帰って来た重賞連勝お手馬
武豊の「復活モード」は重賞成績が端的に物語っている。今年ここまでの騎手別重賞成績(3勝以上/日本人騎手)は以下のとおり。
内田 8-3-4-23 勝率.211 連対率.289 複勝率.395
武豊 7-3-2-24 勝率.194 連対率.279 複勝率.333
岩田 6-4-5-22 勝率.162 連対率.270 複勝率.405
蛯名 5-3-1-28 勝率.135 連対率.217 複勝率.243
横山典 5-1-4-20 勝率.167 連対率.200 複勝率.333
浜中 4-3-2-25 勝率.118 連対率.206 複勝率.265
(福永 1-4-5-25 勝率.029 連対率.143 複勝率.286)
騎乗数自体も多く、内田(38回)、岩田(37回)、蛯名(37回)に次ぎ、福永(35回)をしのぐ36回。
さらに見逃せないのが、同一騎乗馬による重賞連勝を2回も果たしていること。すなわち、「重賞を連勝するような有力馬」を再びお手馬とするようになったということだ。
同騎手が初めて年間150勝を超えた96年以降の同一騎乗馬による重賞連勝は以下のとおり(JRA重賞のみ・赤字は3連勝以上)。06年までは11年連続で達成していたのが、07年、08年、11年、12年は皆無だったことに注目されたい。
エアグルーヴ 96年チューリップ賞→オークス
マーベラスサンデー 96年エプソムC→札幌記念→朝日CC→京都大賞典
ダンスインザダーク 96年京都新聞杯→菊花賞
シーキングザパール 97年シンザン記念→フラワーC→NZT4歳S→NHKマイルC
エアグルーヴ 97年マーメイドS→札幌記念→天皇賞秋
スペシャルウィーク 98年きさらぎ賞→弥生賞
98年ダービー→京都新聞杯
サイレンススズカ 98年中山記念→小倉大賞典→金鯱賞
ファレノプシス 98年ローズS→秋華賞
フサイチエアデール 99年シンザン記念→4歳牝馬特別
スペシャルウィーク 99年アメリカJCC→阪神大賞典→天皇賞春
アドマイヤベガ 99年ダービー→京都新聞杯
スペシャルウィーク 99年天皇賞秋→JC
シルヴァコクピット 00年きさらぎ賞→毎日杯
クロフネ 01年武蔵野S→JCダート
タニノギムレット 02年シンザン記念→アーリントンC
ファインモーション 02年秋華賞→エリザベス女王杯
ゴールドアリュール 03年フェブラリーS→アンタレスS
シーキングザダイヤ 04年アーリントンC→ニュージーランドT
ダンスインザムード 04年フラワーC→桜花賞
ハットトリック 05年京都金杯→東京新聞杯
ディープインパクト 05年弥生賞→皐月賞→ダービー→神戸新聞杯→菊花賞
メイショウカイドウ 05年北九州記念→小倉記念
エアメサイア 05年ローズS→秋華賞
カネヒキリ 05年JCダート→06年フェブラリーS
アドマイヤムーン 06年共同通信杯→弥生賞
ディープインパクト 06年阪神大賞典→天皇賞春→宝塚記念
ウオッカ 09年ヴィクトリアマイル→安田記念
ヴィクトワールピサ 09年ラジオNIKKEI杯→10年弥生賞
キズナ 13年毎日杯→京都新聞杯→ダービー
トウケイヘイロー 13年鳴尾記念→函館記念
トウケイヘイローが次走も勝てば3連勝。年間2度の「同一騎乗馬による重賞3連勝」は、97年以来2度目の快挙となるが、はたして…。
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