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08/05/2011

新女傑候補誕生

イタリアンレッドが七夕賞に続いて小倉記念も制し、サマー2000シリーズ制覇に王手をかけた。今年が6回目となるサマーシリーズで2勝をあげた馬は、同馬のほかにサンアディユ(2007年)、カノヤザクラ(2008年)、ワンカラット(2010年)と3頭いるが、いずれもスプリントシリーズ。2000シリーズでの2勝はこれが初の快挙である。
真夏に中距離重賞を2勝するのはかくも難しい。1986年以降、同一年の7~8月に1800~2000mの重賞を2勝以上した馬は以下の4頭しかいない。

サッカーボーイ   中日スポーツ賞4歳S・函館記念(1988年)
オフサイドトラップ 七夕賞・新潟記念(1998年)
メイショウカイドウ 北九州記念・小倉記念(2005年)
イタリアンレッド  七夕賞・小倉記念(2011年)

サッカーボーイの中日スポーツ賞4歳Sは世代限定戦だから、古馬重賞に限れば3頭。いずれもハンデ戦を連勝しており、ハンデの推移はそれぞれ以下のとおり。

オフサイドトラップ 57→58
メイショウカイドウ 57→58.5
イタリアンレッド  52→55

イタリアンレッドの3キロ増は、7番人気で勝った七夕賞をハンディキャッパーがまったくフロック視していなかったということ。それでも小倉記念はレコードで完勝。次もハンデ戦なら、一体何キロ背負わされることか…。

牝馬が牡馬相手に中長距離の重賞を連勝することも至難の業。1986年以降、牡牝混合の芝2000m以上重賞を2勝以上した牝馬は19頭を数えるが、そのうち連勝をはたしたのは以下の10頭。21世紀になってからはイタリアンレッドがまだ2頭目である。

ダイナフェアリー  新潟記念→オールカマー(1987年)
メジロフルマー   目黒記念→日経賞(1988年)
メジロモントレー  アルゼンチン共和国杯→アメリカJCC(1990~91年)
イクノディクタス  小倉記念→オールカマー(1992年)
エルカーサリバー  金杯(西)→日経新春杯(1993年)
ワコーチカコ    金杯(西)→京都記念(1995年)
ヒシアマゾン    オールカマー→京都大賞典(1995年)
エアグルーヴ    札幌記念→天皇賞秋(1997年)
ヘヴンリーロマンス 札幌記念→天皇賞秋(2005年)
イタリアンレッド  七夕賞→小倉記念(2011年)

この連勝でG1が視界に入ってきたため、イタリアンレッドはしばらく休養。当然だろう。次走が府中牝馬ステークスやエリザベス女王杯直行だと、残念ながら「3連勝」の新記録はならないが、メジロモントレー、イクノディクタス、ワコーチカコ、エアグルーヴ、ウオッカに次ぐ「3勝」の可能性は十分だ。ただし今後は別定戦が主戦場。女王のタイトルを奪取し、別定重賞でも牡馬を一蹴するようなら、「女傑」の称号が見えてくる。

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