« 見えた“V10”黄金役者 | Main | 重賞チョイ勝ち4回目 »

10/07/2016

大本命の大惨敗

今年も終わってみれば血統が少なからずものを言ったスプリンターズステークス。勝ったレッドファルクスは、12年サマースプリントシリーズの覇者パドトロワと同じスウェプトオーヴァーボード産駒。3着ソルヴェイグは、14年高松宮記念の覇者コパノリチャードと同じダイワメジャー産駒。4着シュウジは、史上唯一高松宮記念連覇を果たしたキンシャサノキセキのセカンドクロップ。5着スノードラゴンは一昨年のチャンピオンで、その父は、07年のチャンピオン、アストンマーチャンも送り出しているアドマイヤコジーン。その一方で、ディープインパクト産駒は今回もスプリントG1制覇を果たせず、サクラバクシンオー産駒はスプリンターズステークス苦戦のジンクスを今回も破れなかった。短距離G1と長距離G1は、血統的に“丸くおさまる”と、馬券を度外視してどこかホッとしてしまう。

しかしそんな中、いくらなんでもそりゃないだろう、と納得いかなかったのが、ダントツ人気のサクラバクシンオー産駒、ビッグアーサーの12着。ここまで芝1200mで「8-2-0-1」。今春の高松宮記念をレコードで制し、休み明けのセントウルステークスを58キロで快勝。デビュー2戦目からこのスプリンターズステークスまで12戦連続1番人気。この馬なら、初の中山も、バクシンオー産駒のジンクスも、克服する可能性は高いと思われた。それがなんとまあ、この有り様。鞍上自身も認める「最低の騎乗」で、初の父子制覇、史上5頭目の同一年春秋連覇は露と消えたのである。

86年以降、JRA平地G1で掲示板外にぶっ飛んだ単勝1倍台の馬は以下のとおり。大舞台の圧倒的主役だけあって、ビッグネームがずらりと並ぶ。スダホークとフサイチホウオー以外はすべてG1ホースだ。

スダホーク     86年天皇賞春     1.5倍 7着
メジロマックイーン 91年天皇賞秋     1.9倍 1→18着降着
エアグルーヴ    96年秋華賞      1.7倍 10着
サイレンススズカ  98年天皇賞秋     1.2倍 競走中止
ショウナンカンプ  03年高松宮記念    1.5倍 7着
アドマイヤグルーヴ 03年オークス     1.7倍 7着
タップダンスシチー 05年宝塚記念     1.9倍 7着
デュランダル    05年マイルCS    1.5倍 8着
フサイチホウオー  07年ダービー     1.6倍 7着
ロジユニヴァース  09年皐月賞      1.7倍 14着
トランセンド    12年フェブラリーS  1.5倍 7着
オルフェーヴル   12年天皇賞春     1.3倍 11着
ルージュバック   15年桜花賞      1.6倍 9着
ゴールドシップ   15年宝塚記念     1.9倍 15着
ビッグアーサー   16年スプリンターズS 1.8倍 12着

二桁着順を喫したのは、エアグルーヴ、ロジユニヴァース、オルフェーヴル、ゴールドシップ、ビッグアーサーの5頭だが(メジロマックイーンを除く)、レース中に骨折していたエアグルーヴを大目に見て、10着馬とハナ差だったルージュバックを繰り上げ(繰り下げ?)ると、大惨敗はすべて09年以降。穴党なら、現代競馬のG1大本命は常に疑ってかかるべきか…。

|

« 見えた“V10”黄金役者 | Main | 重賞チョイ勝ち4回目 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93032/64311233

Listed below are links to weblogs that reference 大本命の大惨敗:

« 見えた“V10”黄金役者 | Main | 重賞チョイ勝ち4回目 »