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11/04/2011

7番人気以下の古馬G1制覇

好メンバーが揃った天皇賞秋は7番人気のトーセンジョーダンが制した。グレード制導入以降、3歳(4歳)以上平地G1で7番人気以下が勝ったのは、これが43回目。レースごとの内訳は以下のとおりである。

安田記念     8回
ジャパンC    7回
天皇賞春     5回
有馬記念     4回
マイルCS    4回
宝塚記念     3回
天皇賞秋     3回
スプリンターズS 3回
エリザベス女王杯 2回
ジャパンCダート 2回
高松宮記念    1回
ヴィクトリアM  1回

ジャパンカップが多いのは、評価の難しい外国馬がかつてはよく勝っていたから。7回のうち日本馬によるものは、カツラギエース(84年10番人気)とスクリーンヒーロー(08年9番人気)だけだ。条件を日本馬に限ると以下のとおり。

安田記念     7回
天皇賞春     5回
有馬記念     4回
マイルCS    4回
宝塚記念     3回
天皇賞秋     3回
ジャパンC    2回
スプリンターズS 2回
エリザベス女王杯 2回
ジャパンCダート 1回
高松宮記念    1回
ヴィクトリアM  1回

ベテランファンなら天皇賞春が多いことに驚かされるだろう。理由ははっきりしている。強いステイヤーがいなくなったからだ。超一流馬がおしなべてステイヤー血統だった時代は完全に去った。天皇賞春の5回は、以下のようにすべて21世紀になってからである。

2003年 ヒシミラクル    7番人気
2004年 イングランディーレ 10番人気
2005年 スズカマンボ    13番人気
2009年 マイネルキッツ   12番人気
2011年 ヒルノダムール   7番人気

興味深いことに、7番人気以下で勝った43頭のうち、複数回経験馬、つまり2回以上7番人気以下で勝った馬は、たった1頭、メジロパーマーしかいない(92年宝塚記念9番人気・92年有馬記念15番人気)。世代限定戦とJ・G1を含めても、ほかにはヒシミラクル(02年菊花賞10番人気・03年天皇賞春7番人気)だけだ。
7番人気以下でG1を勝った馬が、その後のG1でも7番人気以下になるということは、最初のG1勝ちがフロックと見なされたから。そういう馬が「もう一丁」を果たす可能性は確かに低いだろう。

一方、7番人気以下で古馬G1を勝ち、その後6番人気以内で古馬G1を勝った馬は、グレード制導入以降、以下の4頭を数える。

スイープトウショウ
05年宝塚記念11番人気1着→05年エリザベス女王杯2番人気1着

アグネスデジタル
00年マイルCS13番人気1着→01年天皇賞秋4番人気1着・02年フェブラリーS1番人気1着・03年安田記念4番人気1着

ヤマニンゼファー
92年安田記念11番人気1着→93年安田記念2番人気1着・93年天皇賞秋5番人気1着

バンブーメモリー
89年安田記念10番人気1着→90年スプリンターズS1番人気1着

トーセンジョーダンの超絶レコード勝ちは、フロックどころか完全本格化と見なされそう。となれば当面、同馬がG1で再び7番人気以下となる可能性は低いだろう。上記4頭の仲間入りを果たせるか、要注目だ。

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