィナーの誕生だ。
これで2004年産牝馬が獲得した古馬平地重賞タイトルは、なんと「30」に到達。この数字がいかにアンビリーバブルであるかは、他の世代と比較すれば一目瞭然だ。近10世代牝馬(現4~13歳)のJRA古馬平地重賞勝利数(カッコ内はG1)と、オークス馬は以下のとおり。

現13歳 11勝(0勝)シルクプリマドンナ
現12歳 13勝(2勝)レディパステル
現11歳 6勝(1勝)スマイルトゥモロー
現10歳 24勝(3勝)スティルインラブ
現9歳 19勝(3勝)ダイワエルシエーロ
現8歳 15勝(0勝)シーザリオ
現7歳 16勝(3勝)カワカミプリンセス
現6歳 30勝(11勝)ローブデコルテ
現5歳 9勝(1勝)トールポピー
現4歳 7勝(1勝)ブエナビスタ

6歳になった今年も、シルクロードステークス(アルティマトゥーレ)、中山牝馬ステークス(ニシノブルームーン)、アイビスサマーダッシュ(ケイティラブ)と3勝をマーク。しかもうち2勝は牡馬相手というのだから恐れ入る。大物たちがターフを去り、G3止まりのベテランばかりになっても、この活躍。まさに最強世代と呼ぶにふさわしい。

では牡馬はどうなのか? 現6歳世代は牝馬だけ優秀なのか? 近10世代牡馬(現4~13歳・セン馬含む・外国馬除く)のJRA古馬平地重賞勝利数(カッコ内はG1)と、ダービー馬は以下のとおり。

現13歳 53勝(8勝)アグネスフライト
現12歳 55勝(9勝)ジャングルポケット
現11歳 88勝(15勝)タニノギムレット
現10歳 54勝(4勝)ネオユニヴァース
現9歳 50勝(10勝)キングカメハメハ
現8歳 67勝(12勝)ディープインパクト
現7歳 62勝(10勝)メイショウサムソン
現6歳 47勝(7勝)ウオッカ
現5歳 22勝(3勝)ディープスカイ
現4歳 11勝(1勝)ロジユニヴァース

現6歳の「47勝」は上の2世代に比べると落ちるものの、決して悪い数字ではない。ダービーを牝馬に勝たれはしたが、牡馬全体のレベルが低いわけではなく、たまたま同級生の女子が強すぎただけと言えそうだ。
明らかに低レベルなのは、その下の現5歳世代。牝馬も強いわけではなく、全体的に不作の世代と言える。芝の古馬G1ウィナーははたして誕生するのか…。
牡牝の「出来」がきわめてアンバランスなのは、現11歳世代。牝馬はわずか6勝で、牡馬は88勝。その原因など想像しようもない珍現象である。

今週のハンデ重賞、函館記念には、4歳から10歳まで7世代の馬が出走する。10歳のエリモハリアーは史上初の「JRA同一平地重賞4勝」と、アサカディフィートに並ぶ「JRA史上最年長平地重賞勝利」を目指すが、さすがに今回は回ってくるだけだろう。
そのエリモハリアーと昨年のサクラオリオンを除けば、4~5歳馬が優勢と言えるレース。ここは最年少のジャミールが勝って、同じステイゴールド産駒のナカヤマフェスタとともに4歳牡馬陣の牽引車になってくれると、古馬戦線に厚みが出るのだが…。

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