大穴好走&人気馬総崩れ
ハンデ重賞、北九州記念は大混戦。18頭中8頭が単勝20倍未満で、16頭が同50倍未満。しかしその下には巨大な段差があり、17、18番人気の2頭は単勝200倍以上。こういう場合、オッズ常識的には17番人気以下の2頭は用なしだが、なんと17番人気カイシュウコロンボが3着に来てしまった。
86年以降、単勝200倍以上の馬が馬券圏内に来たJRA重賞は27レース。そのうち古馬平地重賞は以下の17レース。05年のガーネットステークスから12年のシルクロードステークスまでの「沈黙」は、マグマを溜め込む期間だったのか…。
89年朝日チャレンジC イチヨシマサル (212.3倍・3着)
94年スプリンターズS キョウエイキーマン(247.5倍・3着)
96年日経賞 テンジンショウグン(287.0倍・3着)
98年日経新春杯 メイショウヨシイエ(257.0倍・2着)
98年日経賞 テンジンショウグン(355.7倍・1着)
99年CBC賞 タヤスブルーム (216.4倍・3着)
00年京都金杯 ロードアヘッド (290.4倍・3着)
00年スプリンターズS ダイタクヤマト (257.5倍・1着)
03年ガーネットS スターキングマン (201.5倍・3着)
03年平安S クーリンガー (218.1倍・2着)
03年エプソムC エーピーグリード (271.4倍・3着)
05年ガーネットS エンゲルグレーセ (436.1倍・2着)
12年シルクロードS ケンブリッジエル (263.1倍・3着)
12年オーシャンS ベイリングボーイ (316.9倍・3着)
12年函館スプリントS ビスカヤ (211.5倍・3着)
14年フェブラリーS コパノリッキー (272.1倍・1着)
14年北九州記念 カイシュウコロンボ(205.7倍・3着)
今年の北九州記念ではもうひとつ、稀に見る波乱決着があった。上位人気5頭がすべて掲示板外に飛んでしまったのである。86年以降のJRA平地重賞では10レース目の珍事。近10年では、以下の5レースとなる。
05年愛知杯
1着マイネソーサリス 13番人気
2着チアフルスマイル 11番人気
3着フィヨルドクルーズ 14番人気
4着ミスパスカリ 16番人気
5着チアズメッセージ 7番人気
05年札幌記念
1着ヘヴンリーロマンス 9番人気
2着ファストタテヤマ 12番人気
3着コイントス 13番人気
4着ブルートルネード 7番人気
5着マチカネメニモミヨ 11番人気
11年中山牝馬S
1着レディアルバローザ 10番人気
2着フミノイマージン 14番人気
3着コスモネモシン 13番人気
4着ディアアレトゥーサ 9番人気
5着バイタルスタイル 18番人気
13年愛知杯
1着フーラブライド 12番人気
2着キャトルフィーユ 14番人気
3着コスモネモシン 13番人気
4着オールザットジャズ 8番人気
5着ウエスタンレベッカ 11番人気
14年北九州記念
1着リトルゲルダ 8番人気
2着メイショウイザヨイ 13番人気
3着カイシュウコロンボ 17番人気
4着アンバルブライベン 15番人気
5着バーバラ 6番人気
サマースプリントシリーズ第4戦、キーンランドカップは別定戦だが、登録馬19頭中、前走1着馬は1頭、前走5着以内馬は6頭しかいない混戦ムード。今週も、程度はともかく、波乱必至とみるがはたして…。
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