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11/05/2010

重賞未勝利馬3連覇

オウケンブルースリ、スリーロールス、ビッグウィーク。菊花賞は3年連続で、春のクラシック不出走の重賞未勝利馬が制した。夏の条件戦を勝って駒を進める上がり馬が必ずいるため、菊花賞が重賞初タイトルという馬は決して珍しくないが、近年はこの傾向が強まっているようだ。2001年以降の近10年では、実に7頭が重賞未勝利馬。しかもこの7頭はすべて、春2冠不出走だ。

2001年 マンハッタンカフェ 札幌で1000万条件1着→セントライト記念4着
2002年 ヒシミラクル    阪神で1000万条件1着→神戸新聞杯6着
2004年 デルタブルース   中山で1000万条件1着→本番直行
2006年 ソングオブウインド ラジオNIKKEI賞2着→神戸新聞杯3着
2008年 オウケンブルースリ 新潟で1000万条件1着→神戸新聞杯3着
2009年 スリーロールス   阪神で1000万条件1着→本番直行
2010年 ビッグウィーク   小倉で1000万条件1着→神戸新聞杯3着

一方、重賞未勝利の身で皐月賞、ダービーを勝った馬とその直前2走は、近10年では以下のとおり。

皐月賞
2002年 ノーリーズン  500万条件1着→若葉S7着
2004年 ダイワメジャー 500万条件4着→スプリングS3着
2007年 ヴィクトリー  ラジオNIKKEI杯2着→若葉S1着

ダービー
該当馬なし

重賞未勝利のダービー馬がいないのは、さすが最高峰レースと言うべきか。91年まで遡っても、未勝利で制したのはフサイチコンコルドただ1頭。ダービーで単勝勝負をするなら、重賞未勝利馬は用なしということだ。

では牝馬はどうか。近10年、重賞未勝利で牝馬3冠を制した馬とその直前2走は、それぞれ以下のとおり。

桜花賞
2002年 アローキャリー   エルフィンS2着→アネモネS8着
2003年 スティルインラブ  紅梅S1着→チューリップ賞2着
2007年 ダイワスカーレット シンザン記念2着→チューリップ賞2着
2008年 レジネッタ     エルフィンS3着→フィリーズレビュー3着

オークス
2001年 レディパステル   500万条件1着→フローラS2着
2006年 カワカミプリンセス 500万条件1着→スイートピーS1着
2007年 ローブデコルテ   チューリップ賞5着→桜花賞4着

秋華賞
2009年 レッドディザイア  オークス2着→ローズS2着

ダービーは「0頭」だがオークスは3頭。菊花賞は「7頭」だが秋華賞は「1頭」。この違いはおそらく距離からくるもの。牡馬のチャンピオンディスタンスが2400mなら、牝馬のそれは2000m。牡馬の長距離が3000mなら、牝馬のそれは2400m。だから、ダービーと秋華賞では重賞未勝利馬が苦戦し、菊花賞とオークスでは重賞未勝利のステイヤーが活躍する。重賞未勝利馬の菊花賞制覇が飛び抜けて多いのは、もちろん、夏を挟んでいるからだ。また、春の実績馬が菊花賞ではなく天皇賞に向かうケースが増えていることも、重賞未勝利馬の台頭と無縁ではないだろう。

きたるJCには、菊花賞2着のダービー2着馬、天皇賞2着のダービー2番人気馬、秋初戦のダービー馬、そして遠征帰りのダービー1番人気馬が、女王ブエナビスタに挑む。3歳馬に限れば、まさに空前絶後の豪華メンバー。この古馬混合2400m戦に重賞未勝利の3歳馬が付け入る隙は、まずあるまい。

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