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12/29/2010

種牡馬行く年来る年

史上初のミスプロ系サイヤーによるリーディング奪取は、日本馬産界の「サンデーサイレンス系一色」というガラパゴス化に一石を投じたという点でも、エポックメイキングな出来事である。
さらに、リーディング3、4位も非SS系で、1位キングカメハメハは179勝、4位クロフネは154勝。5位までに非SS系が3頭入るのは7年ぶりで、SS以外が140勝以上あげたのは史上初めてのこと(しかも2頭)。2010年は、ディープインパクトという最後の大物SS系サイヤーのデビューイヤーであったと同時に、SS系サイヤーがいよいよ飽和して群雄割拠極まり、非SS系サイヤーが躍進した年として記憶されるだろう。
今年のリーディング上位10頭プラス2頭は以下のとおり。それぞれの2011年の注目点をあげてみた。

1位キングカメハメハ 3,718,096千円 179勝
SSを除けば史上最多の179勝を、2~4歳のわずか3世代で稼いだのは驚異的。.412という勝馬率も抜けている。2011年は史上2頭目の200勝達成に挑む。

2位フジキセキ 2,470,049千円 119勝
衰え知らずのSSファーストクロップ。2011年はトサミドリのもつ内国産サイヤーの通算最多勝利記録、1,135勝を塗り替えるのは間違いなし。

3位シンボリクリスエス 2,384,434千円 118勝
2010年はダートの勝ち星が芝の勝ち星を逆転。芝の大物が現れないまま、主戦場をダートに移していくのか…。

4位クロフネ 2,372,445千円 154勝
154勝は立派だが115勝はダートであげており、いまやほぼ砂専用。ところが重賞通算9勝はすべて芝であげたもの。2011年こそはダート重賞初勝利なるか…。

5位マンハッタンカフェ 2,292,299千円 111勝
いまやすっかりSS系の安定勢力。重賞もコンスタントに勝つ。2011年も淡々と勝利を積み重ねるだろう。

6位アグネスタキオン 2,147,308千円 101勝
2010年の当歳馬がラストクロップだけに、2011年もリーディング上位争いは確実。2歳女王レーヴディソールにはダイワスカーレット以来の大きな期待がかかる。

7位スペシャルウィーク 2,082,754千円 83勝
ブエナビスタに明け暮れた1年かと思いきや、他にも3頭が重賞制覇。うち2頭、リーチザクラウンとナリタクリスタルは東西金杯に出走を予定しており、好スタートなるか…。

8位サクラバクシンオー 2,009,611千円 107勝
2年ぶり5回目の100勝突破、自己最多の重賞7勝を果たした孤高の父内国産サイヤー。2011年最大の注目馬はもちろん、2歳王者グランプリボス。

9位ネオユニヴァース 1,864,587千円 96勝
有馬記念は初の古馬重賞制覇。2011年は、初の100勝と、牝馬による重賞初制覇、そしてファーストクロップから4世代連続2歳重賞制覇の新記録なるかに要注目。

10位ジャングルポケット 1,741,518千円 74勝
リーディング10位も74勝も自己ベストだが、牡馬に晩成化傾向がうかがえるのが少々気がかり。フサイチホウオー以来の春のクラシック候補は現れるか…。

11位ダンスインザダーク 1,502,983千円 60勝
1歳上のフジキセキとは対照的に、前年の3位から急降下。60勝は、2歳馬しかいない初年度を除くと自己ワースト。一体何があったのか。2011年ははたして再浮上なるか…。

35位ディープインパクト 537,043千円 41勝
賞金も勝利数も父のデビューイヤーを大きく上回ったが、出走頭数は父の32頭に対して74頭と倍以上。しかも肌馬は父より恵まれている。走って当然と言えば当然だろう。クラシック路線ではたして何頭が生き残るか…。

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