« 悲願達成に追い風と不安 | Main | 重賞未勝利馬3連覇 »

10/30/2010

散り際に大輪咲かすかSS産駒

昨年12月、そして今年の8月の当コラムで取り上げた、「SS産駒カウントダウン」。この手のテーマは定期的に追い続けてこそ意味がある。今回は好タイミングの話題があったことから、三たびのリポートとあいなった。

まずは引退のご報告。前回まだ現役だった11頭のうち以下の4頭が中央のターフから姿を消した。

ロイヤルキャンサー(牡12歳)オープン
ピサノパテック  (牡8歳)オープン
ハギノプリンセス (牝7歳)1600万
ショウケイ    (牡7歳)900万

「中央」と断ったのは、ショウケイが名古屋競馬に移籍したから。移籍後すでに2走しており、3着、3着。母アドラーブルという良血だけに、牝馬だったらとっとと繁殖に上がっていただろうに。ロイヤルキャンサーの引退は、ついにと言うかやっとと言うか…。名付け親の藤原紀香は同馬のように老醜をさらすことがないよう、祈るばかりだ。

かくして中央に残存する現役SS直子は7頭に。その収得賞金とオープン勝ち鞍は、目下のところ以下のとおりである。

エアシェイディ  (牡9歳) 14,750万円 アメリカJCC
マルカシェンク  (牡7歳) 7,650万円 デイリー杯2歳S 関屋記念
アクシオン    (牡7歳) 6,450万円 鳴尾記念 中山金杯
ニルヴァーナ   (牡7歳) 3,450万円 小倉日経オープン
キャプテンベガ  (牡7歳) 3,200万円
サクラオールイン (牡7歳)  700万円
ヤマニンプレアデス(牡7歳)  700万円

冒頭で「好タイミングの話題」と言ったのは、この7頭の中に天皇賞秋の出走馬、アクシオンがいるからだ。同馬は昨年暮れの鳴尾記念と今年初めの中山金杯を連勝し、「最後のG1級SS産駒」の期待がかかったが、初G2の金鯱賞は7着、初G1の宝塚記念は15着。ここで頭打ちかと思われた。しかしその後立て直し、札幌記念でアーネストリー、ロジユニヴァースに次ぐ3着。得意の秋に再び調子を上げ、2度目のG1に駒を進めてきた。

SS産駒の今年の重賞成績は惨憺たるものだ。29戦して「1-1-2-25」。掲示板に載ったのは5回だけで、なんと18回が二桁着順。アクシオン以外で馬券になったのは、エアシェイディ(日経賞2着)、キャプテンベガ(エプソムC3着)の2頭のみ。高齢馬ばかりなのだから重賞で苦戦するのは当然と言えば当然だが、オープン特別以下でも壁に突き当たっている。馬券になったのは、インプレッション(1000万平場2着)、エテルノ(1600万特別3着)、ニルヴァーナ(オープン特別2着)の3頭しかいない。

そう、なんと、アクシオンの中山金杯は、サンデーサイレンス今年唯一の勝ち星なのである。この1勝で17年連続重賞勝利ばかりか17年連続勝利ももたらしたアクシオンは、まさに最後の孝行息子。SS産駒を最も知るジョッキー、武豊に導かれ、SS産駒最後のG1ホースになったらさぞやドラマチックだろうが、はたして…。

|

« 悲願達成に追い風と不安 | Main | 重賞未勝利馬3連覇 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93032/49883191

Listed below are links to weblogs that reference 散り際に大輪咲かすかSS産駒:

« 悲願達成に追い風と不安 | Main | 重賞未勝利馬3連覇 »