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08/31/2018

10回目の芝1200mOP3着以内

サマー2000シリーズ第4戦、キーンランドカップを制したのは、3歳時5着、4歳時3着の5歳牝馬ナックビーナス。“12度目の正直”で待望の重賞初制覇を遂げた。
これで通算「7-8-5-7」となった同馬のベスト条件は、もちろん芝1200m。通算「5-4-3-4」で、掲示板を外したのは3歳時の古馬オープンと、G1初挑戦だった昨年の高松宮記念だけ。詰めは甘いがハイレベルで安定しているため、今回の勝利で快記録を達成した。
すなわち、通算10回目の「芝1200mオープン3着以内」。86年以降では9頭目、牝馬としてはシーイズトウショウに次いで2頭目の快挙である。

シーイズトウショウ(13回)
福島民友C(3着)・アンドロメダS(2着)・CBC賞(1着/3着/1着)・阪急杯(2着)・函館SS(1着/1着/2着)・テレビ愛知OP(1着)・高松宮記念(3着)・キーンランドC(2着)・セントウルS(1着)

カルストンライトオ(11回)
北九州短距離S(1着)・セントウルS(3着/3着)・福島民友C(2着/3着)・小倉日経OP(3着)・アンドロメダS(1着)・バーデンバーデンC(2着)・函館SS(3着)・スプリンターズS(1着)・阪急杯(2着)

スギノエンデバー(11回)
オパールS(3着)・ラピスラズリS(3着)・淀短距離S(2着)・春雷S(3着/2着)・北九州記念(1着)・尾張S(1着)・鞍馬S(2着/1着)・京阪杯(3着)・福島民友C(3着)

コクトジュリアン(10回)
オータムSS(3着)・マリーンS(1着)・青函S(1着)・卯月S(3着/1着/3着)・CBC賞(3着)・新潟日報賞(2着)・福島民友C(2着)・摩耶S(1着)

サニングデール(10回)
函館SS(1着)・秋風S(2着)・CBC賞(1着)・シルクロードS(3着/3着)・阪急杯(2着・1着)・高松宮記念(2着/1着)・セントウルS(3着)

キンシャサノキセキ(10回)
セントウルS(3着)・高松宮記念(2着/1着/1着)・函館SS(1着)・キーンランドC(3着)・スプリンターズS(2着/3着)・オーシャンS(1着/2着)

ロードカナロア(10回)
京洛S(1着)・京阪杯(1着)・シルクロードS(1着)・高松宮記念(3着/1着)・函館SS(2着)・セントウルS(2着/2着)・スプリンターズS(1着/1着)

セカンドテーブル(10回)
淀短距離S(3着/2着)・鞍馬S(1着)・UHB賞(3着)・オパールS(2着)・ラピスラズリS(3着)・シルクロードS(3着)・CBC賞(2着/3着)・春雷S(2着)

ナックビーナス(10回)
ラピスラズリS(2着/2着)・カーバンクルS(1着/1着)・オーシャンS(2着/2着)・キーンランドC(3着/1着)・高松宮記念(3着)・函館SS(3着)

シーイズトウショウが10回目に到達したのは6歳時のCBC賞だった。ナックビーナスはまだ5歳。しかもここにきて完全本格化。最多13回を超える可能性は十分だ。
まずは次走、スプリンターズステークス。シーイズトウショウが果たせなかったG1制覇で、11回目の達成となるか…。

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08/23/2018

価値あるG2V3

G1以外の定量重賞は、ほかには阪神カップだけ。1着賞金7,000万円は、G1以外の最高額。G1昇格も噂される札幌記念は、まさに“最もG1に近いG2”だ。
今年この格高2000m重賞を制したのは、マイルチャンピオンシップ3着、安田記念5着のマイラー、サングレーザー。ホープフルステークス5着以来の1600m超戦を、マカヒキ、モズカッチャン相手に見事勝ち切った。これで重賞は、スワンステークス、マイラーズカップに続いて3勝目。すなわち、1400m、1600m、2000mの古馬G2を制覇。これは大変な快挙である。
近年、マイラーが2000mをこなす例は珍しくないが、当然その手のマイラーは「中距離寄り」。サングレーザーのように1400m重賞を勝っているマイラーは、一般的には「スプリント寄り」であるため、ハイレベルの2000m重賞を勝つのは相当難しい。86年以降、1400m、1600m、2000mの3カテゴリーで古馬G2以上を制した馬は以下の5頭しかおらず、サングレーザー以外の4頭はすべてG1ウィナー。同馬の戴冠も時間の問題か。
ちなみに、この5頭のうちバンブーメモリーのみ「1400~2000m」外の古馬重賞を勝っている。しかもG1。こんな実績を残す馬は、もう二度と現れないかもしれない。

ニッポーテイオー
1400m スワンS 京王杯SC
1600m 安田記念 マイルCS
2000m 天皇賞秋

バンブーメモリー
1400m スワンS
1600m 安田記念
2000m 高松宮杯

ヤマニンゼファー
1400m 京王杯SC
1600m 安田記念2勝
2000m 天皇賞秋

タイキブリザード
1400m 京王杯SC
1600m 安田記念
2000m 産経大阪杯

サングレーザー
1400m スワンS
1600m マイラーズC
2000m 札幌記念

サングレーザーは3歳時にマイルチャンピオンシップ3着、4歳時に安田記念5着。この実績も同馬の将来性を後押しする。過去マイルチャンピオンシップで3着以内に来た3歳馬は19頭。そのうち翌年の安田記念に出走したのは以下の9頭。このうち2レースとも掲示板に載ったのは5頭で、サングレーザー以外の4頭はすべてG1ホースだ。

ニッポーテイオー  2着→2着
シンコウラブリイ  2着→3着
ドージマムテキ   3着→13着
ヒシアケボノ    3着→3着
タイキシャトル   1着→1着
トーヨーレインボー 3着→15着
アグネスデジタル  1着→11着
ダンスインザムード 3着→18着
サングレーザー   3着→5着

秋はおそらく天皇賞秋からマイルチャンピオンシップ。開花した異能のマイラーは、さらなる高みに到達するか…。

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08/17/2018

牝馬席巻

サマーマイルシリーズ第2戦、関屋記念は驚くべき結果となった。勝ったのは96年のエイシンガイモン以来、22年ぶりとなる3歳馬。3歳牝馬となると、87年のクールハート以来、31年ぶり。さらに目を引くのは、その勝ち馬プリモシーンが1番人気だったこと。
86年以降、3歳牝馬が1番人気で制したJRA古馬重賞は11レースを数えるが、そのうち7レースは牝馬限定戦。牡牝混合戦は以下の4レースしかない。

97年オールカマー メジロドーベル
99年シリウスS  ゴールドティアラ
09年函館SS   グランプリエンゼル
18年関屋記念   プリモシーン

勝ち馬が3歳牝馬なら、2着は5歳牝馬、3着も5歳牝馬。なんと牝馬のワンツースリー。これもすごい。86年以降、牝馬が1~3着を占めたJRA牡牝混合古馬重賞(ハンデ戦を除く)は14レースにのぼるが、そのうち9レースは、性差が小さいスプリント(1400m以下)戦。マイル以上は以下の5レースしかなく、今年の関屋記念はなんと24年ぶりの快挙だった。

86年北九州記念(小倉芝1800m)
4歳ラッキーオカメ→4歳ダイナシュート→4歳イブキバレリーナ

86年関屋記念(新潟芝1600m)
4歳アイランドゴッテス→5歳ダイナシュガー→4歳タカラスチール

91年関屋記念(新潟芝1600m)
4歳ニフティニース→4歳ビーバップ→5歳プリティハット

94年朝日チャレンジC(中京芝2000m)
3歳ツルマルガール→4歳ワコーチカコ→4歳スターバレリーナ

18年関屋記念(新潟芝1600m)
3歳プリモシーン→5歳ワントゥワン→5歳エイシンティンクル

06年から1200mのハンデ戦に変更され、サマースプリントシリーズに組み込まれた北九州記念(ただしハンデ戦)に、今年は7頭の牝馬が参戦するが、はたして…。

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08/09/2018

ハンデ重賞レコード圧勝

荒れるハンデ重賞、小倉記念を制したのは、なんと13年ぶりに1番人気。奇しくも、13年前の1番人気ウィナー、メイショウカイドウと同じく「鞍上武豊でレコードV」のトリオンフ。その勝ちっぷりは強烈で、2つの点で大いに驚かされた。

まずは、1分57秒を切った勝ちタイム。86年以降、JRA芝2000m戦を1分56秒台で制した馬は以下の11頭。重賞1番人気での達成はミッキークイーンとトリオンフだけ。小倉での達成はトリオンフが第1号である。
ちなみに3歳馬は3頭。ミッキークイーンはオークスと合わせて2冠達成、キセキはその後菊花賞制覇。現3歳のグローリーヴェイズも、今秋の大舞台で要注意の存在になりそうだ。

ツジノワンダー   01/07/14新潟 1600万特別 2番人気 1分56秒4
チアズブライトリー 02/07/21新潟 1600万特別 2番人気 1分56秒8
ローゼンクロイツ  07/03/04中京 中京記念  4番人気 1分56秒9
シンゲン      09/05/09新潟 新潟大賞典 5番人気 1分56秒9
アドマイヤコスモス 11/10/08新潟 1600万特別 1番人気 1分56秒8
トーセンジョーダン 11/10/30東京 天皇賞秋  7番人気 1分56秒1
パッションダンス  13/05/05新潟 新潟大賞典 6番人気 1分56秒9
ミッキークイーン  15/10/18京都 秋華賞   1番人気 1分56秒9
キセキ       17/08/05新潟 1000万特別 1番人気 1分56秒9
グローリーヴェイズ 18/07/28新潟 1600万特別 1番人気 1分56秒6
トリオンフ     18/08/05小倉 小倉記念  1番人気 1分56秒9

次に、57キロでの3馬身差圧勝。86年以降、良馬場のJRA平地ハンデ重賞を、57キロ以上背負って2着馬に3馬身(0.5秒)以上差をつけた馬は以下の11頭。トリオンフの達成は、実にちょうど10年ぶりの快挙である。

スルーオダイナ   89/01/28 ダイヤモンドS 57.5㎏ 0.5秒差
スターマン     94/12/10 鳴尾記念    57.5㎏ 0.7秒差
サイレンススズカ  98/04/18 小倉大賞典   57.5㎏ 0.5秒差
ローゼンカバリー  99/06/12 目黒記念     58㎏ 0.6秒差
キョウエイマーチ  00/01/05 京都金杯     57㎏ 0.9秒差
ホットシークレット 01/05/19 目黒記念     57㎏ 0.6秒差
ブレイクタイム   02/09/08 京成杯AH    57㎏ 0.7秒差
ニホンピロサート  03/01/12 ガーネットS   57㎏ 0.7秒差
マイネルセレクト  04/01/11 ガーネットS  58.5㎏ 0.6秒差
ドリームジャーニー 08/08/03 小倉記念     57㎏ 0.5秒差
トリオンフ     18/08/05 小倉記念     57㎏ 0.5秒差

10年前、トリオンフと同じく4歳で小倉記念を圧勝したドリームジャーニーは、次走朝日チャレンジカップも勝ち、翌年は春秋グランプリ制覇。トリオンフははたしてどこまで行くか…。

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08/02/2018

単独最多の5回目

先週のクイーンステークスは、馬券とは“別腹”で、大いに注目していたレースだ。1番人気ディアドラが大外から悠々と抜け出したあとは、2着争いに目が釘付け。クビ、クビの激戦を制して、ソウルスターリング、トーセンビクトリーに先着したのは、当方の期待どおり、フロンテアクイーンだった。
これで同馬は5戦連続、通算9回目の2着。これだけでも大変な数字だが、9回のうちなんと5回は牝馬限定G3でのもの。86年以降、JRA牝馬限定G2・G3で、2着が4回以上ある馬は以下の5頭しかおらず、5回は単独最多のレコードである。

ハッピーパス
01年クイーンC 01年Fレビュー 03年阪神牝馬S 04年中山牝馬S

コスモネモシン
10年フラワーC 11年福島牝馬S 11年クイーンS 12年福島牝馬S

キャトルフィーユ
13年愛知杯 14年中山牝馬S 14年福島牝馬S 14年愛知杯

マジックタイム
14年クイーンC 16年京都牝馬S 16年府中牝馬S 17年中山牝馬S

フロンテアクイーン
16年クイーンC 17年福島牝馬S 17年ターコイズS 18年中山牝馬S 18年クイーンS

では、対して、勝ち馬はどうか。86年以降、JRA牝馬限定G2・G3の最多勝馬は、以下の5頭が4勝で並んでいる。

リキアイノーザン
88年阪神牝馬特別 89年京都牝馬特別 89年中山牝馬S 90年京都牝馬特別

ダイヤモンドビコー
01年ローズS 02年中山牝馬S 02年府中牝馬S 02年阪神牝馬S

オースミハルカ
03年チューリップ賞 03年クイーンS 04年クイーンS 04年府中牝馬S

アドマイヤキッス
06年チューリップ賞 06年ローズS 06年愛知杯 08年京都牝馬S

アイムユアーズ
11年ファンタジーS 12年Fレビュー 12年クイーンS 13年クイーンS

現在、JRA牝馬限定G2・G3は、中山で5レース、阪神で5レース、東京で4レース、京都で2レース、札幌と福島と中京で1レースずつ、計19レースが組まれている。
フロンテアクイーンはこの7場うち、中山、東京、札幌、福島で2着を達成し、残るは阪神、京都、中京。阪神牝馬ステークスorマーメイドステークス、京都牝馬ステークス、愛知杯の4レースしかチャンスはないが、まだ5歳馬なら“全場制覇”も夢じゃない。もちろん陣営は、喉から手が出るほど「1勝」が欲しいに決まっているが…。

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