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09/08/2016

2歳オープン圧勝馬

夏の2歳ステークス最終戦を制したのは、牝馬のレーヌミノル。同じ小倉芝1200mの新馬戦から一気に1.3秒も縮めた勝ちタイムは、マイネルエテルネルのレースレコードからわずか0.1秒差。さらに度肝を抜かれたのは、メイショウボーラーの「0.9秒」を上回る「1秒」というレース史上最大着差をつけたこと。マイネルエテルネルはハナ差勝ちだったから、直線ノーステッキのレーヌミノルは“実質レコード勝ち”の評価をしていいだろう。
玉石混淆の2歳戦では、圧勝劇自体は珍しくない。86年以降、勝ち馬が2着馬に1秒以上の差をつけたレースは「777」にのぼる。しかし当然のことながら、そのほとんどは“0勝馬クラス”で、新馬戦が「449」、未勝利戦が「285」で計「734」。オープンは以下の13レースだけで、重賞は3レースしかない。

<オープン特別>
87年もみじ賞   (京都芝1600m) サッカーボーイ   1.6秒差
88年フェニックス賞(小倉芝1200m) ダンデイアポロ   1.0秒差
91年コスモス賞  (函館芝1700m) ゴールデンソネット 1.0秒差
97年ラベンダー賞 (函館芝1200m) サラトガビューティ 1.1秒差
97年フェニックス賞(小倉芝1200m) メイショウアヤメ  1.4秒差
97年ひまわり賞  (小倉芝1200m) カノヤツヨシ    1.0秒差
02年シクラメンS (阪神ダ1400m) ユートピア     1.0秒差
12年フェニックス賞(小倉芝1200m) エーシンセノーテ  1.0秒差
13年すずらん賞  (函館芝1200m) フクノドリーム   1.0秒差
16年ひまわり賞  (小倉芝1200m) カシノマスト    1.2秒差

<重賞>
87年阪神3歳S (阪神芝1600m) サッカーボーイ 1.3秒差
97年京成杯3歳S(東京芝1400m) グラスワンダー 1.0秒差
16年小倉2歳S (小倉芝1200m) レーヌミノル  1.0秒差

オープン特別10レースのほとんどは夏のローカル開催で、早熟馬が相手に恵まれたレース。現役を除く勝ち馬8頭のうち5頭は、当該レースが平地での最後の勝ち星となっている。九州産馬限定のひまわり賞を圧勝したものの、続く小倉2歳ステークスではレーヌミノルに1.1秒差をつけられたカシノマストも、前途は多難だろう。
対して、中央場所で圧勝したサッカーボーイとユートピアはいずれもG1馬になった大物。前者は暮れのG1も大楽勝。京成杯3歳ステークスを圧勝したグラスワンダーも言わずと知れた名馬。ローカル開催ではあるがレコード勝ちと同等のパフォーマンスで重賞を圧勝したレーヌミノルも、G1級に育つ可能性は十分だ。

ちなみに、唯一オープンで1秒以上差勝ちを2回果たしたサッカーボーイは、新馬戦も1.5秒差でバカ勝ち。2着のトウショウマリオはその後京成杯を勝ち、弥生賞2着、皐月賞5着だから、相手が弱すぎたわけじゃない。2歳戦で通算3回の1秒以上差勝ちは、86年以降では唯一無二の大偉業である。
さらにこの怪物は翌年3歳時も、函館記念を0.8秒差、マイルチャンピオンシップを0.7秒差で圧勝。86年以降、0.7秒以上差でG1を2勝した馬は、ほかにはニッポーテイオー、ビワハヤヒデ、ナリタブライアン、ディープインパクト、エピファネイアの5頭しかおらず、マイル以下ではサッカーボーイのみ。こんな馬、二度と現れまい。

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