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04/28/2017

二桁人気馬ワンツー重賞

00年から昨年まで、9頭の二桁人気馬が3着以内に来た、波乱含みのフローラステークス。今年はついに、同時に2頭の二桁人気馬が馬券に絡んでしまった。それもワンツー。86年以降、二桁人気馬のワンツーで決まった、良馬場、18頭以下立てのJRA重賞は以下のとおり。

88年金杯(東)   12番人気アイアンシロー  →11番人気ダンケリキヤ
95年京王杯SC   17番人気ドゥマーニ    →15番人気ビコーアルファー
97年皐月賞     11番人気サニーブライアン →10番人気シルクライトニング
98年札幌3歳S   11番人気マイネルプラチナム→12番人気スタートマーチ
98年AR共和国杯  12番人気ユーセイトップラン→10番人気エーピーランド
99年共同通信杯   10番人気ヤマニンアクロ  →13番人気キンショーテガラ
99年秋華賞     12番人気ブゼンキャンドル →10番人気クロックワーク
02年菊花賞     10番人気ヒシミラクル   →16番人気ファストタテヤマ
05年天皇賞春    13番人気スズカマンボ   →14番人気ビッグゴールド
05年愛知杯     13番人気マイネソーサリス →11番人気チアフルスマイル
07年NZトロフィー 11番人気トーホウレーサー →16番人気マイネルフォーグ
08年桜花賞     12番人気レジネッタ    →15番人気エフティマイア
08年愛知杯     16番人気セラフィックロンプ→14番人気チェレブリタ
09年エリ女王杯   11番人気クィーンスプマンテ→12番人気テイエムプリキュア
11年中山牝馬S   10番人気レディアルバローザ→14番人気フミノイマージン
13年愛知杯     12番人気フーラブライド  →14番人気キャトルフィーユ
15年京成杯AH   13番人気フラアンジェリコ →11番人気エキストラエンド
15年ターコイズS  11番人気シングウィズジョイ→16番人気ダンスアミーガ
17年フローラS   12番人気モズカッチャン  →10番人気ヤマカツグレース

19レース中9レース、近10レース中8レースが牝馬限定戦であることに要注目。日常的に二桁人気馬を中心視するような“大穴党”なら、牝馬限定戦は徹底的に手広く流し、牝馬限定戦以外は相手をひと桁人気馬に絞った方がよさそうである。

先週は裏開催でも牝馬限定重賞が組まれていたが、古馬戦のこちらは比較的順当に、3→4→1番人気決着。目を引いたのは、勝ち馬が7歳馬だったことだ。86年以降、JRA平地重賞を勝った7歳以上牝馬は以下の6頭しかいない。

ブロードアピール  01年プロキオンS・シリウスS(7歳) 02年ガーネットS(8歳)
マイネサマンサ   07年中山牝馬S(7歳)
スプリングドリュー 07年福島牝馬S(7歳)
ジョリーダンス   09年阪神牝馬S(8歳)
ストレイトガール  16年ヴィクトリアマイル(7歳)
ウキヨノカゼ    17年福島牝馬S(7歳)

まだキャリア17戦のウキヨノカゼには、86年以降初の「7歳以上牝馬による牡牝混合芝重賞制覇」を狙ってもらいたい。

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04/20/2017

1~3番人気総崩れ

3歳3冠初戦は牝馬も牡馬もまさかの大荒れ。しかし桜花賞は、8番人気が勝ったものの3番人気が2着、大本命が3着を確保。対して皐月賞は、9→4→12番人気の大波乱決着で、3連単は100万馬券。1~3番人気はすべて掲示板を外してしまった。
86年以降、1~3番人気がすべて6着以下に敗れたJRA・G1はこれが15レース目。3連単導入以降に限ると以下の7レースである。

05年天皇賞春 3連単1,939,420円
13番人気スズカマンボ→14番人気ビッグゴールド→4番人気アイポッパー
1番人気リンカーン6着・2番人気マカイビーディーヴァ7着・3番人気ヒシミラクル16着

05年安田記念 3連単465,840円
7番人気アサクサデンエン→10番人気スイープトウショウ→5番人気サイレントウィットネス
1番人気テレグノシス6着・2番人気ダイワメジャー8着・3番人気ダンスインザムード18着

07年ヴィクトリアマイル 3連単2,283,960円
12番人気コイウタ→9番人気アサヒライジング→8番人気デアリングハート
1番人気カワカミプリンセス10着・2番人気スイープトウショウ9着・3番人気アドマイヤキッス7着

08年オークス 3連単440,360円
4番人気トールポピー→13番人気エフティマイア→5番人気レジネッタ
1番人気リトルアマポーラ7着・2番人気レッドアゲート6着・3番人気ソーマジック8着

09年天皇賞春 3連単221,080円
12番人気マイネルキッツ→4番人気アルナスライン→5番人気ドリームジャーニー
1番人気アサクサキングス9着・2番人気スクリーンヒーロー14着・3番人気モンテクリスエス12着

15年NHKマイルカップ 3連単2,381,660円
10番人気ジョーカプチーノ→5番人気レッドスパーダ→13番人気グランプリエンゼル
1番人気ブレイクランアウト9着・2番人気アイアンルック・3番人気サンカルロ8→18降着

17年皐月賞 3連単1,064,360円
9番人気アルアイン→4番人気ペルシアンナイト→12番人気ダンビュライト
1番人気ファンディーナ7着・2番人気スワーヴリチャード6着・3番人気カデナ9着

全15レースのうち11レースは春のG1。93年の天皇賞秋以降、秋のG1で1~3番人気がすべて掲示板を外したことはない。今春のG1はまだ始まったばかり。穴党なら引き続き、大波乱を期待したいところだ。

今年の皐月賞の大波乱に関しては、もうひとつ目を引く点があった。12番人気馬を3着にもってきたのが武豊だったことだ。JRA・G1で、同騎手が二桁人気馬に騎乗したのはこれが45回目、馬券圏内に来たのは92年安田記念(10番人気ムービースター3着)以来、なんと25年ぶり2回目のことである。
45回のうち33回は全盛期を過ぎた近10年。“意地のV”をどこかで見せてほしい。

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04/14/2017

今年も散った本命桜

約3,600万円の大口購入があったと噂されるソウルスターリングの単勝馬券は、最終1.4倍。同一人物による大勝負だったとしたら、まったくもって御愁傷さまである。
86年以降、世代限定G1を単勝1.5倍以下で敗れた馬は以下の16頭。さすがに全頭掲示板は確保しているが、“同一レース(桜花賞)を同一騎手(ルメール)で2年連続3着以下”などという珍事は、今後二度と起こらないのではあるまいか。

マックスビューティ 87年エリザベス女王杯 1.2倍 2着
アイドルマリー   88年阪神3歳牝馬S  1.5倍 2着
ミホノブルボン   92年菊花賞      1.5倍 2着
ビワハヤヒデ    92年朝日杯3歳S   1.3倍 2着
シーキングザパール 96年阪神3歳牝馬S  1.5倍 4着
スペシャルウィーク 98年菊花賞      1.5倍 2着
タニノギムレット  02年NHKマイルC  1.5倍 3着
ダンスインザムード 04年オークス     1.4倍 4着
ラインクラフト   04年阪神JF     1.5倍 3着
ウオッカ      07年桜花賞      1.4倍 2着
コディーノ     12年朝日杯FS    1.3倍 2着
ハープスター    14年オークス     1.3倍 2着
ヌーヴォレコルト  14年秋華賞      1.5倍 2着
エアスピネル    15年朝日杯FS    1.5倍 2着
メジャーエンブレム 16年桜花賞      1.5倍 4着
ソウルスターリング 17年桜花賞      1.4倍 3着

同一レース連敗のルメールも凄いが、通算5回(シーキングザパール・スペシャルウィーク・タニノギムレット・ダンスインザムード・エアスピネル)の武豊もハンパない。裏返せば、どちらも超一流騎手なればこそ。最多調教師が藤沢師であるのも(ダンスインザムード・コディーノ・ソウルスターリング)同じ理屈だ。

当てにならないのは牡馬より牝馬のようで、上記16頭のうち10頭が牝馬。そのうち、ソウルスターリングを除く90年代以降の7頭はすべてその後重賞を勝っており、うち5頭はG1を勝っている。

上記16頭のうち当該G1まで無敗だった馬は、アイドルマリー、ミホノブルボン、ビワハヤヒデ、ダンスインザムード、ラインクラフト、コディーノ、エアスピネルの7頭。2歳G1を除くと、ミホノブルボンとダンスインザムードのみ。

藤沢厩舎、社台レースホース、G1含むデビュー4連勝、という共通点から、どこかダンスインザムードを思わせるソウルスターリング。ダンスインザムードのG1V2はオークスから2年後のヴィクトリアマイルだったが、ソウルスターリングははたして…。

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04/07/2017

やはり強かった年度代表馬

さすがである。キタサンブラックがサトノダイヤモンド不在のG1で格の違いを見せつけた。これで同馬は通算「9-2-3-1」。馬券にならなかったのはダービーだけ。セントライト記念から100円スタートで複勝をころがしていたら、以下のようなことになっている。

セントライト記念(6番人気1着)  100円×4.5倍→ 450円
菊花賞     (4番人気1着)  400円×3.7倍→ 1480円+50円= 1530円
有馬記念    (4番人気3着)  1500円×3.4倍→ 5100円+30円= 5130円
産経大阪杯   (5番人気2着)  5100円×1.9倍→ 9690円+30円= 9720円
天皇賞春    (2番人気1着)  9700円×1.7倍→16490円+20円=16510円
宝塚記念    (2番人気3着) 16500円×1.5倍→24750円+10円=24760円
京都大賞典   (1番人気1着) 24700円×1.1倍→27170円+60円=27230円
ジャパンカップ (1番人気1着) 27200円×1.5倍→40800円+30円=40830円
有馬記念    (2番人気2着) 40800円×1.2倍→48960円+30円=48990円
大阪杯     (1番人気1着) 48900円×1.1倍→53790円+90円=53880円

端数の10円単位もきっちり加算しながらころがしていくと、なんと53880円! こんなことをリアルにやってのけたファンがいたら、心から賛辞と祝福を送りたい(笑)。

キタサンブラックのG1タイトルはこれで4つ目。86年以降、JRA平地G1を4勝以上した馬は23頭いるが、そのうち4カテゴリー以上の距離で勝ったのは10頭、牝馬限定戦を除くと以下の7頭しかいない。

ディープインパクト
2000m 皐月賞
2200m 宝塚記念
2400m ダービー ジャパンC
2500m 有馬記念
3000m 菊花賞
3200m 天皇賞春

ナリタブライアン
1600m 朝日杯
2000m 皐月賞
2400m ダービー
2500m 有馬記念
3000m 菊花賞

テイエムオペラオー
2000m 皐月賞 天皇賞秋
2200m 宝塚記念
2400m ジャパンC
2500m 有馬記念
3200m 天皇賞春×2

ゴールドシップ
2000m 皐月賞
2200m 宝塚記念×2
2500m 有馬記念
3000m 菊花賞
3200m 天皇賞春

オルフェーヴル
2000m 皐月賞
2200m 宝塚記念
2400m ダービー
2500m 有馬記念×2
3000m 菊花賞

マヤノトップガン
2200m 宝塚記念
2500m 有馬記念
3000m 菊花賞
3200m 天皇賞春

キタサンブラック
2000m 大阪杯
2400m ジャパンC
3000m 菊花賞
3200m 天皇賞春

キタサンブラックのすごいのは、菊花賞と古馬2000mG1を勝ったこと。昨今の2000m戦はマイル寄りのスピードレースになっているため、3歳限定の長距離G1馬が勝つのは至難の業。天皇賞秋が2000mに短縮された84年以降、この“隠れた偉業”を成し遂げたのは、以下の3頭だけである。

ミスターシービー 83年菊花賞 84年天皇賞秋
スーパークリーク 88年菊花賞 89年天皇賞秋
キタサンブラック 15年菊花賞 17年大阪杯

来年も現役を続けることをサブちゃんが宣言してくれたのは嬉しいかぎり。キタサンブラックには今後も様々な記録に挑んでほしい。データマニアとして当面期待するのは、天皇賞春の連覇より、宝塚記念制覇。ディープインパクトに次ぐ「芝2000m以上全距離カテゴリーG1制覇」にリーチをかけるか、要注目だ。

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