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03/28/2019

大敗後の大激走

春G1シリーズ開幕戦、高松宮記念は、3→12→17番人気の大波乱決着。3連単4,497,470円は、JRA・G1歴代5位の高配当。この3頭のうち個人的に最も目を引いたのは、2着のセイウンコウセイだ。
一昨年の勝ち馬がここまで人気を落としてしまった原因は、近走の大不振。昨年、函館スプリントステークスで前年高松宮記念以来の勝ち星をあげたあと、スプリンターズステークス8番人気12着、JBCスプリント7番人気14着、シルクロードステークス5番人気15着。G1で通用しなくなり、昨年2着のG3でも大敗した馬がここで巻き返すことは、大方のファンにとって想定外だった。
86年以降、JRAのレースで二桁着順に敗れたあと、JRAの牡牝混合平地G1で連対を果たした馬はのべ42頭を数える。そのうち29頭は前走がG1。G1以外だったのは以下の13頭である。

メジロデュレン   87年鳴尾記念  10着→87年有馬記念  1着(10番人気)
ミスターシクレノン 89年中京記念  11着→89年天皇賞春  2着(16番人気)
グラスエイコウオー 01年NZT   14着→01年NHKMC 2着(13番人気)
ファストタテヤマ  02年札幌記念  13着→02年菊花賞   2着(16番人気)
サンライズジェガー 03年阪神大賞典 10着→03年天皇賞春  2着(8番人気)
ペールギュント   07年中山記念  13着→07年高松宮記念 2着(13番人気)
エリモエクスパイア 07年日経賞   10着→07年天皇賞春  2着(11番人気)
フローテーション  08年神戸新聞杯 12着→08年菊花賞   2着(15番人気)
ローレルゲレイロ  09年セントウルS  14着→09年スプリンターズS 1着(6番人気)
ビートブラック   12年阪神大賞典 10着→12年天皇賞春  1着(14番人気)
アルフレード    12年スプリングS 12着→12年NHKMC 2着(3番人気)
ストレイトガール  14年函館SS  11着→14年スプリンターズS 2着(2番人気)
セイウンコウセイ  19年シルクロードS 15着→19年高松宮記念 2着(12番人気)

この13頭のうち2走前も二桁着順に敗れていたのは、ファストタテヤマ(02年ダービー15着)、サンライズジェガー(03年京都記念12着)、ペールギュント(07年京都金杯12着)、ローレルゲレイロ(09年安田記念15着)の4頭。前3走とも二桁着順だったのはセイウンコウセイだけだ。この怪記録、おいそれとは破られまい。
ちなみに、牝馬限定G1を含むと、ホエールキャプチャがとんでもない記録を持っている。12年のヴィクトリアマイルを勝ったあと(ここまで掲示板外なし)、14→11→10→13→14着ときて、13年のヴィクトリアマイルを2着。消長の激しい牝馬とはいえ、常識外れと言うほかない“超絶巻き返しV”である。



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またまた二桁人気馬トライアルV

12番人気馬のフィリーズレビュー制覇を受けて「二桁人気でのトライアル1着」を取り上げた翌週、今度は10番人気馬がスプリングステークスを制した。
この連発には、二桁人気以外にも目を引く点がある。ノーワンはプールヴィルと1着同着。エメラルファイトは2着ファンタジストとタイム差なし。先週は「3歳3冠トライアル二桁人気優勝馬」が本番で壊滅していることを指摘したが、今週は「ハンデ戦以外の芝重賞を二桁人気&タイム差なしで勝った馬」の次走G1成績を調べてみた。86年以降の結果は以下のとおり。

マイネルグラウベン 88年NHK杯    → ダービー    5番人気20着
ブゼンキャンドル  99年秋華賞     → エリザベス女王杯 8番人気14着
サクセスストレイン 01年クイーンC   → 桜花賞     6番人気7着
タイキリオン    02年NZトロフィー → NHKマイルC 2番人気14着
メイプルロード   02年小倉2歳S   → 阪神JF    10番人気15着
ヒシミラクル    02年菊花賞     → 有馬記念    5番人気11着
トウカイポイント  02年マイルCS   → 香港マイル   2番人気3着
シンコールビー   03年フローラS   → オークス    9番人気3着
マーブルチーフ   03年京都新聞杯   → ダービー    17番人気12着
ヘヴンリーロマンス 05年天皇賞秋    → ジャパンC   8番人気7着
マイネレーツェル  08年フィリーズR  → 桜花賞     9番人気6着
イナズマアマリリス 08年ファンタジーS → 阪神JF    8番人気5着
マイネルキッツ   09年天皇賞春    → 宝塚記念    5番人気7着
エーシンフォワード 10年マイルCS   → 香港マイル   4番人気4着
クィーンズバーン  12年阪神牝馬S   → ヴィクトリアM 9番人気7着
マイネルホウオウ  13年NHKマイルC → ダービー    7番人気15着
ヒットザターゲット 13年京都大賞典   → 天皇賞秋    11番人気7着
ショウナンラグーン 14年青葉賞     → ダービー    9番人気6着
オーミアリス    14年小倉2歳S   → 阪神JF    8番人気9着
タガノアザガル   15年ファルコンS  → NHKマイルC 15番人気18着
アクティブミノル  15年セントウルS  → スプリンターズS  8番人気9着
デンコウアンジュ  15年アルテミスS  → 阪神JF    2番人気7着
モズカッチャン   17年フローラS   → オークス    6番人気2着
キングハート    18年オーシャンS  → 高松宮記念   12番人気10着
ノーワン      19年フィリーズR  → 桜花賞       ?
エメラルファイト  19年スプリングS  → 皐月賞       ?

ここでも連勝馬は皆無で、2着はモズカッチャン、3着はトウカイポイントとシンコールビーのみ。先週の「二桁人気でのトライアル1着」にも顔を出したモズカッチャンとシンコールビーは、きわめて例外的な存在なのだろう。となると、同じ3歳牝馬のノーワンにも桜花賞好走の望みは辛うじて残されているか…。

エメラルファイトに関しては「クロフネ産駒」という点も興味深い。同産駒はJRA重賞全43勝のうち23勝を牝馬で、牡馬20勝のうち14勝を古馬戦であげている。世代限定重賞を勝った牡馬は以下の4頭だけだ。

フサイチリシャール 05年東スポ杯2歳S 05年朝日杯FS
インパルスヒーロー 13年ファルコンS
クラリティスカイ  14年いちょうS 15年NHKマイルC
エメラルファイト  19年スプリングS

トライアル二桁人気Vのエメラルファイトがまさかの本番Vも果たせば、牡牝通じてクロフネ産駒初のクラシック制覇となるが、はたして…。

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03/12/2019

二桁人気&同着で勝ち取った桜切符

大本命ダノンファンタジーが快勝したチューリップ賞とは対照的に、堅軸不在のフィリーズレビューは12番人気ノーワンと3番人気プールヴィルがなんと1着同着(公式には馬番の若い方が上に表示される)。3着は6番人気ジュランビルで、3連単は26万馬券&15万馬券という大波乱決着となった。
グレード制導入以降、同着優勝のJRA重賞は以下の6レースのみ。人気サイドが必ず絡んでいる中、ノーワンの存在は異彩を放っている。

88年阪神大賞典 1番人気タマモクロス   &5番人気ダイナカーペンター
97年平安S   3番人気シンコウウインディ&2番人気トーヨーシアトル
02年京成杯   2番人気ヤマニンセラフィム&1番人気ローマンエンパイア
07年阪急杯   3番人気プリサイスマシーン&4番人気エイシンドーバー
10年オークス  1番人気アパパネ     &5番人気サンテミリオン
19年フィリーズレビュー 12番人気ノーワン     &3番人気プールヴィル

「二桁人気でのトライアル1着」は「権利取りをかけた格下馬の大激走」とほぼイコール。86年以降、JRA牡牝3冠トライアルレースを二桁人気で勝った馬と、その本番成績は以下のとおり。

マイネルグラウベン NHK杯  (10番人気)→ダービー(5番人気20着)
トーワトリプル   NHK杯  (11番人気)→ダービー(8番人気4着)
マルチマックス   スプリングS (10番人気)→皐月賞 (11番人気14着)
フミノパラダイス  アネモネS (10番人気)→桜花賞 (5番人気6着)
レオリュウホウ   セントライト記念 (10番人気)→菊花賞 (12番人気9着)
ワンダーファング  スプリングS (11番人気)→皐月賞除外
ジョーディシラオキ チューリップ賞 (11番人気)→桜花賞 (9番人気9着)
クリノキングオー  若葉S   (11番人気)→皐月賞 (9番人気16着)
シンコールビー   フローラS (14番人気)→オークス(9番人気3着
ヤマトマリオン   フローラS (10番人気)→オークス(9番人気13着)
トーセンシャナオー セントライト記念 (12番人気)→菊花賞 (9番人気16着)
マイネレーツェル  フィリーズレビュー(11番人気)→桜花賞 (9番人気6着)
ベンチャーナイン  プリンシパルS (10番人気)→ダービー(13番人気9着)
ダイアナバローズ  紫苑S   (11番人気)→秋華賞 (13番人気17着)
ダノンミル     若葉S   (12番人気)→皐月賞 (6番人気13着)
ショウナンラグーン 青葉賞   (10番人気)→ダービー(9番人気6着)
モズカッチャン   フローラS (12番人気)→オークス(6番人気2着
ノーワン      フィリーズレビュー(12番人気)→桜花賞?

“反動”の大きさは一目瞭然。本番も勝った馬は皆無で、2着はモズカッチャン、3着はシンコールビーのみ。ノーワンも苦戦必至だが、はたして…。

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03/05/2019

大荒れの雛祭り

雨、重馬場の皐月賞トライアルは大波乱。8番人気の優勝は、12年の9番人気コスモオオゾラに次ぎ、65年のタマシユウホウと並んでワースト2位タイ。弥生賞史上、7番人気以下の勝ち馬はこの3頭だけである。
あっと言わせたのはメイショウテンゲンだけじゃない。3日日曜の終盤は荒れまくり、WIN5は「7→14→5→13→8番人気」でキャリーオーバー。中山10レースと阪神メインの古馬オープンは、どちらも二桁人気の単勝万馬券馬が勝ってしまった。86年以降、JRAオープンを単勝万馬券馬が2勝した日はこれが初めてである。
その鞍上は、前者が柴田大知、後者が酒井学。単勝万馬券馬でオープンを勝ったのは、二人ともこれが2回目。86年以降、JRAオープンを二桁人気馬で2勝以上した騎手は91人もいるが、単勝万馬券馬で2勝以上した騎手は以下の6人しかいない。

<4回>
勝浦正樹
01/11/11 オーロカップ(東京芝1400m)サンライズタイガー 104.6倍(14人気/14頭)
06/12/17 フェアリーS(中山芝1200m)アポロティアラ   102.0倍(13人気/16頭)
09/08/29 朱鷺S   (新潟芝1400m)マイケルバローズ  138.1倍(14人気/18頭)
12/11/18 福島2歳S (福島芝1200m)ディアセルヴィス  172.7倍(16人気/16頭)

江田照男
98/03/29 日経賞   (中山芝2500m)テンジンショウグン 355.7倍(12人気/12頭)
00/06/11 菖蒲S   (東京ダ1600m)コンバットハーバー 119.6倍(12人気/16頭)
00/10/01 スプリンターズS(中山芝1200m)ダイタクヤマト   257.5倍(16人気/16頭)
12/03/24 日経賞   (中山芝2500m)ネコパンチ     167.1倍(12人気/14頭)

<3回>
秋山真一
04/03/07 中京記念   (中京芝2000m)メイショウキオウ 161.9倍(16人気/16頭)
08/08/31 キーンランドC(札幌芝1200m)タニノマティーニ 161.4倍(16人気/16頭)
13/05/26 ディープインパクトC(京都芝1400m)サクラアドニス  135.7倍(16人気/18頭)

<2回>
北村友一
11/10/29 萩S   (京都芝1800m)スノードン     154.6倍(8人気/8頭)
13/10/06 京都大賞典(京都芝2400m)ヒットザターゲット 166.2倍(11人気/13頭)

酒井学
12/07/08 プロキオンS(中京ダ1400m)トシキャンディ  119.2倍(12人気/16頭)
19/03/03 大阪城S  (阪神芝1800m)スピリッツミノル 109.8倍(13人気/15頭)

柴田大知
11/12/04 ターコイズS(中山芝1600m)マイネプリンセス  114.1倍(14人気/15頭)
19/03/03 総武S   (中山ダ1800m)マイネルオフィール 160.1倍(14人気/14頭)

今週はフィリーズレビューに酒井がキュールエミヤビで出走予定(4/9の抽選対象)。前走は500万条件を11番人気で12着に敗れているため、出走かなえば間違いなく超人気薄だが、はたして…。

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