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07/14/2016

希代のハンデキャップホース

単勝1番人気が最終5.8倍、16頭中11頭が同30倍未満、15頭が同60倍未満という大混戦の七夕賞は、3→5→11番人気の波乱決着。この中で筆者の目を引いたのは、8歳馬ダコールの2着だ。
オルフェーヴル世代のこのディープインパクト産駒、晩成かつ詰め甘タイプであるためクラシックには間に合わず、2~3歳で出走した重賞は東スポ杯(5着)だけ。初めて挑んだ古馬重賞は、4歳秋、デビュー21戦目のオールカマー。この別定G2をキャリア初の掲示板外(9着)に敗れたあと、陣営がとった戦略が素晴らしかった。まれにみる“詰め甘キャラ”が生きるハンデ戦を主戦場に定めたのである。
4歳秋の福島記念から8歳夏の七夕賞までの22戦中、ハンデ戦はなんと20戦。ハンデ戦以外は、昨年の福島民報杯(2着)と天皇賞秋(14着)しか使われていない。このハンデ戦20戦の内訳は以下のとおりだ。

日経新春杯   13年10着・15年5着・16年4着
小倉大賞典   13年2着・15年3着・16年2着
新潟大賞典   13年3着・15年1着・16年4着
七夕賞     13年5着・14年4着・16年2着
小倉記念    13年4着・14年7着
新潟記念    13年4着・14年12着・15年6着
福島記念    12年3着
メイS     14年3着
アンドロメダS 14年1着

もちろん20戦すべてオープンで、18戦が重賞。掲示板を外したのは4戦だけ。86年以降、JRA平地ハンデ重賞で10回以上5着以内に来た馬は5頭しかおらず、ダコールの14回は堂々単独最多である。

ダコール      14回(1-3-3-7)
アサカディフィート 13回(3-2-3-5)
アラタマワンダー  10回(1-2-2-5)
ヴィータローザ   10回(1-1-3-5)
シャコーグレイド  10回(0-2-2-6)

これが「出走回数」となると上には上がいるもので、86年以降では以下の3頭がJRA平地ハンデ重賞に20回以上出走している。

ブリリアントロード 26回(2-4-0-20)
アサカディフィート 23回(3-2-3-15)
ハシノケンシロウ  21回(3-1-1-16)
イケドラゴン    21回(0-1-0-20)

この後、小倉記念と新潟記念を使えばダコールも20回に達し、3年前と全く同じ「日経新春杯→小倉大賞典→新潟大賞典→七夕賞→小倉記念→新潟記念」の6連戦となる。その3年前の当初4戦で背負ったハンデは55~56キロだったが、今年はすべて58キロ。老いてなお盛ん、というか、老いなど微塵も感じさせない。この分なら、ハンデ重賞5着以内の記録もまだまだ更新していきそうだ。

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