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12/21/2011

武豊の重賞二桁人気

サンカルロから買っていた阪神カップのゴール前。「できた!」と思った瞬間、悩んで切った馬が3着に。武豊のフラガラッハ。ジャパンカップは11番人気トレイルブレイザーで、ジャパンカップダートは10番人気ラヴェリータで4着にきていた元ナンバーワンジョッキーが、ここでついに13番人気を馬券圏内にもってきた。
馬券を外した勢い(?)で、武豊の重賞二桁人気について調べてみたところ、衝撃的な数字が明らかになった。同騎手のデビュー以来のJRA重賞二桁人気馬騎乗回数(かっこ内はG1)と、その年のJRA通算勝利数は以下のとおりである。

1987年 3回(1回)  69勝
1988年 2回(1回) 113勝
1989年 1回(1回) 133勝
1990年 1回(1回) 116勝
1991年 0回      96勝
1992年 4回(3回) 130勝
1993年 0回     137勝
1994年 0回     134勝
1995年 1回     134勝
1996年 3回(1回) 159勝
1997年 3回(2回) 168勝
1998年 0回     169勝
1999年 0回     178勝
2000年 1回(1回) 130勝
2001年 0回      65勝
2002年 0回     133勝
2003年 1回(1回) 204勝
2004年 2回     211勝
2005年 0回     212勝
2006年 0回     178勝
2007年 1回     156勝
2008年 2回     143勝
2009年 2回(1回) 140勝
2010年 5回(3回)  69勝
2011年 16回(10回)  62勝

最近とみに騎乗馬の質が落ちたなあ、と思ってはいたが、まさかここまでとは…。重賞もG1も、なんとこの2年で通算回数の半分に及んでいる。特に今年の「16回」と「10回」は、目を疑うばかり。このところの好走は、騎乗回数が増えたことで、人気薄を走らせるツボを心得てきたからかもしれない。ちなみに重賞二桁人気馬で馬券に絡んだのは、92年の安田記念(ムービースター10番人気3着)、96年の鳴尾記念(ハギノリアルキング10番人気2着)に次いで3回目。この分ならいずれ、二桁人気馬での重賞初勝利もありそうだ。

有馬記念はあやうく17年ぶりに騎乗馬なしとなるところだったが、横山典の騎乗停止による玉突き人事でレッドデイヴィスが回ってきた。阪神ジュベナイルフィリーズまでのJRAG1成績は以下のとおり。

フェブラリーS  メイショウタメトモ 12番人気13着
高松宮記念    サンダルフォン   12番人気13着
桜花賞      エーシンハーバー  8番人気14着
皐月賞      ダノンバラード   8番人気3着
天皇賞春     ローズキングダム  2番人気11着
NHKマイルC  クリアンサス    10番人気16着
ヴィクトリアM  アプリコットフィズ 5番人気17着
ダービー     ロッカヴェラーノ  12番人気15着
安田記念     クレバートウショウ 8番人気4着
宝塚記念     ビートブラック   12番人気11着
マイルCS南部杯 ボレアス      5番人気17着
秋華賞      デルマドゥルガー  6番人気6着
菊花賞      ショウナンマイティ 8番人気8着
天皇賞秋     ナリタクリスタル  13番人気7着
エリザベス女王杯 レディアルバローザ 11番人気17着
マイルCS    クレバートウショウ 16番人気17着
ジャパンC    トレイルブレイザー 11番人気4着
ジャパンCダート ラヴェリータ    10番人気4着
阪神JF     サウンドオブハート 1番人気3着

この布陣では、24年連続JRAGI勝利を果たせなかったのもやむを得まい。4番人気以内だったのは2レースだけ。天皇賞春のローズキングダムは道悪に泣き、阪神ジュベナイルフィリーズにはキャリア1戦の怪物がいた。
レッドデイヴィスは前走、骨折明けで重賞勝ち。シンザン記念では3冠馬と桜花賞馬を下しており、能力の高さは疑いないが、ここではおそらく二桁人気。奇跡の大逆転ホームランが飛び出せば、師走の中山はオグリラストラン以来のユタカコールに包まれることだろう。

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12/14/2011

史上初の年間3頭G1連覇

今年はここまで3つのG1で連覇が達成された。過去、2つのG1で連覇が果たされた年は85年、92年、99年、03年と4度あるが、3つとなると史上初。スノーフェアリーによるエリザベス女王杯連覇はレース史上3回目、キンシャサノキセキによる高松宮記念連覇とトライセンドによるジャパンカップダート連覇はレース史上初の快挙だ。
中央競馬史上、レース別のG1連覇達成馬は以下のとおり。

高松宮記念    キンシャサノキセキ(10~11年)

天皇賞春     メジロマックイーン(91~92年)
         テイエムオペラオー(00~01年)

安田記念     スウヰイスー   (52~53年) 
         ヤマニンゼファー (92~93年)
         ウオッカ     (08~09年)

スプリンターズS サクラバクシンオー(93~94年)

天皇賞秋     シンボリクリスエス(02~03年)

エリザベス女王杯 メジロドーベル  (98~99年)
         アドマイヤグルーヴ(03~04年)
         スノーフェアリー (10~11年)

マイルCS    ニホンピロウイナー(84~85年)
         ダイタクヘリオス (91~92年)
         タイキシャトル  (97~98年)
         デュランダル   (03~04年)
         ダイワメジャー  (06~07年)

ジャパンCダート トランセンド   (10~11年)

有馬記念     スピードシンボリ (69~70年)
         シンボリルドルフ (84~85年)
         グラスワンダー  (98~99年)
         シンボリクリスエス(02~03年)

最も多いのはマイルチャンピオンシップの5頭。安田記念の3頭と合わせると、のべ21頭のうち3分の1強がマイル戦ということになる。強いマイラーはとことん強いということか。
牡牝混合戦で連覇を達成した牝馬は、半世紀以上前のスウヰイスーと、ダービ馬ウオッカのみ。よほどの女傑でないかぎり、牝馬の牡牝混合G1連覇はまず無理ということだ。よほどの女傑であるブエナビスタの昨年の斜行がつくづく惜しまれる。
異なるレースで連覇を果たしたのはシンボリクリスエスのみ。天皇賞春を連覇したテイエムオペラオーが、その後、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップと3回連続2着に敗れたのが惜しまれる。
いまだ連覇達成馬が現れていないG1は、ヴィクトリアマイル、宝塚記念、ジャパンカップの3レース。まだ歴史の浅いヴィクトリアマイルで連覇に挑んだ馬は、今年のブエナビスタが初めて。同馬を2着に退けたアパパネに初の快挙を期待したい。

今年の古馬G1も残すところ有馬記念のみ。休み明けのジャパンカップは競馬にならなかったヴィクトワールピサが、年間4頭目のG1連覇、8年ぶり5頭目の有馬記念連覇を果たすか、要注目だ。

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12/09/2011

天皇賞馬の底力

まさに「格の違い」と言うほかないマイネルキッツのステイヤーズステークス制覇は、あのメジロマックイーンに肩を並べる重要な1勝だった。
グレード制が導入され、秋の天皇賞が2000mに短縮された1984年以降、春の天皇賞を制した馬がその翌年以降も重賞を勝った例は、実は数えるほどしかない。マイネルキッツはそれを果たした5頭目の馬。天皇賞制覇の翌年、さらに翌々年の重賞制覇は、メジロマックイーンに次ぐ2頭目の快挙なのである。

91年メジロマックイーン(4歳)
→92年阪神大賞典・天皇賞春
→93年産経大阪杯・宝塚記念・京都大賞典

92年メジロマックイーン(5歳)
→93年産経大阪杯・宝塚記念・京都大賞典

93年ライスシャワー(4歳)
→95年天皇賞春

98年メジロブライト(4歳)
→99年日経新春杯

00年テイエムオペラオー(4歳)
→01年天皇賞春・京都大賞典

09年マイネルキッツ(6歳)
→10年日経賞
→11年ステイヤーズS

年齢という点でも、マイネルキッツには驚かされる。同馬の天皇賞制覇は、他の4頭よりも2年遅い6歳時。4歳で天皇賞を制した馬がその翌年以降も重賞を勝つのとはわけが違う。グレード制導入以降、6、7、8歳でG2以上を勝った馬は、マイネルキッツが3頭目。すべてG1馬なのは、さすがと言うべきだろう。

タップダンスシチー
6歳 金鯱賞 京都大賞典 JC
7歳 金鯱賞 宝塚記念
8歳 金鯱賞

キンシャサノキセキ
6歳 スワンS 阪神C
7歳 高松宮記念 阪神C
8歳 高松宮記念

マイネルキッツ
6歳 天皇賞春
7歳 日経賞
8歳 ステイヤーズS

重賞未勝利、G1初挑戦の6歳馬が12番人気で天皇賞を制したときは、誰もがフロックと思ったに違いない。それが、翌年は59キロ背負って日経賞を勝ち、天皇賞はあわや連覇の2着。そして翌々年は、不良馬場のステイヤーズステークスを快勝。
古色蒼然たるステイヤータイプの天皇賞馬が、こうしてハイレベルの底力を見せつけてくれると、どこかホッとした気持になる。春の天皇賞も古馬最高峰レースとしてまだまだ捨てたもんじゃない、という気にさせてくれる。
こうなったら9歳の来年もぜひ、G1とは言わないまでもG2を勝ち、タップダンスシチー、キンシャサノキセキ、そしてメジロマックイーンを超えてほしい。トウカイトリックが3着に来られるなら、「格上」マイネルキッツには決して無理な話ではあるまい。

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12/02/2011

現役ステイヤー大集結

今年のステイヤーズステークスはレース史上最高のメンバーと言ってもいいだろう。6年ぶりにG1ホースが2頭参戦しただけではない。16頭中10頭は2200m以上のオープンを、6頭は3000m以上の重賞を勝っており、長距離専門のオープン馬がまさに勢揃いした感がある。
かつては「強い馬」とは、ほぼイコール「強いステイヤー」だった。長距離戦が尊重されたから、長距離重賞を何度も勝つような馬がゴロゴロいた。グレード制導入以降、3000m以上のJRA重賞(天皇賞春・菊花賞・阪神大賞典・ステイヤーズS・ダイヤモンドS)を2勝以上した馬は31頭を数えるが、その生年に注目されたい。

5勝 メジロマックイーン(1987年生)
4勝 スルーオダイナ  (1984年生)
3勝 ライスシャワー  (1989年生)
   ナリタブライアン (1991年生)
   マヤノトップガン (1992年生)
   メジロブライト  (1994年生)
   ナリタトップロード(1996年生)
   テイエムオペラオー(1996年生)
   ディープインパクト(2002年生)
2勝 シンボリルドルフ (1981年生)
   ホッカイペガサス (1981年生)
   ミホシンザン   (1982年生)
   タマモクロス   (1984年生)
   スーパークリーク (1985年生)
   アイルトンシンボリ(1989年生)
   ビワハヤヒデ   (1990年生)
   エアダブリン   (1991年生)
   ユウセンショウ  (1992年生)
   ユーセイトップラン(1993年生)
   スペシャルウィーク(1995年生)
   ホットシークレット(1996年生)
   ダイタクバートラム(1998年生)
   マンハッタンカフェ(1998年生)
   イングランディーレ(1999年生)
   ヒシミラクル   (1999年生)
   アイポッパー   (2000年生)
   デルタブルース  (2001年生)
   トウカイトリック (2002年生)
   アドマイヤジュピタ(2003年生)
   アサクサキングス (2004年生)
   フォゲッタブル  (2006年生)
   
1980年代生まれは9頭、1990年代生まれは15頭、2000年代生まれは7頭。1984年から2011年までのレースが対象なので、1980年代生まれの頭数は実際はもっと多いし、2000年代生まれの頭数はこれから増えるだろう。それでも、2000年代生まれの7頭は多くない。3勝以上となるとディープインパクトだけだ。
ステイヤーズステークスに出走する6頭の3000m以上重賞ウィナーは、マイネルキッツ、ビッグウィーク、トウカイトリック、ナムラクレセント、モンテクリスエス、フォゲッタブル。誕生するのは、2000年代生まれ8頭目の3000m以上重賞2勝馬か、2頭目の同3勝馬か、それとも同初勝利馬か…。

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