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06/07/2012

珍記録と珍事態

先週は土日の重賞で、珍記録の達成と、珍事態の発生があった。

まずは鳴尾記念での珍記録。中山記念を1番人気で惨敗した後、ドバイシーマクラシックを辞退して立て直したトゥザグローリーが横綱相撲で完勝した。これで重賞は、中日新聞杯、京都記念、日経賞、日経新春杯に次いで5勝目。86年以降、芝2000m以上の古馬重賞を5勝以上した馬は、同馬が16頭目となった。

10勝 テイエムオペラオー
8勝 メジロマックイーン
7勝 タップダンスシチー
6勝 タマモクロス
   メイショウドトウ
   マツリダゴッホ
5勝 スーパークリーク
   メジロパーマー
   マーベラスサンデー
   エアグルーヴ
   メジロブライト
   スペシャルウィーク
   ディープインパクト
   ドリームジャーニー
   アーネストリー
   トゥザグローリー

トゥザグローリーの何が「珍」かと言うと、上記16頭のうち同馬だけがG1を勝っていないことだ。他の15頭の「5勝以上」の中にはすべてG1が含まれており、15頭中9頭はG1を2勝以上している。
86年以降初の「G1未勝利馬による古馬芝2000m以上重賞V5」を果たしたトゥザグローリーの次走は宝塚記念。昨年以上の臨戦過程で挑む同馬が「珍」を脱することができるか、要注目だ。

珍事態の方は安田記念で発生した。空前の大混戦となったこのレースの1番人気、サダムパテックの単勝オッズはなんと6.6倍。1番人気が単勝6倍以上というレースは、86年以降、これが21レース目。重賞に限ると11レース目である。

89年 ダービー    ロングシンフォニー 6.0倍 5着
94年 中京記念    ワンモアラブウエイ 6.0倍 9着
97年 中京記念    ザフォリア     6.0倍 12着
02年 函館記念    メイショウラムセス 6.0倍 6着
06年 スワンS    オレハマッテルゼ  6.1倍 5着
07年 新潟大賞典   サイレントプライド 6.0倍 2着
09年 ダービー卿CT タケミカヅチ    6.7倍 1着
09年 新潟記念    アルコセニョーラ  6.3倍 5着
10年 七夕賞     サンライズベガ   6.3倍 3着
12年 マイラーズC  リアルインパクト  6.0倍 18着
12年 安田記念    サダムパテック   6.6倍 9着

86年以降、条件戦を含めても1番人気が単勝7倍を超えたことはない。前日からかなりの時間帯で7倍を超え、当日も発走1時間くらい前まではサダムパテックとストロングリターンが7倍前後で拮抗していた安田記念は、実に惜しかった。それでも、重賞では2位、条件戦を含めても3位の「6.6倍」はすごいとしか言いようがない。
さらに驚かされるのは、11レースのうち7レースがハンデ戦という中、唯一の定量古馬G1であること。その「ありえなさ」の程度は、89年のダービーと双璧と言えるだろう。

「金環日食」に「金星の太陽面通過」。今年は競馬の世界も「珍」に溢れそう…。

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