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01/27/2011

砂王への道5本

先週日曜は平安ステークス、今週水曜は川崎記念、そして今週日曜は根岸ステークス。ついこの間、年が明けたと思ったら、もうG1のステップレース。平安ステークスはダイシンオレンジが辛勝し、川崎記念はフリオーソが圧勝。実に35頭が登録した根岸ステークスからは、はたしてどの馬が本番の有力候補に名乗りをあげるのか。

根岸ステークスが1回東京開催の1400m戦となった2001年以降(03年は中山1200mで代替開催)、フェブラリーステークスに参戦したのべ158頭の前走は、全部で29レース。シーズンオフのG1らしくバラエティに富んでいるが、6頭以上を送り出しているのは、根岸ステークス(53頭)、平安ステークス(25頭)、川崎記念(23頭)、東京大賞典(15頭)の4レースだけ。これで全体の7割以上を占める。
また、同期間のフェブラリーステークス勝ち馬の前走は、全部で6レース。前記4レースと、ジャパンカップダート、香港カップ。ただし、芝2000mの香港カップから臨んで勝つというのは(しかも秋から5連勝)、異能の名馬アグネスデジタルだからこそできた芸当。常識的にはまずありえない使われ方だろう。
従って現在、フェブラリーステークスの主要なステップレースは、根岸ステークス、平安ステークス、川崎記念、東京大賞典、ジャパンカップダートの5レースと言える。2001年以降、これらのレースから本番に臨んだ馬の着順、勝率、連対率、複勝率は以下のとおりだ。

根岸S   2-0-4-47  3.8%  3.8% 11.3%
平安S   1-1-1-22  4.0%  8.0% 12.0%
川崎記念  2-3-1-17  8.7% 21.7% 26.1%
東京大賞典 1-4-2-8  6.7% 33.3% 46.7%
JCダート 3-1-0-1 60.0% 80.0% 80.0%

サンプルは少ないが、ジャパンカップダートから休み明けで臨んだ馬の成績は驚異的である。もっともこの実績は、ウイングアロー(1→2着)、アドマイヤドン(3→11着・2→1着)、カネヒキリ(1→1着)、エスポワールシチー(1→1着)といった、ジャパンカップダートで勝ち負けしたG1ホースによるもの。並のオープン馬の臨戦過程ではない。今年はトランセンドが該当。軽視は禁物とみる。
川崎記念組と東京大賞典組の成績がいいのは、もちろんジャパンカップダート同様、ハイレベルメンバーだからだが、それ以外にも「距離」という理由がある。前者は2100m、後者は2000m。東京のマイル戦は、芝もダートもレベルが上がれば上がるほど底力が求められるため、中距離実績がものを言うわけだ。1800mの平安ステークスから臨む馬の成績が近年落ち込んできたのは、一線級の関西馬が川崎記念や東京大賞典から向かうようになったからだろう。

距離という点で最も条件が厳しいのは、1400mからの距離延長となる根岸ステークス組。2001年以降、このレースをステップにフェブラリーステークスを制した馬は、ノボトゥルーとメイショウボーラーがいるが、前者は良馬場の東京ダートマイルで2度圧勝した実績があり、鞍上は絶頂期のペリエ。後者は芝ながら皐月賞3着の実績があり、フェブラリーステークスはレコード決着の軽い馬場。延長が苦にならなかったのは異例と言ってよく、このレースを使われる馬の多くはスプリンター寄りで、東京ダートマイルを歓迎しない。
今年の登録馬の中で、マイル以上のダートオープンで好走実績がある馬は数えるほど。断然の格上馬サクセスブロッケンも、仕上がり途上で割引が必要。本番に期待を持たせるような勝者が誕生する可能性は、今年も残念ながら低そうだ。

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