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07/12/2013

キンカメの今

プロキオンステークスを制したアドマイヤロイヤルの父、キングカメハメハの「ダートサイヤー化」が著しい。JRA勝利数の年度別「芝・ダート内訳」は以下のとおり。

08年 芝 19勝 ダート6勝
09年 芝 68勝 ダート51勝
10年 芝120勝 ダート59勝
11年 芝 90勝 ダート91勝
12年 芝 99勝 ダート96勝
13年 芝 44勝 ダート40勝

最初の3年ははっきりと「芝>ダート」だったのが、ファーストクロップが5歳になった11年から突如、拮抗し始めた。その原因は、加齢とともに「芝向きの瞬発力」より「ダート向きのパワー」が全面に出てくるからだろう。年齢ごとの「芝・ダート別成績」は以下のとおり。

2歳
芝100勝 勝率.122 連対率.215 複勝率.324
ダ 27勝 勝率.139 連対率.242 複勝率.335

3歳
芝197勝 勝率.104 連対率.196 複勝率.281
ダ170勝 勝率.112 連対率.212 複勝率.312

4歳
芝 95勝 勝率.112 連対率.212 複勝率.304
ダ 99勝 勝率.117 連対率.212 複勝率.309

5歳
芝 40勝 勝率.084 連対率.168 複勝率.264
ダ 38勝 勝率.100 連対率.182 複勝率.274

6歳以上
芝 8勝 勝率.044 連対率.077 複勝率.153
ダ 9勝 勝率.053 連対率.123 複勝率.193

芝優勢は3歳までで、4歳以降は拮抗してくる。さらに目を引くのが、年齢を問わず、勝率・連対率・複勝率すべて「芝≦ダート」(4歳の連対率のみ同率)である点だ。

また、クラシックで振るわないのも気になるところ。セカンドクロップから出た3冠牝馬アパパネは例外的な存在。同馬のほかにクラシックホースはおらず、連対したのもローズキングダムだけ。2歳秋の時点では間違いなくクラシック候補筆頭だったコディーノも、ものの見事に失速してしまった。
その一方で、11年までは1頭もいなかったダートオープン勝ち馬が、昨年から以下のように続々と生まれている(赤字は重賞)。

ヒラボクキング   平安S
タイセイレジェンド 千葉S
ハタノヴァンクール 伏竜S
ソリタリーキング  ブリリアントS 東海S
トウショウフリーク 関越S 端午S
ホッコータルマエ  レパードS アンタレスS
グランドシチー   ラジオ日本賞 フェアウェルS マーチS
ナイスミーチュー  シリウスS 仁川S
アドマイヤロイヤル 欅S プロキオンS

ヒラボクキングが平安ステークスを制した12年1月22日以降は、芝オープン20勝に対し、ダートオープン16勝。芝20勝のうち5勝はロードカナロア1頭であげているから、ほぼ互角とみていいだろう。そしてこの間「Jpn1」も、ハタノヴァンクールとホッコータルマエが2勝ずつあげている。

リーディング争いでもPOG人気でも、ディープインパクトに次ぐ存在となっているキングカメハメハだが、今や「スケールのちょっと大きいフジキセキ」という感。フジキセキとのスケールの差は、繁殖牝馬のレベルの差に負うところが大だろう。
社台グループがほかに優秀な非SS系サイヤーを導入していれば、あるいは、ステイゴールドを手放していなければ、とっくの昔に「大きいところで買えるキンカメ産駒は短距離馬とダート馬だけ」という時代が来ていたかもしれない。

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