牝馬優勢の2歳ステークス
函館スプリントステークスはワンカラット、アイビスサマーダッシュはケイティラブ。今年もサマースプリントシリーズは牝馬が強い。またこの時期の2歳戦も、早熟な牝馬が牡馬と互角以上に渡り合う。となれば、1200mで争われる2歳重賞、函館2歳ステークスも小倉2歳ステークスも当然、牝馬が強いはず。はたして、近10年の連対馬を振り返ると以下のとおり。
函館2歳S
00年 1着マイネルジャパン 2着ゲイリームーチョ
01年 1着サダムブルースカイ 2着スターエルドラード
02年 1着アタゴタイショウ 2着トーホウアスカ
03年 1着フィーユドゥレーヴ 2着フラワーサークル
04年 1着アンブロワーズ 2着ディープサマー
05年 1着モエレジーニアス 2着ラッシュライフ
06年 1着ニシノチャーミー 2着ローレルゲレイロ
07年 1着ハートオブクィーン 2着ジョイフルスマイル
08年 1着フィフスペトル 2着ナムラミーティア
09年 1着ステラリード 2着キョウエイアシュラ
小倉2歳S
00年 1着リキセレナード 2着テイエムサウスポー
01年 1着タムロチェリー 2着オースミエルスト
02年 1着メイプルロード 2着ブルーコンコルド
03年 1着メイショウボーラー 2着コスモサンビーム
04年 1着コスモヴァレンチ 2着ケイアイフウジン
05年 1着アルーリングボイス 2着セントルイスガール
06年 1着アストンマーチャン 2着ニシノマオ
07年 1着マルブツイースター 2着ミリオンウェーブ
08年 1着デグラーティア 2着コウエイハート
09年 1着ジュエルオブナイル 2着ダッシャーゴーゴー
函館も小倉も20頭中11頭が牝馬。函館は牝馬が目下8年連続連対。小倉は牝馬がなんと8勝。牡馬のワンツーで決まったのは、函館が01年、小倉が03年と07年しかない。これで牡牝同斤量なのだから、牝馬優勢は火を見るより明らかだ。
ではこれがマイル戦になるとどうか。1600mに延長された02年以降の新潟2歳ステークス連対馬は以下のとおり。
新潟2歳S
02年 1着ワナ 2着ヨシサイバーダイン
03年 1着ダイワバンディット 2着ウイングレット
04年 1着マイネルレコルト 2着ショウナンパントル
05年 1着ショウナンタキオン 2着ニシノフジムスメ
06年 1着ゴールドアグリ 2着マイネルーチェ
07年 1着エフティマイア 2着シャランジュ
08年 1着セイウンワンダー 2着ツクバホクトオー
09年 1着シンメイフジ 2着フローライゼ
16頭のうち半数が牝馬という点は函館、小倉と遜色ないものの、勝ち馬は3頭。軽い野芝のマイルなら牝馬も十分活躍できるが、勝ちきるのはスプリント戦ほど容易ではないということだろう。
さらに距離が伸びる札幌2歳ステークスは、牝馬の出走自体が少なくなり、1800m戦になった97年以降、勝ち馬はいまだゼロ。2着もスタートマーチ(98年)、マイネヴィータ(01年)、アズマサンダース(03年)の3頭だけ。あのテイエムオーシャンもジャングルポケット、タガノテイオーには歯が立たなかった。
今週の函館2歳ステークスには5頭の牝馬が出走予定。しかしうち3頭はダートでの勝ち上がり。ここはマイネショコラーデかルリニガナを中心視するのが正攻法か。
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