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09/28/2018

注目のハンデG3

「中山4歳ステークス」の名称で創設されたのは52年。当初2回は皐月賞の前哨戦に位置づけられたが、3回目からダービー後の6月下旬~7月上旬に移行。舞台を福島に移したのは79年から。それに伴い名称は「ラジオたんぱ賞」に。
俗に“残念ダービー”と称されるようになったのは、55年から67年まではダービー馬が出走できず、敗者復活戦の趣があったため。その後、外国産馬が出られたり出られなかったり、特別指定交流競走に指定されたり、外国馬も出走可能になったりと、出走資格は二転三転。一方、福島芝1800mという条件は79年から不変(代替開催を除く)。ハンデ戦になったのは06年から。合わせて名称は「ラジオNIKKEI賞」に変わった。

かくして“残念ダービーも今は昔”となった3歳限定ハンデG3だが、近年はちょっとした出世レースとなっている。06年以降の勝ち馬とその次走、後に制した重賞は以下のとおり。

06年 タマモサポート   → 神戸新聞杯    11着 09年中山金杯
07年 ロックドゥカンブ  → セントライト記念 1着
08年 レオマイスター   → 富士ステークス  8着
09年 ストロングガルーダ → 富士ステークス  8着
10年 アロマカフェ    → セントライト記念 3着
11年 フレールジャック  → 神戸新聞杯    3着
12年 ファイナルフォーム → 富士ステークス  2着
13年 ケイアイチョウサン → セントライト記念 5着
14年 ウインマーレライ  → 毎日王冠     11着
15年 アンビシャス    → 毎日王冠     6着 16年産経大阪杯
16年 ゼーヴィント    → セントライト記念 2着 17年七夕賞
17年 セダブリランテス  → ARG共和国杯  3着 18年中山金杯
18年 メイショウテッコン → 神戸新聞杯    3着

次走、菊花賞トライアルに向かった馬は、ほぼ馬券圏内。これはすごい。ただし14年のウインマーレライまでは、次走に関わらず重賞2勝目が遠かったが、過去3年の勝ち馬はいずれも翌年、古馬重賞を制覇。昨年のセダブリランテスに至っては、次走がなんとアルゼンチン共和国杯3着だった。
神戸新聞杯でダービー1、4着馬に次ぎ、ダービー2着の皐月賞馬に先着した今年のメイショウテッコンも、重賞2勝目に向かって前途洋々だ。

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09/20/2018

2冠目惨敗からの巻き返し

先週は、東で牡馬、西で牝馬の3冠目トライアル重賞。いずれも「前走2冠目二桁着順馬」が勝利した。春の大一番は、名実ともに、世代最高レベルのレース。夏の上り馬なぞ、そう頻繁に現れはしないため、リフレッシュした2冠目惨敗馬の秋初戦好走は、決して珍しくない。
菊花賞トライアルが東西1レースずつになった00年以降、セントライト記念と神戸新聞杯で掲示板に載った「前走ダービー二桁着順馬」は以下のとおり。

ダービー→セントライト記念
01年シンコウカリド   7人気12着→5人気1着
03年ラントゥザフリーズ 12人気16着→7人気5着
11年フェイトフルウォー 13人気13着→6人気1着
  トーセンラー    7人気11着→3人気2着
15年キタサンブラック  6人気14着→6人気1着
  ミュゼエイリアン  10人気10着→9人気2着
16年プロディガルサン  11人気10着→3人気3着
18年ジェネラーレウーノ 8人気16着→4人気1着
  グレイル      9人気14着→6人気3着
  オウケンムーン   15人気15着→10人気5着

ダービー→神戸新聞杯
04年グレイトジャーニー 14人気10着→4人気4着
05年アドマイヤジャパン 6人気10着→3人気5着
07年トーセンマーチ   15人気14着→14人気5着
09年アンライバルド   1人気12着→1人気4着
09年セイウンワンダー  3人気13着→5人気3着
10年レーヴドリアン   9人気11着→3人気5着
13年アクションスター  16人気14着→8人気4着
14年サウンズオブアース 11人気11着→8人気2着
17年サトノアーサー   5人気10着→3人気3着

セントライト記念と神戸新聞杯では明らかに異なる傾向がある。すなわち、前者の方が、勝ち負けの度合いが圧倒的に高いということ。その原因ははっきりしている。“西高東低”ゆえダービーも関西馬が強く、そのダービー好走関西馬の多くが神戸新聞杯に出走するからだ。平たく言えば、セントライト記念より神戸新聞杯の方がレベルが高いため、ダービー惨敗馬台頭の余地は当然、前者の方が大きいわけである。
それにしても、今年のセントライト記念の「3頭掲示板」は普通じゃない。しかも、前走がダービーだった馬は4頭しかおらず、14、15、16着馬が3着馬を逆転してのけた。今週の神戸新聞杯に出走予定のダービー10、11着馬は、同1、2、4、7、9着馬を相手にどこまで行けるか…。

一方、ローズステークス。秋華賞創設以降、同トライアルで掲示板に載った「前走オークス二桁着順馬」は以下のとおり。

オークス→ローズステークス
97年キョウエイマーチ  1人気11着→2人気1着
03年ピースオブワールド 3人気13着→3人気4着
04年グローリアスデイズ 5人気14着→6人気2着
10年エーシンリターンズ 7人気14着→5人気3着
12年トーセンベニザクラ 11人気10着→4人気5着
  キャトルフィーユ  7人気14着→5人気4着
15年レッツゴードンキ  2人気10着→3人気4着
16年アットシーサイド  4人気11着→3人気5着
18年カンタービレ    7人気13着→5人気1着

牡牝2冠目二桁着順から巻き返して3冠目トライアルを好走した上記馬のうち、3冠目を制したのはキタサンブラックのみ。怪物級でもないかぎり至難の業だが、ジェネラーレウーノ、グレイル、オウケンムーン、カンタービレははたして…。

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09/13/2018

秋睨む登竜門出走馬

今年の京都新聞杯は出世レース。ハイレベルだったため、ここで賞金を加算した1着馬ステイフーリッシュも2着馬アドマイヤアルバも、中2週で臨んだダービーは反動が出て惨敗したが、3着以下の馬たちはその後続々と勝ち星をあげている。

シャルドネゴールド 京都新聞杯3着→7/15シンガポールTC賞(古馬1000万)1着

グローリーヴェイズ 京都新聞杯4着→7/28佐渡S(古馬1600万)1着

メイショウテッコン 京都新聞杯5着→5/27白百合S(3歳OP)1着→7/1ラジオNIKKEI賞(3歳G3)1着

ユーキャンスマイル 京都新聞杯6着→8/19阿賀野川特別(古馬1000万)1着

タニノフランケル 京都新聞杯17着→8/19西部スポニチ賞(古馬1000万)1着

ほかにも、9着馬ケイティクレバーは8月の新潟で古馬1600万を2着。勝ったポポカテペトルは前走目黒記念4着の降級馬だから、勝ちに等しい大健闘と言っていい。

京都新聞杯の前に、シャルドネゴールドが7着、ユーキャンスマイルが6着が敗れていた毎日杯のレベルもなかなかのもの。3着馬インディチャンプは7月の中京で古馬1000万を楽勝、2着馬ギベオンはNHKマイルカップ2着、そして1着馬ブラストワンピースはダービー5着、新潟記念1着。

また、例年は地味なダービートライアル、プリンシパルステークスも、今年はレベルが高かった。1着馬コズミックフォースはダービー3着。2着馬ブレステイキングは次走古馬500万を快勝。4着馬ハッピーグリンは次走巴賞を3着、次々走古馬1000万を圧勝。8着馬アイスバブル、9着馬ジャックローズは8月の小倉で古馬500万勝ち。

菊花賞トライアル第1弾、セントライト記念は、上記ハイレベルレースを経験した5頭、ギベオン、ケイティクレバー、コズミックフォース、タニノフランケル、ブレステイキングに注目。これに1番人気必至のレイエンダを加えた6頭の争いとみるが、はたして…。

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09/06/2018

目覚めた大器

サマー2000シリーズ最終戦、新潟記念を制したのはダントツ人気のダービー5着馬、ブラストワンピース。同馬の実績は大物感たっぷりだ。
06年創設の同シリーズで3着以内に来た3歳馬は、これまで以下の8頭。うち1番人気は3頭、1着は3頭、1番人気&1着はアドマイヤムーンとブラストワンピースしかいない。

アドマイヤムーン  06年札幌記念 1人気 1着
ブエナビスタ    09年札幌記念 1人気 2着
ラブリーデイ    13年小倉記念 5人気 2着
ハープスター    14年札幌記念 2人気 1着
ヤマカツエース   15年函館記念 7人気 3着
ベルーフ      15年小倉記念 2人気 2着
レインボーライン  16年札幌記念 4人気 3着
ブラストワンピース 18年新潟記念 1人気 1着

昨年まで、2000シリーズに参戦した3歳馬は28頭を数えるが、当該重賞までの最少キャリアは、フライチアソート(08年5着)、アヴニールマルシェ(15年15着)、ミュゼスルタン(15年16着)の「5戦」だった。ブラストワンピースはその記録を塗り替える「4戦」で1着。すごい。いやそれ以前に、グレード制導入以降では以下の5頭しかいない「キャリア3戦以下でダービー5着以内」を果たした時点で、相当の器なのである。

ラグビーボール   1→1→1→ダービー4着
コクサイトリプル  1→1→3→ダービー3着
メジロアルダン   1→1→2→ダービー2着
フサイチコンコルド 1→1  →ダービー1着
ブラストワンピース 1→1→1→ダービー5着

さらに驚くべきは単勝オッズ。86年以降、単勝1倍台の3歳馬が勝ったJRA古馬重賞は20レースを数えるが、そのうち15レースは11~12月開催。10月以前の重賞を勝ったのは、以下の5頭しかおらず、ここでもブラストワンピースのキャリアは飛び抜けて少ない。

オグリキャップ   88/07/10 高松宮記念(1.2倍)キャリア17戦目(地方含む)
オグリキャップ   88/10/09 毎日王冠 (1.7倍)キャリア18戦目(地方含む)
エイシンガイモン  96/08/04 関屋記念 (1.8倍)キャリア11戦目
ドラゴンファイヤー 07/09/29 シリウスS(1.8倍)キャリア9戦目
ブラストワンピース 18/09/02 新潟記念 (1.8倍)キャリア5戦目

直行なら菊花賞は6戦目。勝てばアヅマライ(46年)、サクラスターオー(87年)に並ぶ、レース史上最少キャリアでの戴冠となるが、はたして…。
ちなみに、半妹ヴィクトリアピースは先月、牡馬相手に1800mの新馬戦を快勝。こちらも要注目の好素質馬である。

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