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06/21/2018

前走障害の平地オープンウィナー

17日の重賞は、ルヴァンスレーヴが圧勝したユニコーンステークスと、セイウンコウセイが復活Vを果たした函館スプリントステークス。どちらも“見出しになる”決着だったが、個人的には阪神のメインレースの方がはるかに印象に残った。
芝1600mの古馬オープン特別、米子ステークス。キャリア初の逃げを打ったベステンダンクが、阪神芝1600mのタイレコードで5馬身差V。これほど圧倒的な勝ち方をした馬の前走は、なんと障害戦だった。ぶったまげないわけにはいかない。86年以降、いわゆる“障害帰り”のJRA平地オープン勝ち馬は以下の3頭だけである。

テンジンショウグン
98/3/14阪神障害ステークス(春)9着→98/3/29日経賞1着(12頭立て12番人気)

サクラアルディート
15/5/31障害未勝利10着→15/7/26福島テレビオープン1着(12頭立て10番人気)

ベステンダンク
18/3/17障害未勝利4着→18/6/17米子ステークス1着(12頭立て9番人気)

テンジンショウグンは平地でオープン入り後、21連敗を喫し、7歳夏に障害転向。わずか4戦でオープンに上がったが、重賞を競走中止、9着と連敗したところで平地に戻った。中1週、シンガリ人気で勝った日経賞は、奇しくも、その2年前もシンガリ人気で穴を開けた(3着)レース。8歳で歴史的大金星をあげたあとは、4戦連続二桁着順で引退した。

サクラアルディートはサクラチヨノオーの甥、サクラプレジデントの半弟、父ディープインパクトという良血だ。4歳の暮れに平地でオープン入り後、16連敗を喫し、7歳春に障害転向。しかし初戦を10着に大敗するとすぐに平地へ再転向。唯一の障害戦は、オープン初勝利への叩き台として使った可能性が高い。続く札幌記念を10着に敗れるとあっさり引退した。

ベステンダンクの平地オープン初戦は奇しくも昨年の米子ステークスで、10頭立ての8着。その後、暮れまでの3戦をすべて二桁着順に敗れると、障害転向。今年2月と3月の未勝利戦は連続4着とまずまずだったが、これでまた色気が出たか、平地にカムバック。その初戦でまさかの圧勝劇を見せつけた。「1分31秒9」の勝ちタイムは、これまた奇しくも、昨年の米子ステークスに並ぶタイレコード。まだ6歳の同馬にはぜひ、メジロパーマー、テンジンショウグンに続く「障害帰りの平地重賞ウィナー」を目指してもらいたい。

今週の障害重賞、東京ジャンプステークスに参戦するタイセイドリームは、平地→障害→平地→障害という、ユニークなキャリア。もっとも、シンガリ16着に敗れた平地準オープンの前走は、屈腱炎明けの足ならし。サクラアルディートと逆パターンで、2つ目の障害重賞タイトルを獲りにきた、とみるがはたして…。

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