« 樫の新星誕生 | Main | 終わってなかった8歳馬 »

05/03/2018

マイルで初重賞 長距離で初G1

前走13着の前年2着馬が押し出されるようにして1番人気に支持された天皇賞春は、2番人気のレインボーラインが制した。別定G2阪神大賞典に続く長距離G1制覇は、紛れもなく“バリバリのステイヤー”の実績。しかしデビューまでさかのぼると、ここに至るキャリアは“行き当たりばったり感”が否めない。
デビュー4戦は1800mで2、2、1、3着。しかし5戦目の1800m重賞、東京スポーツ杯を11頭立ての9着に惨敗すると、その後はマイルに転向。2歳暮れの500万特別で2勝目をあげ、シンザン記念6着、アーリントンカップ1着、ニュージーランドトロフィー5着、そしてNHKマイルカップを12番人気で3着。ここで休養に入っていたら、その後もマイラーの道を突き進んだに違いないが、賞金が足りていたため挑んだダービーを12番人気で8着と中途半端に走ったことで、中長距離に色気が出た。
次に選んだのは、2000mの定量G2、札幌記念。古馬の強敵相手に3着を確保したことで中距離は問題なしとみたか、次はさらに距離を伸ばし、菊花賞。この長距離G1を9番人気で2着と好走したことで、ようやくアイデンティティーは確立し、以降、2000~3200mの中長距離王道を歩み続けている。

こんなキャリアをもつ一流馬なればこそ達成しえた快挙がある。86年以降、JRAのマイル以下重賞と3000m以上重賞を制した馬は、以下の5頭。マイル以下重賞と天皇賞春、となると、ビワハヤヒデとレインボーラインだけだ。

ドクタースパート
88年京成杯3歳S  東京芝1400m
90年ステイヤーズS 中山芝3600m

ビワハヤヒデ
92年デイリー杯3歳S 京都芝1400m
93年菊花賞      京都芝3000m
94年天皇賞春     京都芝3200m

ナリタブライアン
93年朝日杯3歳S 中山芝1600m
94年菊花賞    京都芝3200m
95年阪神大賞典  阪神芝3000m
96年阪神大賞典  阪神芝3000m

マイソールサウンド
04年京都金杯   京都芝1600m
04年マイラーズC 阪神芝1600m
05年阪神大賞典  阪神芝3000m

レインボーライン
16年アーリントンC 阪神芝1600m
18年阪神大賞典   阪神芝3000m
18年天皇賞春    京都芝3200m

レインボーラインが今後マイル以下を走ることは常識的には考えづらいが、中長距離でスランプに陥った場合、この厩舎ならマイル以下を“ショック療法”として使う可能性は無きにしも非ず、ではないか。というか、それを大いに期待したい。もしそのマイル以下重賞を勝てば、86年以降初の「3000m以上重賞勝ち後にマイル以下重賞制覇」の大快挙である。

|

« 樫の新星誕生 | Main | 終わってなかった8歳馬 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/93032/66680675

Listed below are links to weblogs that reference マイルで初重賞 長距離で初G1:

« 樫の新星誕生 | Main | 終わってなかった8歳馬 »