我が道を行く黄金船
またまたやってくれたゴールドシップ。「馬券革命」の恐怖新聞で指摘したように、叩き2戦目は走らない。4歳以降、これが4回目の2走ボケである。
13年阪神大賞典1着→13年天皇賞春5着
13年京都大賞典5着→13年JC 15着
14年阪神大賞典1着→14年天皇賞春7着
14年有馬記念 3着→15年AJC杯7着
さらに驚くべきことに、今回はなんと3回目の「単勝1.3倍以下馬券圏外」。
86年以降、JRA平地重賞を単勝1.3倍以下で4着以下に敗れた馬はのべ20頭を数えるが、複数回やらかしたのはゴールドシップしかいない。それも3回だから、おそらく空前絶後の“大怪挙”である。
メジロラモーヌ 86年クイーンS 1.2倍4着
カツトクシン 89年中日新聞杯 1.2倍6着
マチカネジンダイコ 94年きさらぎ賞 1.3倍4着
タヤスツヨシ 95年神戸新聞杯 1.3倍5着
マイネルラヴ 98年京成杯 1.2倍5着
ロンドンブリッジ 98年4歳牝馬特別 1.3倍4着
サイレンススズカ 98年天皇賞秋 1.2倍競走中止
グラスワンダー 00年日経賞 1.3倍6着
ナリタトップロード 00年ステイヤーズS 1.3倍4着
テイエムオペラオー 01年産経大阪杯 1.3倍4着
マンハッタンカフェ 02年日経賞 1.2倍6着
ショウナンカンプ 02年函館SS 1.2倍4着
チャニングガール 02年小倉2歳S 1.3倍5着
ファインモーション 03年毎日王冠 1.3倍7着
オーシャンエイプス 07年きさらぎ賞 1.3倍4着
オルフェーヴル 12年天皇賞春 1.3倍11着
ゴールドシップ 13年天皇賞春 1.3倍5着
ゴールドシップ 13年京都大賞典 1.2倍5着
アジアエクスプレス 14年ユニコーンS 1.3倍12着
ゴールドシップ 15年アメリカJCC 1.3倍7着
対象を「JRA全レース」「3着以下」に広げても、86年以降、ゴールドシップのほかに3回やらかしたのは、障害未勝利を1.3倍で5着、京都大障害を1.2倍で7着、障害オープンを1.3倍で3着に敗れたクリバロンのみ。4着以下が2回あるのも、ゴールドシップのほかには同馬だけだ。
ドバイシーマクラシック挑戦は断念し、次走は阪神大賞典となったゴールドシップ。3連覇がかかる得意レースだけに今年も有力視されるが、昨年でも1.7倍だったことを考えると、1.3倍以下はなさそう。同レースを大楽勝でもしないかぎり、天皇賞春で大本命視されることもないだろう。
摩訶不思議な名馬による「単勝1.3倍以下馬券圏外」は、さすがにこれで打ち止めか…。
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