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10/11/2013

ダービー馬6歳Vの快挙

毎日王冠を制したのは、3年前、栄進軍団に初のダービータイトルをもたらしたエイシンフラッシュ。同軍団総帥の平井豊光氏が今年3月に亡くなって以降は、次男の平井克彦氏がオーナーを受け継いでいる。この勝利は、遅ればせながらの供養になったと同時に、ダービー馬としてエポックメイキングな1勝となった。
生産者の社台ファームとどう話がついているのかは不明だが、おそらく平井豊光氏の意向なのだろう、現代のダービーとしては異例の「6歳現役」。グレード制導入以降、6歳まで現役を続けたダービー馬は、3歳で引退したダービー馬のちょうど半分、5頭にすぎず、そのうち6歳で勝ち星をあげたのは、今のところエイシンフラッシュだけ。これを快挙と言わずしてなんと言おう。
4歳以降も走ったグレード制導入以降のダービー馬と、その4歳以降の戦績(赤字は現役年齢)は以下のとおり。

84年シンボリルドルフ  4歳5戦4勝 5歳1戦0勝
85年シリウスシンボリ  4歳7戦0勝 5歳5戦0勝 6歳4戦0勝
86年ダイナガリバー   4歳3戦0勝
87年メリーナイス    4歳3戦0勝
88年サクラチヨノオー  4歳2戦0勝
91年トウカイテイオー  4歳5戦2勝 5歳1戦1勝
93年ウイニングチケット 4歳3戦0勝
94年ナリタブライアン  4歳4戦1勝 5歳3戦1勝
98年スペシャルウィーク 4歳8戦5勝
00年アグネスフライト  4歳2戦0勝 5歳2戦0勝 6歳2戦0勝
01年ジャングルポケット 4歳4戦0勝
03年ネオユニヴァース  4歳2戦1勝
05年ディープインパクト 4歳6戦5勝
06年メイショウサムソン 4歳6戦3勝 5歳6戦0勝
07年ウオッカ      4歳7戦2勝 5歳7戦3勝 6歳1戦0勝
08年ディープスカイ   4歳3戦0勝
09年ロジユニヴァース  4歳3戦0勝 5歳0戦0勝 6歳1戦0勝 7歳0勝
10年エイシンフラッシュ 4歳6戦0勝 5歳6戦1勝 6歳3戦1勝
11年オルフェーヴル   4歳6戦2勝 5歳3戦2勝

まさに「燃え尽き症候群」。19頭中、勝ち星をあげたのは10頭で、トータル成績は「129戦34勝」。しかも勝ち星には偏りがあり、シンボリルドルフ、スペシャルウィーク、ディープインパクト、ウオッカ、オルフェーヴルの5頭でなんと23勝。この5頭を除けば「85戦11勝」だ。
つまり、現代のダービー馬は、3歳で燃え尽きるか、4歳以後も現役最強クラスとして君臨し続けるかの両極端。4歳時0勝で一旦燃え尽きたかと思わせながら、5歳時に天皇賞を、6歳時に毎日王冠を制したエイシンフラッシュのようなタイプは、同馬のほかには見当たらない。4歳以降0勝の現7歳馬ロジユニヴァースが今後もし復活勝利をあげたら、エイシンフラッシュどころの騒ぎではないが、残念ながらその可能性はきわめて小さいだろう。
初代ダービー馬ワカタカまで遡っても、6歳でG1級のレースを勝ったダービー馬はいない。次走天皇賞でエイシンフラッシュは、連覇とともに史上初の快挙も目指すことになるが、はたして…。

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