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10/26/2012

古豪と叩き上げの交錯

先週は2つの重賞で血統的に興味深い結果がいくつかあった。

ダンスインザダーク マイルで12年連続重賞V
クラレントが富士ステークスを制して達成。通算では43勝目。ダンスインザダークといえば長距離だが、多くの種牡馬がそうであるように、活力の低下にともなって活躍距離が短くなってきた。重賞43勝を2000m未満と以上で分けてみると、キャリアの前半と後半で傾向がガラリ一変しているのは一目瞭然だ。

01~06年 2000m未満5勝 2000m以上18勝
07~12年 2000m未満14勝 2000m以上6勝

この傾向に従えば、今週の2000mG1でダークシャドウが昨年2着の雪辱を果たすのは至難の業のように思えるが…。


ブライアンズタイム 5年ぶりの芝G1連対
活力低下の表れとして「距離短縮」と並ぶ傾向が「ダート適性向上」。もともとダート適性の低いダンスインザダークは「距離短縮」に向かったが、もともとダート適性の高いブライアンズタイムは今やほぼダート専門と化している。同種牡馬のJRA平地重賞78勝の芝・ダート内訳を、キャリア前半と後半に分けると以下のとおり。

93~02年 芝47勝 ダート5勝
03~12年 芝12勝 ダート14勝

全体的に勝ち星が減り、ダートでもG1はわずか1勝(04年JCダート・タイムパラドックス)しかしていないように、活力自体、大幅に低下している。そんな種牡馬がいまさらのように芝長距離G1で連対を果たしたのだから驚きだ。スカイディグニティの菊花賞2着は、芝G1では5年ぶり(07年皐月賞・ヴィクトリー1着)、長距離G1では7年ぶり(05年天皇賞春・ビッグゴールド2着)の連対。芝2200m以上の重賞で2度連対を果たしたブライアンズタイム産駒は、同馬が9頭目となる。こうなったらぜひ、ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティスに次ぐ4頭目の「3連対」を目指してほしい。
ちなみに菊花賞3着のユウキソルジャーは、ダンスインザダークの全弟トーセンダンスの産駒。こちらも「忘れたころの一発」と言えなくもない。


ステイゴールド マイナー繁殖で重賞43勝
2冠馬ゴールドシップの母ポイントフラッグは「チューリップ賞2着」が唯一の勲章。しかしそれでもゴールドシップが良血に思えるのは、ステイゴールド産駒の重賞ウィナー17頭の中に、重賞ウィナーを母にもつ馬が1頭もいないからだ。
目下リーディング10位以内で同様の種牡馬は、マンハッタンカフェと、現2歳がまだ2世代目のダイワメジャーだけ。マンハッタンカフェの「重賞29勝・G13勝」を大きく上回る「重賞43勝・G111勝」をあげているステイゴールドのポテンシャルの高さは尋常ではない。
天皇賞にはフェノーメノとナカヤマナイトが参戦。また1頭、「ステイゴールド×マイナー繁殖」のG1馬が誕生するか…。

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