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07/01/2016

マリアライト歴史的V

ダート重賞4勝の6歳馬クリソライトを半兄に、神戸新聞杯1着・菊花賞3着の4歳馬リアファルを半弟にもつマリアライトが、66年のエイトクラウン、05年のスイープトウショウに次いで史上3頭目の宝塚記念牝馬Vを達成した。
このきょうだいに共通するのは、一度軌道に乗ると崩れないこと。クリソライトは2歳新馬戦からジャパンダートダービーまで9戦9連対。その後、4歳暮れまでは安定を欠いたが、5歳になった昨年から立ち直り、目下8戦連続4着以内。リアファルはデビュー3戦目から菊花賞まで7戦連続3着以内。故障に見舞われた有馬記念はシンガリ負けを喫したが、この馬も立ち直ればまた堅実に走ってくるだろう。
そしてマリアライトはというと、これまで掲示板を外したのは、デビュー3戦目のスイートピーステークス6着だけ。マイル以下を使われたことは一度もなく、昨年3月以降はマーメイドステークスを除いてすべて2200m以上。目下6戦連続でG2以上を使われ、G1を2勝。優れたきょうだいの中にあっても、間違いなく格上の存在だ。
同馬の昨秋来の活躍が牝馬としていかに並外れたものであるかは、以下に示すとおり。86年以降、牡馬優位の芝2200m以上古馬牡牝混合G2以上で5回以上掲示板に載った牝馬はわずか6頭。G1を勝っているのは3頭しかいない。

ブエナビスタ(7回)
09年有馬記念  2着
10年京都記念  1着
10年宝塚記念  2着
10年ジャパンC 2着(1位入線降着)
10年有馬記念  2着
11年宝塚記念  2着
11年ジャパンC 1着

ヒシアマゾン(6回)
94年有馬記念   2着
95年オールカマー 1着
95年京都大賞典  1着
95年ジャパンC  2着
95年有馬記念   5着
96年有馬記念   5着

ダンスパートナー(6回)
96年AJC杯  2着
96年京都記念  2着
96年宝塚記念  3着
96年京都大賞典 4着
97年宝塚記念  3着
97年京都大賞典 2着

ジェンティルドンナ(5回)
12年ジャパンC 1着
13年宝塚記念  3着
13年ジャパンC 1着
14年ジャパンC 4着
14年有馬記念  1着

マリアライト(5回)
15年オールカマー 5着
15年有馬記念   4着
16年日経賞    3着
16年目黒記念   2着
16年宝塚記念   1着

エアグルーヴ(5回)
97年ジャパンC 2着
97年有馬記念  3着
98年宝塚記念  3着
98年ジャパンC 2着
98年有馬記念  5着

勝ったG1が宝塚記念であるというのも、マリアライトのすごいところ。86年以降、日本の牝馬は芝2200m以上の古馬牡牝混合G1を9勝しているが、そのうち5勝は、牝馬向きの“超軽量馬場”に変質して以降の東京芝2400m(ジャパンカップ)であげたもの。それ以外のレースを勝ったのは、スイープトウショウ(05年宝塚記念)、ダイワスカーレット(08年有馬記念)、ジェンティルドンナ(14年有馬記念)、マリアライト(16年宝塚記念)の4頭しかいない。さらに驚くべきは、この芝2200m以上の古馬牡牝混合G1を道悪で勝った牝馬は、なんとマリアライトだけなのだ。

牝馬には過酷な条件でコンスタントに好走し、なおかつ道悪のG1を勝利する。最上級の称賛に値するこの底力は、母の父エルコンドルパサーから受け継いだに違いない。今は亡きこの名馬が母父としてあげたJRA重賞勝利数は、父としてあげた同勝利数を超えた。マリアライト、アンビシャスに次ぐディープインパクト×エルコンドルパサー配合の大物が現れるのも時間の問題だろう。

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