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01/25/2013

女の特権?追い込んで圧勝

京都牝馬ステークスのハナズゴールは圧巻。4角では14頭立ての11番手だったが、そこから抜け出す脚の速いこと速いこと。内有利のトラックバイアスを差し引いても、他馬とは別次元。あっと言う間に前を捌いたパフォーマンスは、並の一流馬のものではない。2着とのコンマ4秒、2馬身半の着差も、追い込み競馬としては驚異的。コンマ1秒内にひしめいた2~6着馬とは、まさに力が違いすぎる勝ちっぷりだった。

時に力量差が歴然としている世代限定重賞ならいざしらず、古馬重賞で「追い込んで突き放す」のは至難の業。86年以降、4角を10番手以下で回って2着にコンマ4秒以上の差をつけた古馬重賞ウィナーは、以下ののべ19頭しかいない。

ルイジアナピット  89年牝馬東京タイムズ杯(芝1600m)
ルイジアナピット  89年阪神牝馬特別(芝2000m)
ダイイチルビー   91年スプリンターズS(芝1200m)
ノースフライト   94年安田記念(芝1600m)
ヒシアマゾン    95年京都大賞典(芝2400m)
エリモダンディー  98年日経新春杯(芝2400m)
リワードニンファ  99年関屋記念(芝1600m)
レッドチリペッパー 99年富士S(芝1400m)
カルストンライトオ 04年アイビスSD(芝1000m)
カンパニー     05年京阪杯(芝1800m)
ビーナスライン   06年函館スプリントS(芝1200m)
サチノスイーティー 06年アイビスSD(芝1000m)
ディープインパクト 06年有馬記念(芝2500m)
ディアデラノビア  07年京都牝馬S(芝1600m)
カンパニー     07年関屋記念(芝1600m)
オースミグラスワン 08年新潟大賞典(芝2000m)
レディアルバローザ 11年中山牝馬S(芝1800m)
シルクフォーチュン 11年プロキオンS(ダ1400m)
ハナズゴール    13年京都牝馬S(芝1600m)

なんと19頭中12頭が牝馬で、19レース中12レースが1600m以下。1600m以下の12レースのうち、牡馬が勝ったのは3レースだけ。短いところを追い込んで圧勝するのは、ほとんど牝馬の専売特許と言えそうだ。

ハナズゴールはこれで12戦5勝。勝った5戦ではすべてメンバー中最速の上がりを繰り出し、2着との差はすべてコンマ2秒以上。昨年2月に3歳500万条件を勝ったときも、今回と同じ「4角10番手以下で2着に2馬身半差」だった。しかもこのときの2着馬は逃げ馬で、3~4着も先行馬だから恐れ入る。続くチューリップ賞でエピセアローム、ジョワドヴィーヴル、ジェンティルドンナらに圧勝してのけたのは、フロックでもなんでもなかったということだ。
それでいて負けた7戦はすべて4着以下というのが、いかにも追い込み馬。圧勝か、馬券圏外か。オレハマッテルゼ×シャンハイという血統も異彩を放っている。久々に現れた超個性派牝馬の走りから、今後も目が離せない。

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