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06/28/2012

トンネル続くダービー馬

上半期グランプリは、昨年の3冠馬が復権を果たす大団円。その陰に隠れて、ある不名誉な記録が更新されてしまった。一昨年のダービー馬、エイシンフラッシュが、ダービー後10連敗(海外除く)。このまま引退すると史上単独2位の記録となる。
ダービー制覇後も走り続けたが未勝利に終わった馬と目下未勝利の馬、それらのダービー後成績(海外除く)は以下のとおり。かっこ内はダービー制覇年である。

クリノハナ(52年)    0-2-0-3 5敗
テイトオー(66年)    0-1-0-1 2敗
タニノムーティエ(70年) 0-0-0-3 3敗
ヒカルイマイ(71年)   0-0-1-1 2敗
ロングエース(72年)   0-0-0-3 3敗
クライムカイザー(76年) 0-2-1-6 9敗
オペックホース(80年)  0-2-2-28 32敗
バンブーアトラス(82年) 0-0-1-0 1敗
シリウスシンボリ(85年) 0-2-0-4 6敗
サクラチヨノオー(88年) 0-0-0-2 2敗
ウィナーズサークル(89年)0-0-0-2 2敗
タヤスツヨシ(95年)   0-0-0-3 3敗
フサイチコンコルド(96年)0-1-1-0 2敗
アグネスフライト(00年) 0-2-0-7 9敗
ロジユニヴァース(09年) 0-1-0-2 3敗
エイシンフラッシュ(10年)0-3-2-5 10敗

空前にしておそらく絶後であろう「32連敗」を喫したオペックホースは、世に言う「史上最弱のダービー馬」。といっても、ダービーは人気薄で制したわけではなく、モンテプリンスに次ぐ2番人気。皐月賞はハワイアンイメージのクビ差2着。「最弱」と呼ばれるようになったのは、ひとえにこの大レコードゆえである。
32連敗中、1番人気に支持されたのは4回。翌年の朝日チャレンジカップは2着に来たが、その後は京阪杯11着、オープン特別4着、オープン特別8着。オープン特別はそれぞれ54キロ、56キロでの敗退という信じがたい結果だ。地方転出も障害転向も批判の声があがって実現せず、ラストランはダートのウインターステークス。レース中に故障を発症し、ダービー馬としては通算最多(海外除く)の41戦でついに競走生活に幕を下ろした。
直前に馬主が死去したダービーは、おそらく奇跡が起きたのだろう。最も運の強い馬が勝つレースがダービーなら、オペックホースは「史上最弱のダービー馬」というより、「史上最も強運の馬」。それはそれでやはり歴史的な馬ではある。

栄進軍団に初の栄冠をもたらしたエイシンフラッシュが、よもやオペックホースのように使われ続けるとは思えないが、種牡馬入り前に「もうひと花」は是が非でもほしいところ。軍団の先輩、エイシンプレストンに倣って香港を目指すもよし。ダービー史上最速の上がりが「生涯一度の脚」とならないことを祈るばかりだ。

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