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01/10/2018

今年も「?」の投票結果

2017年度のJRA賞が発表された。記者投票の結果はJRAのHPで公開している。例によって首をかしげたくなる投票が散見されるので、部門ごとに取り上げてみよう。

まず、そもそも、投票結果を非公開としている記者がいることが信じられない。公開しない理由は、“情実投票”を世間に知られたくないから、あるいは“情実投票”しなかったことを関係者に知られたくないから、だろう。いずれにせよ、プロ意識に欠ける見識と言わざるを得ないし、非公開を認めているJRAもどうかしている。今回は11名。氏名も所属も分かるので、ぜひご確認いただきたい。

<年度代表馬>
キタサンブラックの満票かと思いきや、オジュウチョウサンが3票を獲得。J・G1連勝を含む4戦4勝は確かに素晴らしいが、天皇賞春秋を含む平地G1V4を超えるには、グランドナショナルでも勝たないと無理だろう。

<最優秀2歳牡馬>
タイムフライヤーに13票、ワグネリアンに1票、ルヴァンスレーヴに1票。タイムフライヤーは2敗しているし、ワグネリアンはG1不出走、ルヴァンスレーヴはダート馬。この3頭が、土付かずで朝日杯を圧勝したダノンプレミアムより上と言われても…。

<最優秀3歳牡馬>
重賞タイトルは菊花賞だけで、神戸新聞杯はレイデオロに完敗、香港ヴァーズは9着に惨敗したキセキに1票が投じられた。その理由は…想像もつかない。

<最優秀3歳牝馬>
ソウルスターリング162票、モズカッチャン126票。この部門だけ上位2頭の票が割れた。秋不発の前者は、終わってみればチューリップ賞とオークスの2勝だけ。実績的には、エリザベス女王杯を制した後者が上と言えなくもない。ほかには、NHKマイルカップの覇者アエロリットが4票、秋華賞馬ディアドラが3票を集めたが、桜花賞制覇後、13、9、14、4、7着のレーヌミノルへの1票はさすがに無理がある。

<最優秀4歳以上牝馬>
今回はこの部門が一番難しいと思っていたが、蓋を開ければ、ドバイターフ1勝のみのヴィブロスが194票で圧勝し、ヴィクトリアマイルの覇者アドマイヤリードが49票で2位。42票で3位の該当馬なしがもっと票を集めてもよかったのでは。

<最優秀短距離馬>
毎度、マイラーの扱いが問題となる部門。昨年は強いマイラーがいなかったので、高松宮記念3着、スプリンターズステークス1着のレッドファルクスが大勝した。同馬よりセイウンコウセイのスプリント実績が上とみた1名の頭の中を覗いてみたい。

<最優秀ダートホース>
史上3頭目の「同一年JRAダートG1連勝」を果たしたゴールドドリームが満票ならず。東京大賞典を勝った勢いでコパノリッキーが28票を集めたのは分からんでもないが、フェブラリーステークス8着、チャンピオンズカップ11着のサウンドトゥルーに投じた1名の気は知れない。

<最優秀障害馬>
該当馬なしが1名いたため、オジュウチョウサンが満票を逃した。これはいくらなんでも何かの間違いでしょう(笑)。

この手の記者投票は、ジャンルを問わず、必ず不条理な結果が出てくるもの。それとの正しい接し方は、反感を覚えつつ楽しむこと。その反感と楽しみを増幅するため、投票者にはぜひ、選出根拠の明示を義務づけてもらいたいのだが…。

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