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12/14/2012

0.6秒差の奇跡

今年からハンデ戦になった朝日チャレンジカップは全17頭が0.6秒内にひしめく目を疑うような超ウルトラ大接戦。これが民間企業なら、ハンディキャッパーには特別ボーナスを支給するところではあるまいか。
86年以降のJRA重賞における、出走頭数ごとの「全頭最小着差」と当該レースは以下のとおり。

18頭立て 0.8秒差
06年スワンS 1着プリサイスマシーン~18着タガノバスティーユ 

17頭立て 0.6秒差
12年朝日チャレンジC 1着ショウリュウムーン~17着テイエムアンコール

16頭立て 0.8秒差
04年福島記念 1着セフティーエンペラ~16着マイネルアムンゼン

15頭立て 0.9秒差
02年京都新聞杯 1着ファストタテヤマ~15着シルクスカイブルー
10年日経賞   1着マイネルキッツ~15着ビエンナーレ

14頭立て 0.9秒差
86年中山牝馬S 1着ユキノローズ~14着シャダイラーク

13頭立て 0.9秒差
94年天皇賞秋  1着ネーハイシーザー~13着ステージチャンプ
05年京成杯AH 1着マイネルモルゲン~13着ロイヤルキャンサー

12頭立て 0.7秒差
99年日経新春杯 1着メジロブライト~12着ボールドエンペラー

11頭立て 0.6秒差
04年朝日チャレンジC 1着スズカマンボ~11着ノーリーズン

10頭立て 0.6秒差
95年中山牝馬S 1着アルファキュート~10着ロイヤルティアラ

9頭立て 0.8秒差
98年ステイヤーズS 1着インターフラッグ~9着マイネルナポレオン
04年京成杯AH   1着マイネルモルゲン~9着ミデオンビット

8頭立て 0.8秒差
02年日経賞 1着アクティブバイオ~8着ペインテドブラック

7頭立て 0.6秒差
01年オールカマー 1着エアスマップ~7着インタープロスパー

6頭立て 1.0秒差
90年京都大賞典 1着スーパークリーク~6着シロヤマワイス

5頭立て 1.1秒差
89年新潟3歳S 1着ダイカツリュウセイ~5着スイートミトゥーナ

17頭立ての「0.6秒差」は、7頭立て、10頭立て、11頭立てと並ぶ最小タイ。頭数の差を考えれば、今年の朝日チャレンジカップが86年以降の「最接戦重賞」であることは論を待たない。16の着差のうち数字で表せるのは15~16着の「1/2」だけ。あとはすべて、ハナ、アタマ、クビのいずれか。こんなレース、もう二度とお目にかかれないかもしれない。
調べてみて意外だったのは、ひと桁頭数の重賞に特段の接戦傾向が見られないこと。おそらくその手のレースは、飛び抜けて強い馬が参戦したため少頭数となったケースが少なくないのだろう。強い馬に伸び伸びと走られたんでは、接戦にはなりようがない。

この歴史的接戦を制したのが紅一点のショウリュウムーンだったのも驚きだ。その勝負根性、男どもはとくと見習うべきである。過去10年、メンバー中唯一の牝馬が勝ったJRA牡牝混合芝重賞は以下のとおり。

04年札幌記念  ファインモーション
04年京阪杯   ダイワエルシエーロ
07年ダービー  ウオッカ
08年産経大阪杯 ダイワスカーレット
09年安田記念  ウオッカ
10年デイリー杯 レーヴディソール
12年朝日CC  ショウリュウムーン

ショウリュウムーン以外の5頭はすべてG1馬。来年6歳になる同馬もまだまだ大きいところを狙えそうだ。

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