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10/07/2011

芝&ダート古馬重賞制覇の快挙

2年前の札幌記念でブエナビスタに新馬戦以来の土をつけたヤマニンキングリーは、その後極度のスランプに陥った。09年の毎日王冠から昨年暮れの中日新聞杯まで、7着2回、9着1回、二桁着順5回と惨憺たるもの。このトンネルから抜け出す兆しをようやく見せたのが、今年緒戦の小倉記念。休み明けのハイペース戦を、好位からの競馬でコンマ4秒差4着に踏ん張った。
続く新潟記念は2走ボケか、またまた二桁着順に敗れたが、前走、朝日チャレンジカップは58キロ背負って勝ち馬と同タイムの4着。ここで陣営が次走に選んだのが、なんと初のダート戦。追い切りはパッとしなかったが、ふたを開けてみれば、早め先頭から楽々と押し切ってしまった。これで同馬は、芝&ダートのJRA古馬重賞ウィナーに。86年以降では13頭目の快挙である。

ウィニングスマイル
芝   89年スプリンターズS
ダート 88年根岸S

カリブソング
芝   91年金杯(東)・91年目黒記念
ダート 90年フェブラリーS

トモエリージェント
芝   92年ダービー卿CT・93年ダービー卿CT
ダート 91年根岸S

ホクトベガ
芝   94年札幌記念
ダート 96年フェブラリーS

フジノマッケンオー
芝   96年ダービー卿CT・96年セントウルS
ダート 94年根岸S

トーヨーレインボー
芝   98年中京記念
ダート 97年シリウスS

グルメフロンティア
芝   98年中山金杯
ダート 98年フェブラリーS

シンコウスプレンダ
芝   98年京成杯オータムハンデ
ダート 00年エルムS

ブロードアピール
芝   00年シルクロードS
ダート 00年根岸S・01年プロキオンS・01年シリウスS・02年ガーネットS

アグネスデジタル
芝   00年マイルCS・01年天皇賞秋・03年安田記念
ダート 02年フェブラリーS

イーグルカフェ
芝   02年七夕賞
ダート 02年ジャパンCダート

メイショウバトラー
芝   04年小倉大賞典
ダート 06年プロキオンS 06年シリウスS

ヤマニンキングリー
芝   08年中日新聞杯 09年札幌記念
ダート 11年シリウスS

ヤマニンキングリーの父は、史上最強の芝・ダート兼用馬、アグネスデジタル。2代続けての芝&ダート古馬重賞制覇は、まさに血のなせる業。その「難度」は、2代G1制覇とは比べものにならない。

芝・ダート、距離といった「路線」がきっちりと確立している現代競馬において、「勝ち続けること」は、言わば「陳腐な偉業」と化しつつあるのではないか。芝とダートのG1を勝ったアグネスデジタルや、牝馬の身でダービーを勝ったウオッカのような、「路線」をぶち破る馬こそが、スーパーホースたりえる時代になったのではなかろうか。ヤマニンキングリーのシリウスステークス制覇と、皇帝シンボリルドルフの大往生で、ふとそんなことを考えさせられた。

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