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05/24/2018

上位5頭中4頭スライド

オークスは、1番人気の桜花賞馬が順当に勝利。ジェンティルドンナ以来6年ぶり、史上14頭目の春2冠達成だ。そして、2着は桜花賞3着馬、3着は桜花賞2着馬。2、3着は入れ代わったが、桜花賞上位3頭がそのままオークス上位3頭にスライドした。さらに、5着は桜花賞5着馬。桜花賞の掲示板5頭のうち4頭がオークスでも掲示板を確保したのは、グレード制導入以降、3回目のことである。

1991年
シスタートウショウ 1着→2着
ノーザンドライバー 3着→4着
スカーレットブーケ 4着→5着
イソノルーブル   5着→1着

1995年
ワンダーパヒューム 1着→3着
ダンスパートナー  2着→1着
プライムステージ  3着→5着
ユウキビバーチェ  5着→2着

2018年
アーモンドアイ   1着→1着
ラッキーライラック 2着→3着
リリーノーブル   3着→2着
マウレア      5着→5着

グレード制導入以降、桜花賞上位4頭がオークス上位4頭にスライドした例はないが、上位3頭のスライドは18年のほかに2回ある。しかもその2回は着順もまんまスライド。個人的には“興醒めオークス”として記憶に残る。

1993年
ベガ       1着→1着
ユキノビビン   2着→2着
マックスジョリー 3着→3着

2009年
ブエナビスタ   1着→1着
レッドディザイア 2着→2着
ジェルミナル   3着→3着

一方、皐月賞上位5頭のうち4頭がダービーでも掲示板に載ったのは、グレード制導入以降では以下の3例。95年は「上位4頭スライド」、16年は空前絶後の「上位5頭スライド」である。

1995年
ジェニュイン  1着→2着
タヤスツヨシ  2着→1着
オートマチック 3着→3着
ホッカイルソー 4着→4着

2005年
ディープインパクト 1着→1着
シックスセンス   2着→3着
マイネルレコルト  4着→5着
アドマイヤフジ   5着→4着

2016年
ディーマジェスティ 1着→3着
マカヒキ      2着→1着
サトノダイヤモンド 3着→2着
エアスピネル    4着→4着
リオンディーズ   5着→5着

ちなみに、桜花賞上位5頭のうち4頭がオークスでも掲示板に載った過去2年、91年と95年のダービーは、どちらも皐月賞連対馬が制している。18年のエポカドーロ、サンリヴァルははたして…。

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05/17/2018

セン馬オープン全勝デー

12日土曜は、東京で京王杯スプリングカップ、京都で京都ハイジャンプ&都大路ステークスと、3鞍のオープン競走が組まれていたが、勝ったのはなんとすべて「セン馬」。これは怪記録である。
86年以降、セン馬はJRAオープン競走を287勝しているが、1開催日2勝以上は以下の5例しかなく、3勝となると今年の2例だけである。

2001年8月18日
新潟ジャンプステークス ヒカルボシ
小倉日経オープン    オーソリティー

2005年11月5日
秋陽ジャンプステークス テレジェニック
カシオペアステークス  アサカディフィート

2014年11月16日
福島記念   ミトラ
オーロカップ ダノンプログラマー

2018年2月18日
フェブラリーステークス ノンコノユメ
障害平場オープン    ヨカグラ
小倉大賞典       トリオンフ

2018年5月12日
京王杯スプリングカップ ムーンクエイク
京都ハイジャンプ    アスターサムソン
都大路ステークス    サンマルティン

障害転向後5戦3勝、オープン連勝を果たしたアスターサムソンが去勢されたのはデビュー前。同じタイプにはアサカディフィート、レッドデイヴィス、エリモハリアーといった平地重賞3勝馬もいる。セン馬のジャンパーは少なくないが、86年以降、障害オープンで3勝以上したのは意外に少ない12頭。まだ5歳のアスターサムソンが13頭目となる可能性は十分だ。

これがオープン初勝利となったサンマルティンは、重賞3勝、G13着3回のディアデラノビアの4番子。2歳夏の新潟で新馬戦を快勝したあとは順調に使い込めず、休養を挟みながら6、6、6、8着と4連敗したところで去勢。その後は「5-2-0-3」、掲示板外は1回だけだから、良血ながら早々に種牡馬入りを断念したことは吉と出た。6歳でもキャリアはまだ14戦だから、さらなる活躍が期待できよう。

上位3頭タイム差なしの大接戦を制したムーンクエイクは、重賞3勝、オークス3着のバウンスシャッセの半弟。デビューから2、1、4、2着後、3歳6月の去勢はいかにも早いが、この血統は気性に難があり、半兄2頭はいずれも去勢しているため、陣営も迷いはなかったのだろう。同じ藤沢厩舎の半弟、フラットレーは、昨年札幌で新馬を圧勝した後、5、13、8、6着。こちらも“男を捨てる”のは時間の問題か。

今週は、メイステークスに出走する5歳セン馬、アストラエンブレムに注目。2歳夏の新馬戦から4歳夏の新潟記念まで13戦連続4着以内と堅実に走ったが、毎日王冠を11着に惨敗すると、G1馬を母にもつ良血ながら、あっさり去勢された。復帰初戦の大坂城ステークスは2番人気で10着。叩き2戦目、昨年2着のこのレースでは、どんな走りを見せてくれるか…。

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05/10/2018

終わってなかった8歳馬

先週日曜のメインレースは、3場すべて3連単が10万馬券以上。中でも荒れに荒れたのが京都の鞍馬ステークスで、3連単はなんと1,066,810円。この大波乱レースをハナ差で制したティーハーフは、前3走二桁着順ながら58キロ背負った12番人気の8歳馬。これはすごい。
86年以降、JRA平地別定オープン(アラブを除く)を制した8歳以上馬はのべ35頭。このうち斤量が58キロ以上だったのは、以下ののべ12頭。京都芝コースでの達成も、芝1200mでの達成も、ティーハーフが第1号。12番人気での達成はエーシンビートロンの10番人気を塗り替える最低レコードである。

フジヤマゲンザン  96年金鯱賞    (中京芝2000m)8歳 59㎏ 8人気
シンコウスプレンダ 02年マリーンS  (函館ダ1700m)8歳 59㎏ 3人気
タップダンスシチー 05年金鯱賞    (中京芝2000m)8歳 59㎏ 1人気
ローエングリン   07年中山記念   (中山芝1800m)8歳 58㎏ 6人気
プリサイスマシーン 07年阪急杯    (阪神芝1400m)8歳 58㎏ 3人気
カンパニー     09年中山記念   (中山芝1800m)8歳 58㎏ 1人気
カンパニー     09年毎日王冠   (東京芝1800m)8歳 58㎏ 4人気
マイネルキッツ   11年ステイヤーズS(中山芝3600m)8歳 58㎏ 4人気
マルカフリート   14年大和S    (京都ダ1400m)8歳 58㎏ 1人気
ペルーサ      15年札幌日経OP (札幌芝2600m)8歳 58㎏ 5人気
エーシンビートロン 15年エニフS   (阪神ダ1400m)9歳 58㎏ 10人気
ティーハーフ    18年鞍馬S    (京都芝1200m)8歳 58㎏ 12人気

86年以降、JRA平地別定オープン(アラブを除く)を制した8歳以上馬、のべ35頭のうち、前走が二桁着順だったのは以下の8頭。このうち前3走二桁着順だったのはマイケルバローズとティーハーフだけだが(前2走二桁着順はゼロ)、前者の斤量は57キロ。ここでもティーハーフの実績は際立っている。

フジヤマゲンザン  96年金鯱賞    (中京芝2000m)8歳 59㎏ 8人気
ネイティヴハート  06年オーシャンS (中山芝1200m)8歳 56㎏ 14人気
タイガーカフェ   07年エイプリルS (中山芝2000m)8歳 55㎏ 6人気
マイケルバローズ  09年朱鷺S    (新潟芝1400m)8歳 57㎏ 14人気
トウカイトリック  12年ステイヤーズS(中山芝3600m)10歳 56㎏ 8人気
アウトクラトール  13年福島民友C  (福島芝1200m)8歳 56㎏ 15人気
レッドスパーダ   14年京王杯SC  (東京芝1400m)8歳 56㎏ 10人気
ティーハーフ    18年鞍馬S    (京都芝1200m)8歳 58㎏ 12人気

今週の京王杯スプリングカップには8歳馬ダンスディレクター、都大路ステークスには8歳馬テイエムイナズマ、栗東ステークスには8歳馬ゴーインググレート&9歳馬キクノストーム&10歳馬レーザーバレットが出走予定。2週連続の“激走”はあるか…。

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05/03/2018

マイルで初重賞 長距離で初G1

前走13着の前年2着馬が押し出されるようにして1番人気に支持された天皇賞春は、2番人気のレインボーラインが制した。別定G2阪神大賞典に続く長距離G1制覇は、紛れもなく“バリバリのステイヤー”の実績。しかしデビューまでさかのぼると、ここに至るキャリアは“行き当たりばったり感”が否めない。
デビュー4戦は1800mで2、2、1、3着。しかし5戦目の1800m重賞、東京スポーツ杯を11頭立ての9着に惨敗すると、その後はマイルに転向。2歳暮れの500万特別で2勝目をあげ、シンザン記念6着、アーリントンカップ1着、ニュージーランドトロフィー5着、そしてNHKマイルカップを12番人気で3着。ここで休養に入っていたら、その後もマイラーの道を突き進んだに違いないが、賞金が足りていたため挑んだダービーを12番人気で8着と中途半端に走ったことで、中長距離に色気が出た。
次に選んだのは、2000mの定量G2、札幌記念。古馬の強敵相手に3着を確保したことで中距離は問題なしとみたか、次はさらに距離を伸ばし、菊花賞。この長距離G1を9番人気で2着と好走したことで、ようやくアイデンティティーは確立し、以降、2000~3200mの中長距離王道を歩み続けている。

こんなキャリアをもつ一流馬なればこそ達成しえた快挙がある。86年以降、JRAのマイル以下重賞と3000m以上重賞を制した馬は、以下の5頭。マイル以下重賞と天皇賞春、となると、ビワハヤヒデとレインボーラインだけだ。

ドクタースパート
88年京成杯3歳S  東京芝1400m
90年ステイヤーズS 中山芝3600m

ビワハヤヒデ
92年デイリー杯3歳S 京都芝1400m
93年菊花賞      京都芝3000m
94年天皇賞春     京都芝3200m

ナリタブライアン
93年朝日杯3歳S 中山芝1600m
94年菊花賞    京都芝3200m
95年阪神大賞典  阪神芝3000m
96年阪神大賞典  阪神芝3000m

マイソールサウンド
04年京都金杯   京都芝1600m
04年マイラーズC 阪神芝1600m
05年阪神大賞典  阪神芝3000m

レインボーライン
16年アーリントンC 阪神芝1600m
18年阪神大賞典   阪神芝3000m
18年天皇賞春    京都芝3200m

レインボーラインが今後マイル以下を走ることは常識的には考えづらいが、中長距離でスランプに陥った場合、この厩舎ならマイル以下を“ショック療法”として使う可能性は無きにしも非ず、ではないか。というか、それを大いに期待したい。もしそのマイル以下重賞を勝てば、86年以降初の「3000m以上重賞勝ち後にマイル以下重賞制覇」の大快挙である。

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