« 現役最強馬まさかの連敗 | Main | 息子も父も3頭目の快挙 »

05/11/2012

東京芝マイルG1逃げ切りの快挙

98年のエルコンドルパサー以来14年ぶりの「無敗戴冠」「トライアル&本番連勝」を達成したカレンブラックヒル。キングカメハメハの5馬身差に次ぐ3馬身半差での勝ちっぷりも圧倒的で、同世代のこの路線では飛び抜けた存在であることを見せつけた。
さらにもうひとつ、同馬が果たした快挙が「逃げ切り」だ。底力勝負となる東京芝1600mは、日本屈指の差し馬有利コースであるため、逃げ切りは至難の業。現在このコースで行われるG1は、競馬場別最多の3レース(安田記念・ヴィクトリアマイル・NHKマイルカップ)が組まれているが、カレンブラックヒル以前に逃げ切りを成功させた馬は、なんと88年の安田記念を制したニッポーテイオーまでさかのぼる。

ではG3まで範囲を広げるとどうか。86年以降の芝マイル重賞は全部で522レース。その競馬場別内訳は、阪神136レース、東京132レース、京都113レース、中山106レース、新潟35レース。このうち勝ち馬が逃げ切りだったのは(3角順位と4角順位がともに「1」で1着)、それぞれ以下のようになる。パーセンテージは、全レースに占める逃げ切りレースの割合だ。

阪神 21レース 15.4%
京都 18レース 15.9%
中山 11レース 10.4%
東京 7レース  5.3%
新潟 4レース 11.4%

一目瞭然、東京芝マイル重賞での逃げ切りの難しさは際立っている。面白いのは、この難しさが直線の長さや坂とは無関係に思えることだ。京都のマイル重賞はすべて外回りコースだし、東京同様、直線が長くてゴール前に坂がある阪神外回りのマイル重賞は、全31レース中、逃げ切りはなんと6レースに及び、割合は19.4%にもなる。

86年以降、東京の芝マイル重賞を逃げ切った7頭は以下のとおり。

88年安田記念    ニッポーテイオー
93年クイーンS   マザートウショウ
95年クイーンS   エイシンバーリン
96年京成杯     サクラスピードオー
98年東京新聞杯   ビッグサンデー
00年富士S     ダイワカーリアン
12年NHKマイルC カレンブラックヒル

86年以降、芝マイルG1を逃げきった馬も7頭で、これは以下のとおり。

88年安田記念    ニッポーテイオー
88年阪神3歳S   ラッキーゲラン
91年マイルCS   ダイタクヘリオス
95年阪神3歳牝馬S ビワハイジ
99年阪神3歳牝馬S ヤマカツスズラン
07年朝日杯FS   ゴスホークケン
12年NHKマイルC カレンブラックヒル

上記12頭のうち次走も勝ったのは、エイシンバーリン、サクラスピードオー、ビッグサンデー。いずれも東京芝マイルのG3ウィナーだ。より反動が心配される東京芝マイルのG1ウィナー、カレンブラックヒルが、86年以降前例のない「芝マイルG1逃げ切り後のV」を果たすことができるか、要注目だ。

|

« 現役最強馬まさかの連敗 | Main | 息子も父も3頭目の快挙 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93032/54683997

Listed below are links to weblogs that reference 東京芝マイルG1逃げ切りの快挙:

« 現役最強馬まさかの連敗 | Main | 息子も父も3頭目の快挙 »