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07/14/2017

難しい2000シリーズ2勝

創設から今年で12回目となるサマースプリントシリーズとサマー2000シリーズ。距離的な負荷がより小さく、レース数が12年から6レースとなった前者は、複数のレースに出走するハードルが後者よりも低い。そのため、過去11回のうち8回は2勝馬がチャンピオンになっており、08年のスリープレスナイトと11年のカレンチャンのように、2勝しながら優勝を逃した馬さえいる。

07年 サンアディユ   (アイビスSD・セントウルS)
08年 カノヤザクラ   (アイビスSD・セントウルS)
   スリープレスナイト(CBC賞・北九州記念)
10年 ワンカラット   (函館SS・キーンランドC)
11年 エーシンヴァーゴウ(アイビスSD・セントウルS)
   カレンチャン   (函館SS・キーンランドC)
12年 パドトロワ    (アイビスSD・キーンランドC)
13年 ハクサンムーン  (アイビスSD・セントウルS)
14年 リトルゲルダ   (北九州記念・セントウルS)
15年 ベルカント    (アイビスSD・北九州記念)

対して2000シリーズの2勝馬は以下の3頭のみ。もちろんすべてチャンピオンになっている。

11年 イタリアンレッド(七夕賞・小倉記念)
12年 トランスワープ (函館記念・新潟記念)
13年 トウケイヘイロー(函館記念・札幌記念)

真夏の2000m戦を複数回走るという“そもそも大きな負荷”のほかに、2000シリーズでの2勝を難しくしている大きな原因が「レース条件」。すなわち、スプリントの方は6戦中2戦にすぎないハンデ戦が、こちらは5戦中4戦を占めることだ。
勝てば次走でより重いハンデを課されるのは当然。軽ハンデを味方に1勝目をあげた格下馬にとっても、そこそこのハンデで1勝目をあげた格上馬にとっても、2勝目は1勝目よりはるかに難しくなる。だからといって札幌記念に矛先を向けると、定量G2だけに相手が強い。2勝できるのは、並外れた上がり馬に限られると言っていいだろう。
しかし、その並外れた上がり馬3頭が払った代償は小さくない。イタリアンレッドは続く府中牝馬ステークスも勝って3連勝を果たしたが、エリザベス女王杯は9着に惨敗し、翌年の中山牝馬ステークス14着で引退。トランスワープはぶっつけで天皇賞秋に挑み、ブービー17着。続くAJC杯は2着に来たが、以後11、9、9、16着で引退。トウケイヘイローも次走は天皇賞秋に向かい、2番人気で10着惨敗。続く香港カップは2着と健闘したが、その後8戦、馬券に絡むことなく引退した。
今年の2000シリーズ初戦は、57キロで1番人気の4歳馬ゼーヴィントが完勝。重ハンデでもシリーズ2勝目を狙える大器とみていたが、残念ながら骨折が判明した。“潰れる前に軽く壊れた”と思いたい…。

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