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12/27/2012

年度代表馬逃したG1V3馬

有馬記念を制したのは2冠牡馬ゴールドシップ。今年JRAG1を2勝以上したのは、ほかには3冠牝馬ジェンティルドンナのみ。JRA古馬G1を2勝以上した馬がいないのは、86年以降では、86年、95年に次いで3回目の珍事である。
当然、年度代表馬は3歳馬2頭の争いとなるが、十中八九、ジェンティルドンナに凱歌が上がるだろう。決め手はやはりジャパンカップ。現役最強馬を張り倒して史上初の3歳牝馬Vを果たしたパフォーマンスは、並の女傑のものではない。一方、ゴールドシップにとって致命的なマイナス点は、ジャパンカップ5着のフェノーメノにダービーで先着されていること。個人的には、ゴールドシップがダービー2着でもジェンティルドンナが上、牡馬3冠制覇でほぼ互角とみる。
86年以降、JRAG1を3勝しながら年度代表馬を逃した馬と、その年の年度代表馬は以下のとおり。

1986年
メジロラモーヌ(桜花賞・オークス・エリザベス女王杯)
ダイナガリバー(ダービー・有馬記念)

1999年
スペシャルウィーク(天皇賞春・天皇賞秋・ジャパンカップ)
エルコンドルパサー(海外2勝)

2003年
スティルインラブ(桜花賞・オークス・秋華賞)
シンボリクリスエス(天皇賞秋・有馬記念)

2007年
ダイワスカーレット(桜花賞・秋華賞・エリザベス女王杯)
アドマイヤムーン(宝塚記念・ジャパンカップ・海外1勝)

2010年
アパパネ(桜花賞・オークス・秋華賞)
ブエナビスタ(ヴィクトリアマイル・天皇賞秋)

2011年
トランセンド(フェブラリーS・マイルCS南部杯・JCダート)
オルフェーヴル(皐月賞・ダービー・菊花賞・有馬記念)

2012年
ゴールドシップ?(皐月賞・菊花賞・有馬記念)
ジェンティルドンナ?(桜花賞・オークス・秋華賞・ジャパンカップ)

99年は、最強世代の名馬3頭、エルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーによる三つ巴。JRAG1のタイトル数ならスペシャルウィークだが、同馬は宝塚記念と有馬記念でグラスワンダーに敗退。エルコンドルパサーはフランスで2勝、凱旋門賞2着ながら、日本では走っておらず、凱旋門賞馬モンジューはジャパンカップでスペシャルウィークに敗退。すったもんだの末にエルコンドルパサーが選ばれたのは、当時はまだまだ日本馬の海外G1好走が「快挙」だったからにほかならない。現在ならすんなりスペシャルウィークが選ばれるだろう。

昨年のトランセンドはいかんせんダート馬。ダート、短距離、障害路線の馬は、それぞれ部門賞を設けていることから明らかなように、ハナから年度代表馬の対象外で、例外は歴史的名馬タイキシャトルのみ。しかも昨年はオルフェーヴルという怪物がいた。4冠馬を押さえて年度代表馬に選ばれるには、国内のダートG(Jpn)1を何勝しようが無理。ヴィクトワールピサの2着だったドバイワールドカップと、ブリーダーズカップクラシックを勝つくらいでないと候補にもなるまい。

ダート馬、短距離馬と同じくらい低い評価を受けているのが3歳牝馬。3冠馬メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、2冠とエリザベス女王杯を制したダイワスカーレットが、いずれもその年のJRAG1最多勝馬でありながら年度代表馬に選ばれなかったのは、ひとえに牡牝混合G1を勝っていないから。ダイワスカーレットが有馬記念(2着)を制していれば、同馬が3歳牝馬初の年度代表馬となった可能性は高いだろう。
となるとやはり、今年のジャパンカップはエポックメイキングなレースだ。ジェンティルドンナがオルフェーヴルに負けていたら、年度代表馬争いはおそらくこの2頭とゴールドシップの三つ巴。99年のときのような論争が巻き起こったかもしれない。

来年は、今年実現しなかった「ジェンティルドンナVSゴールドシップの同期対決」「オルフェーヴルVSゴールドシップの同配合対決」をぜひ見てみたいもの。そして3頭とも無事に1年走り続け、3歳のトップホースとともに熾烈な年度代表馬争いを繰り広げていただきたい。そうなれば、2年連続の「売上&入場者数前年比増」も夢ではないかも…。

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