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03/18/2016

単勝5倍以上1番人気V

フルゲート18頭のハンデ重賞、中日新聞杯は、複勝の下が20倍を超える用なしの人気薄が4頭いた一方で、単勝50倍未満が14頭、同20倍未満が11頭。そして3連複1番人気は46.2倍、3連単1番人気は182.2倍。こんな“カオスレース”を制したのは、しかしなんと、単勝1番人気馬だった。
その勝ち馬サトノノブレスの単勝オッズは、あっと驚く「5.6倍」。86年以降、単勝5倍以上の1番人気が馬券に絡んだJRA平地重賞は以下の24レースで、勝ったのは8レース。サトノノブレスの快走は実に7年ぶりのことだった。

86年 新潟記念    ハッピーオールトン 5.3倍 3着
87年 根岸S     タイガールイス   5.2倍 2着
88年 京阪杯     トウショウレオ   5.8倍 1着
90年 クイーンS   ビーバップ     5.0倍 2着
90年 エリ女王杯   トウショウアイ   5.1倍 2着
91年 毎日王冠    メジロマーシャス  5.2倍 3着
92年 金鯱賞     イクノディクタス  5.9倍 1着
93年 ジャパンC   コタシャーン    5.2倍 2着
95年 AR共和国杯  ゴーゴーゼット   5.2倍 1着
02年 中山金杯    ビッグゴールド   5.7倍 1着
04年 エプソムC   ワールドスケール  5.2倍 3着
05年 福島牝馬S   メイショウオスカル 5.3倍 1着
05年 ラジオたんぱ賞 コンラッド     5.2倍 1着
05年 スワンS    サイドワインダー  5.3倍 2着
07年 新潟大賞典   サイレントプライド 6.0倍 2着
07年 NHKマイルC ローレルゲレイロ  5.5倍 2着
07年 京成杯AH   マイネルシーガル  5.8倍 3着
09年 ダービー卿CT タケミカヅチ    6.7倍 1着
10年 七夕賞     サンライズベガ   6.3倍 3着
10年 函館記念    ジャミール     5.2倍 2着
13年 プロキオンS  ダノンカモン    5.9倍 3着
14年 福島記念    メイショウナルト  5.2倍 3着
15年 目黒記念    ファタモルガーナ  5.1倍 3着
16年 中日新聞杯   サトノノブレス   5.6倍 1着

2走前は同じコースのG2金鯱賞で3着、前走はハンデG2の日経新春杯で3着に来ていたサトノノブレスは、ここでは明らかに格上。それなのに「5.6倍」に甘んじたのは、トップハンデ58キロの影響が大だろう。この斤量は上記24頭中、88年の京阪杯でトウショウレオが背負った59.5キロに次いで2位。近年は有力馬確保のためか、平地G1での最高負担重量(天皇賞春・安田記念・宝塚記念・天皇賞秋の58キロ)を超える斤量が課されること自体少なくなったため、今後、58キロの「単勝5倍以上1番人気馬」が平地重賞を勝つ場面はおいそれと見られまい。

サトノノブレスは13年の菊花賞2着馬。この肩書の馬がハンデ重賞を3勝したのも驚きだ。86年以降、JRA平地ハンデ重賞を3勝以上した馬は27頭を数えるが、同馬のほかにクラシック連対実績があったのはダイタクリーヴァだけである。ちなみに最多4勝をあげているのは以下の4頭。

トウショウレオ   87~88年小倉大賞典・87年中京記念・88年京阪杯
スルーオダイナ   88~89年ステイヤーズS・89~90年ダイヤモンドS
メイショウカイドウ 04~05年小倉記念・05年小倉大賞典・06年七夕賞
ミヤビランベリ   08~09年七夕賞・09年目黒記念・09年AR共和国杯

賢明にもサトノノブレスは天皇賞春を回避とのこと。今後はぜひ、新潟大賞典~目黒記念の路線を歩み、記録を更新してもらいたい。

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