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02/10/2011

目指すは常に勝利のみ

きさらぎ賞のトーセンラーは一見、好騎乗に見えるが、デムーロにしてみれば、中日新聞杯のトゥザグローリーや有馬記念のヴィクトワールピサと同じく、普通に流れに乗って普通に勝ちに行っただけだろう。ペースに関係なく脚を溜めることしか頭にない(ように見える)日本人ジョッキーは、自分たちがカモにされているという自覚はあるのだろうか。溜め殺しで負けた後の「展開が向かなかった」というお決まりのコメントが、ファンをどれだけうんざりさせているか気づいているのだろうか。

多くの外国人ジョッキーにあって多くの日本人ジョッキーにないもの。それは「勝利に対する執着心」にほかなるまい。デムーロはこの執着心がとりわけ強い。人気があろうがなかろうが、必ず勝ちに行く。馬券を買う側からすれば、たとえ負けても納得のいく(ことが多い)ジョッキーだ。
そんなデムーロは、いまや騎乗回数も勝利数も外国人ジョッキーとして史上2位。ほかに騎乗回数が通算1000回を超えているのは、ペリエとルメールだけ。この3人のJRA実績を比較してみよう。

ペリエ(2288回騎乗)
通算379勝(平均人気2.5・単勝回収率89%)
重賞 39勝(平均人気2.8・単勝回収率126%)
勝率16.6% 連対率28.5% 3着内率40.2%

デムーロ(1803回騎乗)
通算269勝(平均人気2.6・単勝回収率98%)
重賞 21勝(平均人気3.2・単勝回収率131%)
勝率14.9% 連対率27.0% 3着内率36.7%

ルメール(1406回騎乗)
通算161勝(平均2.7人気・単勝回収率77%)
重賞 8勝(平均2.8人気・単勝回収率58%)
勝率11.5% 連対率23.0% 3着内率32.9%

勝利数だけでなく、勝率、連対率、3着内率もすべて、ルメール<デムーロ<ペリエ。しかし、こと「馬券妙味」となると、デムーロがペリエをしのぎ、ルメールは明らかに妙味薄ジョッキー。ペリエもデムーロも重賞の単勝回収率が100%を超えているのは驚くばかりだが、デムーロの場合は全レースの単勝回収率までもが、なんと98%に達している。これはすごい。
またデムーロは、重賞での平均人気3.2も目を引く。全21勝中7勝は5番人気以下。ペリエも5番人気以下で7勝しているが、こちらは39分の7。ルメールはまだ5番人気以下で重賞を勝ったことがない。デムーロとペリエの7勝は以下のとおりである。

デムーロ
01年阪神牝馬S   エアトゥーレ    5番人気
02年チューリップ賞 ヘルスウォール   5番人気
04年皐月賞     ダイワメジャー   10番人気
08年ジャパンカップ スクリーンヒーロー 9番人気
10年きさらぎ賞   ネオヴァンドーム  5番人気
10年京王杯2歳S  グランプリボス   7番人気
10年朝日杯FS   グランプリボス   5番人気

ペリエ
95年金杯(西)   ワコーチカコ    5番人気
96年京都牝馬S   ショウリノメガミ  5番人気
98年アーリントンC ダブリンライオン  6番人気
01年根岸S     ノボトゥルー    8番人気
01年フェブラリーS ノボトゥルー    5番人気
01年阪神JF    タムロチェリー   7番人気
08年きさらぎ賞   レインボーペガサス 8番人気

今週デムーロは、クイーンカップでラテアート、共同通信杯でベルシャザールに騎乗する。前者は間違いなく3番人気以下、後者はおそらく2~3番人気。今週ももちろん、人気によらず、勝ちに行く競馬を見せてくれるだろう。

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