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02/12/2016

6歳牝馬圧逃

社台系の牝馬は6歳春までに引退するのが基本ルール。このことが少なからず影響を与えてきたのだろう、6歳以上の牝馬は長らくJRA・G1を勝てなかった。一昨年までは、89年のジャパンカップを制した外国馬、ホーリックスのみ。ところが昨年、ついに日本の6歳牝馬がやってのけた。しかも一気に3勝。ストレイトガールによるヴィクトリアマイルとスプリンターズステークス、そしてサンビスタによるチャンピオンズカップの制覇だ。
この3勝を含め、昨年は6歳以上牝馬がJRA重賞6勝。これは、86年以降では06年と並ぶ最多タイ。さらに今年は、いきなり西の金杯をウインプリメーラが、そして東京の年初芝重賞をスマートレイアーが制し、早くも2勝。熟女パワーはとどまるところを知らない。

東京新聞杯のスマートレイアーに関して注目すべき点は年齢だけではない。今回の決まり手は「逃げ切り」。86年以降、JRA芝1600mの重賞を逃げて(3角&4角1番手)勝った馬のコース別頭数は以下のとおりだ。

京都外回り 23頭
阪神内回り 15勝
中山    14頭
東京    10頭
阪神外回り 9頭
新潟    5頭

東京は06年新設の阪神外回りより1頭、新潟2歳ステークスと関屋記念しか組まれていない新潟より5頭多いだけ。底力勝負になるこのコースでハイレベルレースを逃げ切るのは至難の業なのだ。それを果たした10頭は以下のとおり。スマートレイアーはなんと、牡牝混合重賞を逃げきった唯一の牝馬である。

ニッポーテイオー  88年安田記念
マザートウショウ  93年クイーンC
エイシンバーリン  95年クイーンC
サクラスピードオー 96年京成杯
ビッグサンデー   98年東京新聞杯
ダイワカーリアン  00年富士S
カレンブラックヒル 12年NHKマイルC
ミッキーアイル   14年NHKマイルC
ヴィルシーナ    14年ヴィクトリアマイル
スマートレイアー  16年東京新聞杯

スマートレイアーの逃げ切りには、もうひとつ驚かされたことがある。それは、前走が追い込みで、今回がキャリア初の逃げ切りという、あまりにも極端な脚質転換だったことだ。86年以降、前走4角10番手以下の馬が、次走の重賞でキャリア初の逃げ切りを決めた例は、以下の4つしかない。

アミサイクロン   96年準オープン13番手→96年マーチS
メイショウオウドウ 01年マイルCS14番手→01年鳴尾記念
セカンドテーブル  14年小倉2歳S14番手→14年京王杯2歳S
スマートレイアー  15年エリ女王杯16番手→16年東京新聞杯

アミサイクロンはもともと先行時に好走していたタイプ。セカンドテーブルは京王杯がキャリア3戦目で、その後は完全に先行脚質。まさに“一変”と言えるのは、メイショウオウドウとスマートレイアーだけだ。

2200mのG1は追い込んでコンマ1秒差の5着。牡馬相手のマイル重賞は逃げて2馬身差圧勝。昨秋来充実一途の6歳牝馬による、さらなるサプライズを期待したい。

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