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12/05/2018

まさかのスウェプトオーヴァーボード

3冠牝馬に続いて3歳ダート王も、古馬G1で怪物ぶりをいかんなく発揮した。対照的に、牡馬クラシック好走馬は軒並み、古馬秋3冠に不出走。「最優秀3歳牡馬」は、ワグネリアンか、エポカドーロか、ステルヴィオか、はたまたルヴァンスレーヴか…。

さて先週は、順当勝ちのルヴァンスレーヴよりも、その前日の重賞勝ち馬に驚かされた。師走中山のマラソンレース、ステイヤーズステークスを制したリッジマン。前走、札幌の長距離オープン特別、丹頂ステークスを52キロで勝った馬が、一気の4キロ増で別定G2を完勝してのけたのだから、アッパレと言うほかない。
86年以降、オープン競走を勝ったあと、斤量4キロ増(5キロ以上増はゼロ)でJRA平地重賞を勝った馬(アラブを除く)は以下の9頭。リッジマンがステイヤーズステークスでつけた2馬身半差は、ホクトベガがフェブラリーステークスでつけた3馬身半差に次ぎ、芝では最大着差となった。

リキアイノーザン
88/12/25阪神牝馬特別(50㎏)→89/1/29京都牝馬特別(54㎏)

ナイスネイチャ
91/8/25小倉記念(52㎏)→91/10/13京都新聞杯(57㎏)

ディクターガール
92/10/10オパールS(51㎏)→92/10/31スワンS(55㎏)

ゴーゴーゼット
95/1/28日経新春杯(52㎏)→95/3/4中日新聞杯(56㎏)

ホクトベガ
96/1/24川崎記念(53㎏)→96/2/17フェブラリーS(57㎏)

パーソナルラッシュ
05/3/16ダイオライト記念(55㎏)→05/9/3エルムS(59㎏)

イングランディーレ
03/2/16ダイヤモンドS(52㎏)→03/3/29日経賞(56㎏)

スクリーンヒーロー
08/11/9アルゼンチン共和国杯(53㎏)→08/11/30ジャパンカップ(57㎏)

リッジマン
18/9/2丹頂S(52㎏)→18/12/1ステイヤーズS(56㎏)

リッジマンに関してさらにたまげたのは、父がスウェプトオーヴァーボードであること。レッドファルクス、パドトロワ、アーバンストリートらを代表産駒とする同馬は、バリバリの短距離サイアー。リッジマンがステイヤーに出た理由は血統の専門家に任すとして、ここでは、今回の勝利が歴史的快挙であることを指摘しておく。すなわち、スウェプトオーヴァーボードは、現行平地重賞の最短距離と最長距離の両方を制した初のサイアーとなったのである。
01年の創設以降、アイビスサマーダッシュを勝った種牡馬は以下の14頭。スウェプトオーヴァーボードのほかに芝2000m超の重賞も勝ったのは、ウォーニング、フレンチデピュティ、キングヘイローの3頭だけ。リッジマン以前の最長距離V馬は、天皇賞春を制したフレンチデピュティ産駒アドマイヤジュピタだった。

サクラバクシンオー
ウォーニング
ロイヤルアカデミー2
メイショウボーラー
フレンチデピュティ
ファルブラヴ
タイキシャトル
スキャン
スウェプトオーヴァーボード
クロフネ
キングヘイロー
カリスタグローリ
アドマイヤムーン
グリーンデザート

過去、JRA芝G1で3着以内に来たスウェプトオーヴァーボード産駒は、のべ6頭。芝1200m戦以外では、レッドファルクスの17年安田記念3着のみ。今週は、ファンタジーステークス2着のベルスールが阪神ジュベナイルフィリーズに挑むが、2頭目の快挙はなるか…。

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