どこまで通用3歳馬
クイーンステークスが3歳限定から3歳以上混合となった2000年以降、3歳で勝ったのはアプリコットフィズが2頭目。今年の3歳以上混合重賞を制した3歳馬は、同馬が第1号だった。
現在、同カテゴリーの重賞は、今年で言えば5月23日の東海ステークスから12月26日の有馬記念まで、全部で55レースある。当然、早い時期のレースほど3歳馬が勝つのは難しい。1986年以降、春から夏までの3歳以上混合重賞を制した3歳馬は、以下の22頭しかいない。
86年6月22日 高松宮杯 ラグビーボール
86年8月17日 函館記念 ニッポーテイオー
87年8月9日 関屋記念 クールハート
88年7月10日 高松宮杯 オグリキャップ
88年8月21日 函館記念 サッカーボーイ
89年8月20日 函館記念 スピークリーズン
91年8月25日 小倉記念 ナイスネイチャ
92年7月5日 札幌記念 サンエイサンキュー
93年8月8日 北九州記念 シルクムーンライト
96年8月4日 関屋記念 エイシンガイモン
96年8月11日 小倉記念 ヒシナタリー
01年8月19日 札幌記念 エアエミネム
02年6月30日 函館スプリントS サニングデール
03年8月17日 クイーンS オースミハルカ
03年8月24日 札幌記念 サクラプレジデント
05年8月21日 アイビスSD テイエムチュラサン
06年6月18日 マーメイドS ソリッドプラチナム
06年7月16日 アイビスSD サチノスイーティー
06年8月20日 札幌記念 アドマイヤムーン
07年8月26日 キーンランドC クーヴェルチュール
09年7月5日 函館スプリントS グランプリエンゼル
10年8月15日 クイーンS アプリコットフィズ
目を引くのは、牡馬が減り牝馬が増えているという傾向。牡馬の場合、古馬相手に勝ち負けできるような一流馬が夏場に使われること自体、減っているのだろう。しかも、一流馬の参戦が比較的多い札幌記念は、古馬のレベルも高い。エアエミネム、サクラプレジデント、アドマイヤムーンのような馬は、今後おいそれとは現れまい。
一方牝馬は、スプリント路線の充実が味方していると思われる。つまり、牝馬は夏に強く、短距離は年齢による力量差が比較的小さいため、3歳牝馬の活躍の場が増えたということ。サマースプリントシリーズを3歳牝馬が制する日も遠くないだろう。
今年の札幌記念は、G1馬3頭、宝塚記念3着馬、昨年の覇者、函館記念1~6着馬と超豪華メンバー。ただ1頭の3歳馬ヒルノダムールは、さながらプロの一軍に放り込まれた甲子園球児のよう。皐月賞2着の実績は例年なら大いばりだが、今年のメンバーに果たしてどこまで通用するか、要注目である。

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