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12/10/2015

記録づくめのサンビスタV

「牝馬のJRAダートG1初制覇」と「ミルコ・デムーロのJRAダート重賞初制覇」が大きく取り沙汰されたチャンピオンズカップだが、興味深い記録はまだまだある。

まずは、日本の6歳(以上)牝馬による史上2頭目のJRA牡牝混合G1制覇。ストレイトガールがスプリンターズステークスを制したとき、当コラムで「これほど強い“熟牝”は、もう二度と現れないのではあるまいか」と述べたが、それからわずか2か月で2頭目の快挙だ。角居師によれば、繁殖入り前にあと1、2戦するかも、とのこと。ストレイトガールに次ぐ6歳牝馬のG1V2、7歳牝馬による史上初のG1Vをぜひ目指してもらいたい。

サンビスタは12番人気での大金星。86年以降、JRA牡牝混合重賞を二桁人気で制した牝馬は30頭を数えるが、G1となると以下の5頭しかいない。のべ245頭で5勝だから、勝率はわずか2%である。

パッシングショット 90年マイルCS    10番人気
スイープトウショウ 05年宝塚記念     11番人気
ヘヴンリーロマンス 05年天皇賞秋     14番人気
ピンクカメオ    07年NHKマイルC  17番人気
サンビスタ     15年チャンピオンズC 12番人気

二桁人気でのJRA重賞制覇は、ミルコ・デムーロにとっては04年皐月賞(10番人気ダイワメジャー)以来2回目、角居師にとっては初めてのこと。同師のJRA重賞勝利数の人気別内訳は以下のとおり。ほぼ6割が1番人気というトップトレーナーらしい実績の中で、12番人気Vは異彩を放っている。

1番人気38勝
2番人気8勝
3番人気6勝
4番人気8勝
5番人気1勝 10年平安S(ロールオブザダイス)
6番人気1勝 14年京都金杯(エキストラエンド)
8番人気2勝 04年菊花賞(デルタブルース) 14年毎日王冠(エアソミュール)
12番人気1勝 15年チャンピオンズC(サンビスタ)

昨年の4着馬でありながらサンビスタがこれほど人気がなかったのは、馬主がヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンであることと無縁ではないだろう。同クラブのJRA・G1ウィナーは、あのサンドピアリス以来26年ぶり2頭目。JRA重賞ウィナーも以下の7頭を数えるのみだ。

サンドピアリス   89年エリザベス女王杯  20番人気
ルーブルアクト   93年鳴尾記念      15番人気
ソリッドプラチナム 06年マーメイドS    9番人気
クーヴェルチュール 07年キーンランドC   4番人気
マンハッタンスカイ 08年福島記念      7番人気
フレンチカクタス  11年フィリーズレビュー 3番人気
サンビスタ     15年チャンピオンズC  12番人気

角居師がこれまでに管理したヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン所有馬はわずか3頭。1頭目のリトルビスケットは、ウオッカと同じ「カントリー牧場生産のタニノギムレット産駒」だったため預かったと思われるが、6戦目で勝ち上がり、500万を2戦したところで村山明厩舎(奇しくもチャンピオンズカップの1番人気コパノリッキーを管理)に転厩。サンビスタより2世代下のバイオレットスターは、サンビスタと同じグランド牧場生産馬ということで預かったのだろうが、新馬戦9着後、調教中の故障で死亡してしまった。
次なる“奇跡の邂逅”はいつの日か…。

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