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03/30/2018

格上げ初戦馬ワンツー

クラシックディスタンスの別定G2でありながら、トリッキーな小回りコースで行なわれるせいか、たまにとんでもない決着となる日経賞。98年のテンジンショウグン(12頭立て12番人気)、00年のレオリュウホウ(10頭立て9番人気)、12年のネコパンチ(14頭立て12番人気)などの優勝は特に印象的だが、今年の連対馬もなかなかのものである。
馬連5,880円の3→7番人気決着は大波乱とまでは言えないが、なんと、勝ったガンコも2着チェスナットバレーも、準オープンを勝った直後の格上げ初戦馬。86年以降、前走が条件戦だった馬がワンツーを決めた古馬重賞(ハンデ戦を除く)は、以下の17レースしかない。

87年東京新聞杯
1着エビスジョウジ 前走900万3着
2着シンボリガール 前走1400万2着

87年根岸S
1着グレースシラオキ 前走900万1着
2着タイガールイス  前走1400万1着

88年北九州記念
1着タガジョオー  前走900万1着
2着タマモハッピー 前走900万1着

88年関屋記念
1着ヒシノリフォー 前走900万1着
2着ダイワダグラス 前走900万1着

98年ガーネットS
1着スーパーナカヤマ 前走1600万1着
2着ビーマイナカヤマ 前走900万1着

00年ステイヤーズS
1着ホットシークレット 前走1600万5着
2着タガジョーノーブル 前走1600万1着

00年中日新聞杯
1着トウショウアンドレ 前走900万1着
2着フロンタルアタック 前走1600万3着

02年アメリカJCC
1着フサイチランハート 前走1000万1着
2着スパークホーク   前走1600万1着

02年日経賞
1着アクティブバイオ  前走1600万2着
2着タップダンスシチー 前走1600万1着

02年セントウルS
1着ビリーヴ 前走1600万1着
2着パイアン 前走1000万1着

03年京都牝馬S
1着ハッピーパス 前走1600万1着
2着マイネアイル 前走1600万3着

03年カブトヤマ記念
1着ストロングブラッド 前走1600万1着
2着タケハナオペラ   前走1600万1着

04年東京新聞杯
1着ウインラディウス 前走1600万1着
2着クラフトワーク  前走1600万1着

05年アイビスSD
1着テイエムチュラサン 前走1600万6着
2着ウェディングバレー 前走1600万2着

11年関屋記念
1着レインボーペガサス 前走1600万1着
2着エアラフォン    前走1600万1着

15年ステイヤーズS
1着アルバート 前走1600万1着
2着カムフィー 前走1600万3着

18年日経賞
1着ガンコ       前走1600万1着
2着チェスナットコート 前走1600万1着

ガンコの父はナカヤマフェスタ。ステイゴールド2世サイアーとしては、オルフェーヴルに次ぐ重賞勝ち。後に続くゴールドシップ、フェノーメノにかかる期待も当然高まる。今週のG1大阪杯を勝てば、ウインブライトもその仲間入りをするだろうが、はたして…。

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03/22/2018

朝日杯連対馬連勝

牡馬1冠目の最初のトライアル重賞、弥生賞は朝日杯フューチュリティステークス1着馬が、その翌週のトライアル重賞、スプリングステークスは同2着馬が制した。
朝日杯が実質的に2歳牡馬チャンピオン決定戦になった91年以降、連対馬2頭がともに皐月賞トライアルに出走したのは、以下の11例。1頭が弥生賞を、もう1頭がスプリングステークスを勝ったのは、今年が初めて。それどころか、2頭そろってのトライアル連対すら、91年以降では初。意外な快挙である。

<1991年>
ミホノブルブン →スプリングS1着→皐月賞1着
ヤマニンミラクル→弥生賞4着

<2001年>
アドマイヤドン →若葉S3着→皐月賞7着
ヤマノブリザード→弥生賞5着→皐月賞10着

<2003年>
コスモサンビーム →スプリングS5着→皐月賞4着
メイショウボーラー→弥生賞2着   →皐月賞3着

<2005年>
フサイチリシャール→スプリングS2着→皐月賞5着
スーパーホーネット→弥生賞5着   →皐月賞10着

<2008年>
セイウンワンダー→弥生賞8着   →皐月賞3着
フィフスペトル →スプリングS3着→皐月賞7着

<2009年>
ローズキングダム→スプリングS3着→皐月賞4着
エイシンアポロン→弥生賞2着   →皐月賞11着

<2011年>
アルフレード  →スプリングS12着
マイネルロブスト→スプリングS7着→皐月賞16着

<2012年>
ロゴタイプ→スプリングS1着→皐月賞1着
コディーノ→弥生賞   3着→皐月賞3着

<2015年>
リオンディーズ→弥生賞2着→皐月賞5着
エアスピネル →弥生賞3着→皐月賞4着

<2016年>
サトノアレス →スプリングS4着→皐月賞11着
モンドキャンノ→スプリングS10着

<2017年>
ダノンプレミアム→弥生賞1着
ステルヴィオ  →スプリングS1着

上記のうち、2頭とも皐月賞本番に駒を進めたのは7例。しかし、2頭が朝日杯に続いて皐月賞でもワンツーを決めた例はまだない。現時点で世代最強と目されるダノンプレミアムと、同馬以外に先着されたことがないステルヴィオは、はたして…。

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03/15/2018

侮れない人気薄V

阪神ジュベナイルフィリーズの1~3着馬が顔を揃え、順当に1~3着を占めたチューリップ賞とは対照的に、フィリーズレビューは混戦メンバーで波乱決着。勝ったのは、前走500万平場2着の8番人気馬だった。
しかしこの勝利をフロックと断じるのは難しい。桜花賞トライアル以後の3歳牝馬限定G2またはG3を8番人気以下で勝った馬は、90年以降では以下の26頭。リバティハイツ以前の25頭うち13頭は、その後G1で掲示板に載るか、古馬重賞を勝っている。

キョウエイタップ  90年4歳牝馬特別 (9人気)→エリ女杯1着
ウィナーズゴールド 90年クイーンS  (8人気)→エリ女杯3着
ブランドアート   92年フラワーカップ(10人気)
ゴルーデンジャック 94年4歳牝馬特別 (8人気)→オークス2着・エリ女杯5着
サクラキャンドル  95年クイーンS  (8人気)→エリ女杯1着
ジョーディシラオキ 00年チューリップ賞(11人気)
マルターズスパーブ 00年フラワーカップ(9人気)
マニックサンデー  00年4歳牝馬特別 (9人気)
ニシノハナグルマ  02年フローラS  (9人気)
シンコールビー   03年フローラS  (14人気)→オークス3着
ヤマトマリオン   06年フローラS  (10人気)→東海S1着
マイネレーツェル  08年フィリーズR (11人気)→エリ女杯4着
ヴィーヴァヴォドカ 09年フラワーカップ(11人気)
ショウリュウムーン 10年チューリップ賞(9人気)→京都牝馬S1着・朝日CC1着
サウンドバリアー  10年フィリーズR (9人気)
バウンシーチューン 10年フローラS  (9人気)
ソルヴェイグ    16年フィリーズR (8人気)→函館SS1着
モズカッチャン   17年フローラS  (12人気)→オークス2着・秋華賞3着・エリ女杯1着
ラビットラン    17年ローズS   (8人気)→秋華賞4着
リバティハイツ   18年フィリーズR (8人気)

今年のフィリーズレビューは、リバティハイツだけでなく、2着のアンコールプリュも、3着のデルニエオールも前走が500万条件。これも珍しい。86年以降、前走が500万条件だった馬が1~3着を占めた3歳牝馬限定G2またはG3は、以下の8レース。リバティハイツ以前の勝ち馬7頭のうち3頭は、牝馬3冠レースを勝っている。

93年フラワーカップ
2番人気ホクトベガ→5番人気タイジュリエット→4番人気コバノフラッシュ

02年フローラステークス
9番人気ニシノハナグルマ→3番人気マイネミモーゼ→1番人気ブリガドーン

08年フラワーカップ
1番人気ブラックエンブレム→8番人気レッドアゲート→2番人気シングライクバード

11年フラワーカップ
5番人気トレンドハンター→1番人気ハブルバブル→7番人気マヒナ

12年フローラステークス
1番人気ミッドサマーフェア→2番人気アイスフォーリス→18番人気ダイワデッセー

13年フィリーズレビュー
3番人気メイショウマンボ→4番人気ナンシーシャイン→11番人気ティズトレメンダス

17年フラワーカップ
1番人気ファンディーナ→8番人気シーズララバイ→7番人気ドロウアカード

18年フィリーズレビュー
8番人気リバティハイツ→2番人気アンコールプリュ→5番人気デルニエオール

4戦目の重賞は人気薄だったが、デビューから3戦はすべて1番人気。新馬戦はルメール、前走はデムーロが騎乗。隠れた好素質馬リバティハイツがさらなる大仕事をやってのけても、まったく驚けない。

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03/08/2018

夢が広がる連勝街道

ハイレベルの皐月賞トライアルを制したのは、2歳王者ダノンプレミアム。これで同馬は、新馬→サウジアラビアRC→朝日杯FS→弥生賞とデビュー4連勝、G1含む重賞3連勝。ディープインパクト産駒としては異例と言える快進撃だ。

JRA重賞を3勝以上したディープインパクト産駒は同馬が20頭目。そのうち世代限定重賞を3勝以上したのは以下の8頭。すべてG1ホースだが、3歳1冠目までに3勝したのはダノンプレミアムが初である。

<5勝>
ジェンティルドンナ シンザン記念 桜花賞 オークス ローズS 秋華賞

<3勝>
キズナ       毎日杯 京都新聞杯 ダービー
ハープスター    新潟2歳S チューリップ賞 桜花賞
ミッキーアイル   シンザン記念 アーリントンC NHKマイルC
シンハイト     チューリップ賞 オークス ローズS
ディーマジェスティ 共同通信杯 皐月賞 セントライト記念
サトノダイヤモンド きさらぎ賞 神戸新聞杯 菊花賞
ダノンプレミアム  サウジアラビアRC 朝日杯FS 弥生賞

ダノンプレミアムの3勝のうち2勝は2歳であげたもの。これまでJRA2歳重賞を勝ったディープインパクト産駒は15頭を数えるが、そのうち2勝したのは同馬が初。意外な記録と言えるだろう。

重賞3連勝はディープインパクト産駒としては5頭目。牡馬最長タイの4連勝にリーチをかけた。

<5連勝>
ジェンティルドンナ 桜花賞オークス→ローズS→秋華賞ジャパンC

<4連勝>
キズナ       毎日杯→京都新聞杯→ダービー→産経大阪杯
サトノダイヤモンド 神戸新聞杯→菊花賞有馬記念→阪神大賞典

<3連勝>
ミッキーアイル   シンザン記念→アーリントンC→NHKマイルC
ダノンプレミアム  サウジアラビアRC→朝日杯FS→弥生賞

このまま土付かずで春2冠Vなら、ジェンティルドンナに並ぶ「世代限定重賞5勝」「重賞5連勝」。ワグネリアンをねじ伏せて最重要トライアルを完勝し、改めて世代最強を印象づけたダノンプレミアムが、ディープインパクト牡馬の最高傑作となる日は近い。

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